「コンビニのおにぎり、サイコ―」から変わった。家族を繋ぐ母の料理

2019/07/02

「これさえあれば自分はハッピーになれる」そんな何かを持っている人って、強いですよね。あなたにはありますか?日々のちょっとしたことを、自分をハッピーにする素に変えてしまう、まわりをハッピーにしてしまう、そんな人を全国に訪ねてみました。あなたの”ハッピーの素”になるヒントが見つかりますように。

「コンビニのおにぎり、サイコ―」と言われて

外食も、自分で料理をするのも、お総菜を買って食べるのさえ苦手な夫。そんな夫が単身赴任をすることが決まり、heavydrinkerさんは、冷凍のおべんとうとおかずを毎週、宅配便で送ることを決めました。

「料理に目覚めたのは、長男が幼稚園生のころ。おにぎりを持たせるのを忘れてしまって、コンビニのおにぎりを食べてもらったことがあったんです。そうしたら、息子が『コンビニの鮭おにぎりサイコー』と言いだして......。悔しくて、料理に力を入れるようになりました」以来、“いつもの料理を、ただおいしく〟を意識しながら料理作りをしてきたのだそう。

子どもは3人で、夫は単身赴任。そして、仕事もフルタイム。そんな状況でも、食事作りにだけは時間をかけます。新しい料理に挑戦するわけではなくて、“当たり前の料理〟が並んでいる食卓をつくることを心がけているそう。

新しい料理より、いつもの料理

「子どもたちには、お母さんの味は、こういう味と覚えていてほしいんですよね。大人になって外の味を知って“発見〟ってなるのは楽しいけれど、やっぱりうちの味がいちばんいいじゃないですか」子どもたちにそうあってほしいから、作ったことのない料理を試すためにエネルギーを注ぐより、いつもの料理をどうしたら、もっとおいしくできるかを追求するために時間を使いたいと考えているのです。

夫が単身赴任になったときも、迷わず、おべんとうを作り続けることを選択。今は、冷凍してもおいしいごはんの研究に余念がありません。「特に卵焼きは冷凍するとすかすかしてしまっておいしくなくて......」。でも、何度も作って冷凍し、味見をして再び挑戦する。この繰り返しで、最近は満足のいく仕上がりになってきたそう。

定番の卵焼きはごく普通のおかずだからこそ、いちばんおいしく作って夫に届けたい、そんな気持ちの表れです。思春期に入って、いろいろむずかしくなってきた年齢の長男もおうちの食事は黙々と、でもしっかり食べるというのですから、やっぱり毎日のいつものごはんは、家族をつなぐ核になってくれると実感します。

「私の作ったものを食べてさえくれていれば、まだまだ安心かなと思っています。私はキッチンにいる時間がいちばん好き。鍋を火にかけ、時間をかけておでんなんかを煮込み......キッチンに置いたスツールに座って、子どもたちの様子をみながら、大好きな焼酎をちょっと飲む。そんな時間が幸せです」

#好きなものはまとめて買う
大好きな粗びきこしょうと、チリパウダーは、大きなサイズをまとめて購入。なじみのメーカーで好きな味。これがあれば、ハッピーです

#冷凍べんとう
週末家に戻る夫は、月曜日は家から出勤。冷凍べんとうは月曜夜に到着するよう、宅配便で。ふたごとレンジにかけられるべんとう箱も、新調

#ただいまのその後
一緒に何をするわけでもないのに、きょうだい3人が、なぜかくっついて過ごす。なんてことない風景に、じわじわと幸せを感じる瞬間

#理想のテーブル
食卓はちゃぶ台をイメージしてオーダーしたもの。5人家族のいすが入りやすいよう、脚も5本。家族が、〝まーるく〞なれる、理想のテーブル

#全部使ってます
キッチンのシンク下には懐かしい感じの、昭和時代の器や台所道具がいっぱい。お皿もバットも鍋も、使っていない道具は一つもありません

東京都heavydrinkerさん
高1の長男、小4の長女、6歳の二男の母。宴会好きの両親の元に育ち、料理&宴会好き。著書に『見ためは地味だがじつにウマイ!作りたくなるお弁当』(KADOKAWA)、『ただ、美味しいだけの晩ごはん』(ワニブックス)

https://www.instagram.com/heavydrinker/

Have a try!

□実家から、昭和の道具をひとつもらってくる
□卵焼きを毎日お弁当に入れる
□うちの定番おかずは何か考えてみる

参照:『サンキュ!』2018年1月号「わたしのHappyのつくりかた」より抜粋。
撮影/清永洋

取材・文/加藤郷子
出版社にて料理・生活情報誌編集を経てフリーに。得意ジャンルは暮らしまわりいろいろ。趣味は食べること。取材先で見つけた小さな知恵を家で試して、うまくいったらほくそえむこと。著書に『あえて選んだせまい家』(ワニブックス)、共著書に『「北欧、暮らしの道具店」店長のフィットする暮らし』(パイ インターナショナル』、編著書『アートと暮らすインテリア』(パイ インターナショナル)など。

 
 

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