娘へ受け継ぎたい、祖母に教えられた老舗のお菓子の味

2019/09/21

家族みんなが大好きなスイーツとして、カメラマンの砂原文さんが教えてくれたのは、くず餅。祖母の代から食べ続けているという、4世代続けて愛する逸品について語っていただきます。

祖母の代から受け継いだ定番のおやつです

長女を出産したときに、産後の体調が思わしくなく、食べる物を制限されたことがありました。そんなときでも食べられたのが、実はくず餅。いつもどおりにきなこや黒みつをかけて食べたくず餅の、変わらない素朴なおいしさにほっとし、また腹もちのよさに助けられた思い出があります。

そんなくず餅は、実は祖母の代から受け継ぐ定番のおやつ。ハイカラだった祖母は、3時のおやつには老舗のお菓子にこだわり、くず餅といえば船橋屋さんのものでした。

好きなおやつは母から私につながり、私も船橋屋のお店を見つけたらよく買ってきて、時には朝ごはん代わりに食べることもあるくらい(笑)。また、実家に帰省するときの、いつものお土産にもしていました。

今では、6歳になる娘もくず餅が大好きです。子どもはもちもちとした食感が好きなようで、なによりも安心して食べさせられるのがいいですね。祖母から母、私、そして娘にもつながるおやつとして、まさにわが家代々の運命のスイーツかもしれません。

くず餅のお供はもっぱら日本茶。たっぷり淹れて、がぶ飲みするそう
いつものくず餅は、船橋屋の「元祖 くず餅」。切ってあるので、すぐに食べられるのもうれしい。
6歳の娘用には深めの器に入れ、きな粉をたっぷりとふりかけて。 
4代続く甘い物好きの家族。真ん中の娘さんにとっては、仲よしのひいおばあちゃんとおばあちゃん!

Have a try!

□祖母や母の好きだったおやつをたずねてみる
□長く続く老舗のスイーツを食べてみる

<PROFILE>砂原 文さん
カメラマン。雑誌、書籍などで活躍中。ハワイのモロカイ島のなにげない日々、美しい風景をまとめた写真集『pili』を出版。写真展も開催しました

撮影/大森忠明 構成・文/白江あかね

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