思春期前の子どもの性の話「こんなこと見ちゃったら、どう話す?」

2019/12/03

子どもと「性」について話をしたことがありますか?照れ臭いけど、大切なわが子の未来を守るためにしっかり伝えておくことが大切。しかし、どう話せば思春期前の子どもは理解してくれるのかわからないママたちも多くいるはず。そこで、専門家に話を聞いてみました。

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<教えてくれた人>
のじまなみさん
性教育アドバイザー。看護師として泌尿器科に14年間勤めたのち「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」代表理事。全国のお母さんに家庭でできる楽しい性教育を伝える。3児の母。著書に『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』。10月には『世界一わかりやすい男の子の性教育 男子はみんな宇宙人!』を発売。

こんなとこ見ちゃったらどう話す?3~10歳編

友達に口にキスされてた!

「お口も大事な『水着ゾーン』だからキスはしちゃだめ。この先、大好きでずっと一緒にいたい人ができたらしようね」

★性教育の神ワード「水着ゾーン」

体には大切でプライベートな場所がある」ことを「水着ゾーン」という言葉を使い伝えましょう。「水着ゾーン」と男の子も女の子も口、胸、性器、お尻。防犯のために、「あなたの『水着ゾーン』を見たがったりさわりたがったりする人や、自分の『水着ゾーン』を見せたりさわらせようとする人は危険な人。危険な人に会ったら大声を出して逃げて、その後必ず教えてね」と、身を守る「ルール」を教えましょう。

口も、人にはさわられてはいけない大事な「水着ゾーン」。感染症などの恐れもあるし、されてもしてもいけないことだと説明しましょう。キスは、親によって受け取り方に温度差が生じます。「たかがキスぐらい」という対応はNG。口以外にもしないように教えましょう

パンツを下ろして友達に性器を見せていた!

「『水着ゾーン』はどんな人にも見せちゃダメだよ。自分も見せちゃいけないし、相手のを見るのもいけないよ」

人に自分の性器を見せたり、人の性器を見ることは、決してやってはいけないこと。おふざけの延長で服を脱がせたりする性的な嫌がらせは、幼くても心に傷を残します。「水着ゾーン」を見せないというルールは、性犯罪者に狙われないための防犯にもつながります。

股間をこすって自慰行為をしていた!

「いけないことではないけど、人がいる所でやるのはダメ。家の中の○○(人がいない部屋を指定)だったらしてもいいよ」

本能なので、自慰行為は否定しないこと。男の子は、いずれ思春期を迎えると精液が出るようになり、将来子どもをつくるために日常的に自慰行為をして、射精の練習をします。目撃しても決して怒ったりせずに、性的なことを人前でやるのはNGだと教えましょう。

コンビニの成人雑誌コーナーをガン見していた!

「あれは大人だけの楽しみだよ。大人になったらああいうのが見たいと思う人もいるんだよ。大きくなって、欲しかったら買ってね」

「前は〇〇が好きだったけど、今は違うキャラクターが好きでしょ?それと同じように好きな物や興味は年齢とともに変わるんだよ」と、子どもが好きなものに例えて説明。「買って」と言われたら、「暴力的な内容のものもあるから、今はだめだよ」と伝えましょう。

スマホにエロ動画を見た履歴があった!

「なんで見たいと思ったの?見ることは悪いことじゃないけど、なかには乱暴で怖い物もあるから、いいか悪いかがわかる年になってから見てね」

怒らないで、「興味があったの?」と子どもの興味対象を聞いておくことが大切。AVやエロ動画については「あれは男性のための〝ファンタジー〞だから、すべてがつくりもので大げさにしているの。AVにあるような暴力的なことはしちゃいけないよ」と説明しましょう。

参照:『サンキュ!』12月号「『性』のこと、ここまで話して大丈夫」より。掲載している情報は19年10月現在のものです。イラスト/おぐらなおみ 構成・文/村雨玲子 編集/サンキュ!編集部

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