セックスレスだと更年期障害が重くなる!?実はちゃんと知らない膣のこと

2019/12/06

出産のとき、赤ちゃんが出てくる通り道でもある膣。膣とそのまわりについては、体の一部でありながら、ちゃんと知らない人がとても多いです。膣について正しく知ることは、40代からの体と心の健康を保つうえでもとても重要です。

<教えてくれた人>
●森田敦子さん
植物療法士。フランス国立パリ13大学で植物薬理学を学ぶ。植物療法の適用ジャンルの1つで、性医学にもかかわる「膣まわりのケア」の第一人者。著作『潤うからだ』(ワニブックス)が幅広い世代の女性の反響を呼ぶ。

●荒木乳根子先生
田園調布大学名誉教授 臨床心理士。日本性科学会セクシュアリティ研究会代表。長年にわたり現代の日本人のセックスの実態を調査、研究し、カウンセリングも行う。『中高年のための性生活の知恵』(アチーブメント出版)など著書多数。

Q.「Vライン」と脚の付け根が黒ずんでいる

⇒A.日本人にはよくあるなやみ。保湿で改善しますよ。

日本人を含むアジア人種は黒ずみやすい体質で、それは成熟の証拠です。保湿をしっかり行い血行をよくすれば、黒ずみも改善します。膣のまわりも潤いと弾力が出てふっくらします(森田さん)

Q.セックスレスだと更年期障害が重くなる?

⇒A.レス=即病気にはなりませんが自律神経の不調の一因にはなります。

セックスレスと更年期障害が重くなることに直接の因果関係はありませんし、病気の原因になることもありません。しかし、心が通うセックスをすることで自律神経が整い、不安やイライラなどが解消するという面はあります(荒木先生)

Q.産後、濡れなくなりました

⇒A.膣とそのまわりは、保湿しないと乾いて硬くなります。

体の内部でありながら外部とつながっている膣とそのまわり(膣口と尿道口と肛門)は、角質がなくむき出しなため、手足の皮膚よりずっと乾燥しやすいです。膣のまわりに潤いがないと、膣も縮んで硬化。正しく洗う・保湿するなどのケアをしないと免疫力も下がり、病気のリスクが高まります(森田さん)

◎保湿ケアのやり方

(1)顔と同じように優しく丁寧に洗う
手を洗い、ぬるま湯をかけて汚れを落とす。専用のソープを泡立てて大陰唇と小陰唇と呼ばれるヒダを洗い、ヒダの裏側にたまりやすい汚れも取り除く。肛門のまわりのシワの間もよく洗って。ボディソープや石けんは刺激が強くしみることもあるので、専用のソープを使いましょう。

(2)お風呂上りに内側も外側も保湿する
入浴後、タオルで軽く水けを取ったら膣のまわりに保湿クリームを塗る。慣れたら膣の中も保湿して。専用のオイルを人さし指につけ、第2関節くらいまで膣内にやさしく入れて、くるっと一周なじませて。

Q.夫とする気にならない

⇒A.無理にする必要はありません。でも自分でケアしてみるのはおすすめです。

今、夫が性的な対象でないなら我慢してセックスをする必要はありません。ただし、性科学の研究では、膣の成熟は年齢を重ねるほどに進み、性的な喜びのピークは女性の場合、60代後半で訪れることがわかっています。だからむりに性にふたをしてはもったいない。とはいえセックスは相手あってのこと。レスの状態ならば、最近はセクシャルセルフケアとも呼ばれているマスターベーションをおすすめします。性欲は、食欲・睡眠欲に並ぶ、人間の3大欲求。性的な心地よさを得ることはとても大切です(森田さん)

Q.セックスレスを解消するには?

⇒A.まずはあなたのモードを変えれば、2人のムードは変えられます。

長く一緒にいる夫婦の会話は業務連絡が多くなりがちで、甘いムードになりにくいのは当然。レスの期間が長いほど、再開はむずかしくなりがちです。ですが人は肌のぬくもりで安らぐものですし、スキンシップは生きるうえで大切。むりはせず、気が向いたときでいいので、夫を褒めたり、甘えモードにシフトチェンジしてみて。ムードが少しずつ変わるはずです(荒木先生)

Q.あの部分を脱毛する人が増えてるって本当?

⇒A.わきの下の脱毛が常識になったように、日本でも3年後には当たり前になる、かも。

実際増えています。将来、介護される側になって排泄の世話をされる可能性があることを考え始める年代であるのに加え、以前よりも安く短期間で、痛みも少なく脱毛できるサロンが増えたことも背景にあります。ヘアのせいでムレやかゆみがおきたり、保湿ケアがしにくくなったりするので、私も著作では「アンダーヘアはいらない」とお伝えしています。欧米人女性や日本のアスリートには処理している人が多いです。日本でも処理する人はさらに増えると思います。(森田さん)

★「VIO の脱毛」とは?

最近よく目にするVIO脱毛とは、Vライン(ビキニライン)、Iライン(陰部の両側)、Oライン(肛門周辺)のヘアを脱毛すること。自己処理では肌を傷める可能性があるので、脱毛サロンや美容皮膚科などで充分なカウンセリングをした上でおこなうのがおすすめです。

漫画「サザエさん」の登場人物フネさんの年齢設定は48歳。昭和の日本では、周囲の見方も本人の自覚も、48歳は女性というより「おばあさん」で、「セックスしている・していない」といった話の外の存在でした。令和の今は人生100年時代と言われ、40代は人生の半ば。そんななか、日本はセックスレスの夫婦が多いとされ、『サンキュ!』読者に向けたアンケートでも、過半数近くがセックスレスという結果が出ています。40代は「女」、でもセックスはしていない。「これでいいんだっけ……?」と心をざわつかせている人がいる一方、「それで困っていることはないから問題ないのでは」と考える人もいる。人生100年の後半50年、性とどう向き合うか?は大きなテーマといえるかもしれません。

参照:『サンキュ!』12月号「40代の人に言いたくない体と見た目のなやみ解決SP」より。掲載している情報は19年10月現在のものです。イラスト/AKIKO. 取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部

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