男女間のけんか

専門家が解説!夫婦喧嘩をスピード解決させるたった1つの有効テクニック

2020/01/28

ささいなことから発生してしまう夫婦喧嘩。できれば起こさない、起きてもスピード解決できるのが望ましいですよね。今回は、「恋人・夫婦仲相談所」の所長である三松真由美さんに夫婦喧嘩をスピード解決させる有効テクニックを教えてもらいます。

会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、We...

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夫婦喧嘩を「したことがない」夫婦もいる

「夫婦喧嘩をしたことがない夫婦はいるのでしょうか?」

この質問に対して、数多くの夫婦を見てきた私はYesと答えます。

結婚5年以上のご夫婦でも「一度も喧嘩したことがないです」と笑いながら答える方々が確かにいます。かなり相性がいいと思われますが、元々“喧嘩”の概念が限りなくゼロに近いことを筆者は発見しました。

エピソードからご紹介します。

明恵さん(仮名)34歳の場合

明恵さんの夫はテレワーカー。自宅で仕事をする時間が長いのですが、家事が苦手なため決められた家事しかしません。仕事部屋の掃除とゴミ出しだけ。それ以外は「僕の領域外」。まったく柔軟性がありません。

明恵さんは書店でパートの仕事をしています。ある日、仕事中に雨が降ってきたので「外に干してある洗濯物を入れて」と夫にLINEしました。そのメッセージは既読スルーされ、夜帰宅すると、洗濯物はそのまま外でずぶ濡れ。

夫はというと……「今日は仕事がすごくはかどって、資料も完成したんだ。いやあ、完璧だ。リーダーに褒められたよ」とよろこんでいます。明恵さんは「よかったね。褒められて。自分の技能でやっていけるあなたは、すごいよ」とニコリ。

洗濯物のことは責めませんでした。

やがて夫はLINEのことを思い出したのか「あ、濡れちゃったね。もう一度洗濯機に入れよう。僕がやるよ」とカゴを持ってきたので「やさしー!ありがとう」と、またニコリと笑うのでした。

夫婦喧嘩を「したことがない」妻が考えていることは?

リビング ライフ スタイル イメージで若いアジアのカップル
itakayuki/gettyimages

「いやいや、ありえないでしょう!そこ怒るとこでしょう。お互い働いてるのに、家事は助け合わないと」という声が聞こえてきそうですが、明恵さんは随時この調子で「腹が立たない」と話します。

「夫は決められたことはきちんとするし、融通が利かないけれど、そこは夫の個性だから受け入れられます。それに、私が立ち仕事で足が疲れたときは、丁寧にふくらはぎをもんでくれたり、仕事の合間においしいパンを買ってきてくれたり、ほかのことで愛情を与えてくれるから、不都合なことも帳消しなんです」(明恵さん)

不都合なことも帳消し……この思考ができる夫婦は結婚の達人。帳消しにすることで喧嘩という状況に遭遇しないと教えられました。

明恵さん以外の妻からも「夫は気遣いせずに私の欠点を指摘しますが、他人が言ってくれないので逆に気づきがあって、直そうとしています」「夫は子どもの教育については熱心です。私は勉強を見てやるほど賢くないのでいつも馬鹿にされますが、子どもが夫の母校に受かるために仕方ない。夫のことを頼もしいと思ってます」などなど、「ふつうそこ怒るとこでしょ?」という話をいくつも聞きました。

夫婦喧嘩スピード解決のキーワードは「帳消し」

リビング ライフ スタイル イメージで若いアジアのカップル
itakayuki/gettyimages

以上の実例のとおり、まったく喧嘩にならずに円満に過ごしている「達人夫婦」は確実に存在します。

実際には顔を合わせたくないと感じたり、ため息をつくこともあるでしょう。しかし、その事態を本人が“喧嘩”と定義していない場合もあります。喜怒哀楽の一部で、ストレスにはなっていないのです。

これを「相性がいい」という言葉でまとめてもいいかもしれません。相性ドンピシャの人と結婚できているなんて、宝くじに当たったようなものです。

相性と言えば、少し前に「DNA婚活」がテレビで取り上げられ話題になりました。DNAを事前に調べて相性数値を計算してからお見合いをする、というもので、ついに結婚にも科学的サポートが入る時代になったわけです。

しかし、ほとんどの夫婦は残念ながら遺伝子検査で相性がよいから結婚したわけではありません。よって、夫婦喧嘩は避けられないもの。では、夫婦喧嘩が起きてしまったとき、どうすればスピード解決することができるのか?キーとなるのは、明恵さんのところでご紹介した「不都合なことも帳消し」という考え方です。

「これをしてくれたら私はうれしい」という帳消しアクションを決めておき、もし喧嘩になっても、「それをすればOK」とルール化してしまうのです。帳消しアクションはなんでもよし。週イチ外食、ビールで乾杯、マッサージ、笑顔の挨拶など…各夫婦でカスタマイズしましょう。

◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

 
 

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