それで投獄された男とガラスの瓶を持った女性

夫をいつも近くで見ていたい……そんな妻が夫を帰宅拒否にする!?【シリーズ・夫を不幸にする妻】

2020/03/28

夫婦仲相談所の所長として数多くの夫婦をカウンセリングしてきた三松真由美さんによれば、「夫を不幸にする妻」には、いくつかの共通した思考・行動パターンがあるそうです。

シリーズ「夫を不幸にする妻」では、そんな負の思考・行動パターンをくりかえしてしまう妻たちをご紹介していきます。

今回登場するのは「つねに目の届く範囲に夫を置く“近眼妻”」。
あなたにも思い当たる節、ありませんか……?

夫婦は会話が重要、でもあけっぴろげは問題

いい夫婦の日をすすめる会が公開している「『いい夫婦の日』アンケート結果 2018」によれば「夫婦円満のために大切だと思うこと」の第1位は「話をする・聞く」です。

筆者は「夫婦に阿吽の呼吸は“ない”」と考えていますので、「会話」がもっとも重要であるというアンケートの結果には同意します。しかし、あけっぴろげすぎる夫婦は、それはそれで問題。「お互いに何をしているか、何を考えてるのかが全部把握できているのがいい夫婦!」までいくと、完全に夫婦の距離感の取り方を間違えています。夫婦である以前に男と女ですから、未知の部分を残しておくことはセックスレス回避の観点でも重要。

また、さきに紹介したアンケート結果の4位に「程よい距離感(干渉しすぎない)」があることからもわかるように、距離感は常に意識する必要があります。

つねに目の届く範囲に夫を置く「近眼妻」が夫を不幸にする!

虫眼鏡で拡大して見て興味津 々 の女性
SIphotography/gettyimages

夫婦の距離感が近すぎる妻のことを、筆者は「近眼妻」と呼ぶことにしています。近眼の人が見たいものを目に近づけるように、近眼妻も夫をつねによく見えるよう、手が届く範囲に置きたがる。

具体的には、平日であれば「今どこにいる?」「何時に帰る?」「今日は外勤?」「お昼何食べた?」「お風呂冷めちゃうよ」と、さほど重要ではない案件で監視。休日になると1日のスケジュールを朝から晩まで決めて、夫と一心同体になろうとします。

そのような束縛をうれしがる夫もゼロではないかもしれませんが、ほとんどはムッとする場面が増えるでしょうし、最悪帰宅拒否になるかもしれません。

今回は、そんな「近眼妻」の実例をご紹介しましょう。

事例:喜代美さん(仮名・20代)のケース

喜代美さんは、職場結婚。夫の幸也(仮名)さんとつき合った当初、幸也さんが合コンに行って浮気をした苦い経験があります。

浮気を許して結婚したものの、過去のトラウマから夫の行動が気になって仕方がない。帰宅すると、1時間単位で何をしていたのか確認します。学生時代の友だちと飲みに行ったり、スノボーへ行くのは止めませんが、必ずいっしょにいるメンバーの名前を尋ねます。そして写真を必ず撮るよう言います。また、友人の結婚式に出席する場合、二次会への参加は禁止。二次会で女性とお酒を飲むと、それが浮気につながる――というのが喜代美さんの思考回路です。

また、喜代美さんはそれらの思考をすべて言葉にして、伝えます。「きれいな女の人とお酒のセットに、幸也くんは絶対負けるよね」といった具合に。

信じてもらえないうえに、神経質なほどいっしょにいる友人が誰かを探る妻に嫌気がさした幸也さんは、やがてLINEに返信しなくなり「会社の飲み会」と称して、ほぼ毎日遅く帰るようになってしまいまいた。

相手を「ほうっておく余裕」も夫婦円満を長く続けるポイント

バックサイド年金受給者カップル楽しい時間一緒に
YakobchukOlena/gettyimages

喜代美さんが筆者の元へ相談しにきたとき、彼女は「夫が帰ってこない」という被害者側の立場で悩みを打ち明けてきました。しかし、話を詳しく聞くうちに上記のような状況が明らかとなり、最終的には「あなたの態度を改めなさい!」とアドバイスすることになったのです。

「近眼妻」になってしまったきっかけは夫の浮気問題にあるわけで、喜代美さんだけに否があるわけではありません。しかし、夫は浮気を反省し、そして自身もそれを許したうえで結婚したにも関わらず、信頼する気がゼロなのはいただけません。

「深い愛情の表れでしょ」という意見もあるかもしれませんが、四六時中監視されている状態では、愛を感じるどころか、恐怖心を抱きます。そして、追っかけられると逃げたくなる。夫婦といえどもプライバシーは尊重しなければなりません。

冒頭で紹介した、『いい夫婦の日』アンケートでは、年代別の結果も記載されています。そして「夫婦円満であるため大切だと思うこと」の結果を60代以上に絞って見てみると、全体では第4位だった「ほどよい距離感」が、男性では56%で「話をする・聞く」と同率で1位。女性は60%で「言葉にして感謝を伝える」と同率の2位と、順位がぐっと上がっています。

つまり、男女ともに、年齢を重ねるほど「ひとりで自由に過ごす時間」が欲しくなるもの。夫にいつも至近距離にいてと願うより、何をしていても大丈夫、信じてるから……と、ほうっておく余裕が、死ぬまで夫婦円満のコツでしょう。

しかし、そうなるためには根底にお互いへの信頼がなければいけません。信頼すればそれに応える。離れているときは羽を伸ばす、逆にそばにいない相手を心配する。その振れ幅が愛を育てると信じましょう。

「近眼妻」ではなく「遠近両用妻」になりましょう。そのために必要なのは、余裕と信頼です。



◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

 
 

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