じつは主婦が狙われやすい!?卑劣な「既婚浮気男」の手口を夫婦仲のプロが解説
2020/06/18
人気お笑い芸人の不倫報道が世を賑わせています。妻子がいながら、さまざまな女性たちとの関係を重ねた理由とは?夫婦仲相談所の所長として数多くの夫婦をカウンセリングしてきた三松真由美さんに解説してもらいます。
あまりにもヒドイ「既婚浮気男」の実態
今回の不倫騒動は以下の2点で多くの人々を「なぜ?」と思わせました。
1.コロナ自粛の最中になぜ?
2.だれもが認める美しい妻、小さな子どもがいてなぜ?
しかし、浮気を含む夫婦問題について20年以上向き合ってきた筆者には、「なぜ?」という疑念はとくに浮かびませんでした。浮気をする人は、ステイホーム期間中であろうが、美人妻がいようが関係ありません。
筆者が既婚で不倫経験がある&現在も不倫中の男性に「浮気する男の胸の内」を聞いたときの回答からも明らかです。
まずは、そんな「既婚浮気男」の本音を見てみましょう。
Aさん(36歳)会社員のケース
浮気経験は3回/すべて妻にバレている
「妻のことは愛していますし、一生大事にするつもりです。でも、妻への愛と、外でする恋愛はまったく違うもの。それに男は子孫を残したいから、いろんなところでセックスするよう脳にインプットされている……というのが僕の持論。妻と別れて浮気相手と結婚?そんなの考えたこともないですよ。なんでその違いがわかんないんでしょうね……」
Bさん(37歳)会社員のケース
浮気経験はおぼえてないくらい多数/妻は承知済みの浮気
「学生のときからモテました。彼女がいても『それでもいいからつきあって!』という女性もいるくらい。結婚しても状況は変わっていませんね。妻も僕が浮気性で女性からチヤホヤされていることはわかって結婚しています。もしかすると、妻には「ほかの人から勝ち取った」という気持ちがあるのかもしれません。だから、僕の浮気のことを知りながら何も言ってこないのでしょう。それに、夫としての役割もちゃんと果たしていますから。子どもといっしょにいる時間を大切にするし、金銭的にも不自由させていない。幸せな家庭ですよ」
Cさん(40歳)IT会社役員のケース
身体だけの関係が多数/妻とは離婚
「奥さんのことは大好きでしたよ。でも結婚して6年も経つとマンネリというか、馴れ合いというか……刺激的な関係ではなくなりますよ。そんなときに魅力的な女性と話していてクラリとしてしまうのは、男の本能だと思いません?僕は風俗や飲み屋の女性ともそういう関係になることが何度もあって『本能だからまあいいか』って思っていました。浮気がばれて離婚しましたが、キレイな女性を見るとくどいてしまうのは……本能だからしかたない。いまもそう考えています」
Dさん(36歳)会社員/起業準備中のケース
浮気経験は2回/妻とは離婚
「浮気相手といるときに奥さんの顔は浮かびますよ。でね、天秤がね、揺れるんですよ。奥さんと浮気相手の天秤が。でも浮気相手といっしょにご飯を食べたり、お酒を飲んでいるうちに、どんどん天秤が傾いてきて、ボディタッチなんかされた一気にドカンです。そうなると『浮気してる』って感覚すら吹き飛んじゃう(笑)」
Eさん(41歳)会社員のケース
浮気経験は1回/妻にバレている
「浮気中は『妻にバレて離婚を言い渡されたらどうしよう……』といった感情は湧きませんでしたね。妻のことは家族としては好きですが、セックスレス。まだ40代なのに、性の営みを卒業なんかできるわけないじゃないですか。だから、ほかで満たしたくなる。それが原因で離婚を求められたら?離婚していいです。金銭的に困るわけじゃないので」
卑劣な「既婚浮気男」に巻き込まれないためにはどうすればいい?
まさに開いた口が塞がらない発言ばかり。ほかにも何名かの話を聞いていますが、飛び出すのは「本能」「男のステータス」「ゲーム感覚」「一時的な遊び」などのけしからんワードばかり。
なかには、相手が未婚女性だと「離婚してくれ」と言いかねないので、既婚女性が安心と話す人もいます。「人のものだと思うとよけいに狩猟本能が活発になる」と呆れるしかない声も聞きます。
だから主婦のみなさまも、不倫を他人事と思ってはいけません。「私は真面目だし、夫婦仲も良好だから大丈夫」という人こそ危ない!
「ゲーム感覚」と答える男性がいるように、真面目そうで、夫と仲が良さそうな、一般的な主婦を振り向かせてみたい……と考えている邪悪な男は確実にいる。そして若いころに恋愛の駆け引きをした経験が少ない女性ほど、ストンと穴に落ちるように、いけない恋愛にハマりがちなのです。
では、こんな卑劣としかいいようがない既婚浮気男たちに、もし目をつけられてしまったらどうすればいいのか?
・自分の結婚感を今一度考え直す
・夫のことが好きという感情を周りに伝え続ける
・浮気は法的に裁かれるという強い自覚を持つ
・浮気で家族が壊れる恐怖感を持つ
……と、挙げてみましたが、こんなのはだれしもがわかっていること。注意、警戒していても心の隙間に入り込むのが浮気男たちです。また今回インタビューした男性がたは全員、最初から既婚ということを隠していない、あるいはおつきあいの途中で既婚であることを伝えたといいます。
つまり、誘いに乗ってしまった女性たちには「それでもいいわ」の気持ちがあったわけです。であれば、対策は極めてシンプル。「(不倫に)巻き込まれてもいい」と一瞬でも思わないこと。「巻き込まれてもいい」と思うのは、夫との関係性がぶれている証拠です。
まず、夫婦軸が一致しているかの確認作業を優先してください。「夫に不満があるから、浮気しちゃいました」は言いわけになりません。今回のお笑い芸人の不倫報道をテーマに、今こそ夫婦であらためて話し合ってみてはいかがでしょうか。
◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。