「与党」の「与」ってどういう意味?身近な漢字に隠された意外な意味を解説

2020/07/22

みなさんは、「あれ、なんでこの言葉にこの漢字を使うんだろう?」と思ったことはありませんか?よく使う漢字の中には、あっと驚く意外な意味が隠れていることもあるのです。

そんなちょっとおもしろい漢字のひみつを、漢検準1級を持つサンキュ!STYLEライターのdanngoさんが紹介します。

国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの主婦でライター。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です...

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「与党」の「与」ってどういう意味だろう?

テレビで政治のニュースを聞いていると、「与党(よとう)」という言葉をたびたび耳にしますね。

政権を担当する多数派の政党をこう呼びますが、なぜ「与」なのでしょうか?「与」の字は普通「与える」と書いて「あたえる」と読み、「よ」と読む場合も「贈与」「貸与」といった、人から人へ金品を渡す意味の言葉に使います。

「与党」の対義語が「野党」であることを考えても、「与」の字には違和感がありますよね。

どうしてこの漢字を使うのかわかりますか?

実はこういう意味がありました!

「与」の字は「与する」と書いて「くみする」という読み方もあり、これは「仲間になる」という意味をあらわします。政権に対して「仲間になる」党だから、与党というわけです。

実はこの「仲間になる」というのが「与」の元々の意味でした。

「与」の旧字体「與」には「手や口を合わせて仲間になる」という意味がこめられていて、そこから転じて「あたえる」の意味ができたとされています。

「与」は意味の多い漢字で、漢文には「ともに」「~より」「~と」「参加する」などたくさんの意味が出てくるんですよ。
                                 
いかがでしたか?想像とは違っていたでしょうか、それとも予想どおりでしたか。

漢字の意味や成り立ちを調べると奥深いものを感じますよね。ぜひ、時間のあるときに誰かに話して楽しんでくださいね!

◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターdanngo
国語科教員免許と漢検準1級を持つ、アラフォーの専業主婦。2児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。

 
 

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