本当に効果がある方法を知りたい!プロが伝授する「毎日できるウイルス感染対策」

2020/12/26

「ニュースやネットでウイルスの感染対策情報は出回っているけど、本当に効果がある方法を知りたい!」という声にお応え。消毒作業のプロが、毎日できる感染対策を朝から晩まで時間別に教えます!

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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感染対策は、毎日できることの継続が大切。神経質になりすぎなくてOKです!

<教えてくれた人>
北里大学大村智記念研究所 片山和彦さん
北里大学教授。ワクチンや抗ウイルス薬の研究に携わり、新型コロナウイルスに対して消毒効果のある製品や使用方法に詳しい。

新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザウイルスなどによる感染症も気になるシーズン。どのように対策すれば?「大切なのは日常生活での感染対策を怠らないこと。手を洗わずに目・鼻・口をさわらない、マスクをはずしたままにしないなど、日々できることを継続すれば、過剰に心配する必要はありません」と、片山さん。神経質になりすぎて疲れてしまっては逆効果。無理なくできる感染対策でウィズコロナの冬を乗り越えましょう。

毎日できる感染対策って?

【衣】家の中と外で着る服を分ける
外から帰ったら、まず玄関で上着を脱ぎ消毒効果のあるスプレーをかける。手をハンドソープで洗ったら、仕事着から部屋着に着替えて。洗濯の方法やタイミングはいつもどおりでOK。

【食】食べ物に触れる前に手を清潔にする
食器や調理器具はきちんと洗って清潔にし、ハンドソープで手を洗ってからさわる習慣を。スーパーなどで買ってきた食品は、パッケージの外側をアルコールなどで拭くとさらに安心。

【住】よくさわる場所を消毒する
ドアノブやスイッチなど、みんなが手で触れる部分は、アルコールなどで拭いて清潔に保って。トイレのあとはハンドソープで手を洗い、手拭きタオルは毎日取り換えるように。

毎日使う消毒グッズはどれを選んだらいいの?

「火気厳禁」「医薬部外品」の表記を目安に。

「火気厳禁」の表記があるアルコール製品は、アルコール濃度が60%以上。新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスなどエンベロープのあるウイルスに効果あり。「医薬部外品」の表記は消毒効果が検証されているので安心できる。

ウイルスを広げない24時間

<教えてくれた人>
特殊清掃 Sweepers 小山奈津美さん
ダイヤモンドプリンセス号の除染消毒作業を、感染者ゼロで行った事業者として多数のメディアに出演中。感染対策の講習会なども実施。

【6:00】窓を開けて換気をする

朝起きたら、カーテンだけではなく窓も開けて10分間空気を入れ替えましょう。健康のために、家の中を快適に保つことが大切です。

【7:00】トイレはふたをして水を流す

トイレのふたをしないで水を流すと、病原体を含む可能性のある飛沫が約90cm飛び散るといわれています。家族みんなで、使用後はふたを閉めてから流すことを徹底しましょう。

【10:00】買う物を事前にメモする

外で物に触れる回数を減らすために、買う物をリストアップ。店の中を効率よく回れるので、外出時間も短縮できます。玄関にふたつきのごみ箱を置き、使い終わったメモはすぐ処分。

【10:15】バッグに入れるのは必要最低限の物だけ

外の空気に触れる物の量が増えると、家にウイルスを持ち込むリスクが高くなります。外に持って行く物は必要最低限にし、荷物はなるべく少なくして出かけましょう。

【10:45】支払いはキャッシュレスにする

紙幣や小銭は多くの人がさわっているので、家の中に感染リスクのあるウイルスを持ち込む可能性も。支払時間も短縮できるので、キャッシュレス決済に切り替えるのがおすすめです。

【13:00】コートとバッグは玄関に置く

帰宅後は、コートや布製バッグに除菌消臭スプレーを。外で使った物はリビングに持ち込まず、玄関に収納しましょう。外と家の中に境目をつけることが大切です。

編集部おすすめ

「リセッシュ除菌EXプロテクトガード」(360ml)/花王

スプレーすると、臭いと衣類についた菌やウイルスを撃退!静電気の防止にも。

【13:05】ハンドソープで手を洗う

ハンドソープをしっかり泡立てて、手を洗いましょう。手首、甲、指の間、つめの間も忘れずに。泡で手を洗う時間は、ハッピーバースデーの歌2回分が目安です。

編集部おすすめ

「キレイキレイ 薬用泡ハンドソープ」(250ml)/ライオン

殺菌成分配合。バイ菌から手肌を守ります。医薬部外品。

外出先で手が洗えないときは?

外出中、近くに手を洗う場所がないときのために、消毒効果のあるウエットティッシュを常備しましょう。

「ウェットティシュー消毒 携帯用30枚」/スコッティ

殺菌成分配合の厚手のシートが、外出中気になる手指などをさっと消毒します。拭き心地さっぱり。外出には携帯用がおすすめ。

【13:05】耳の後ろ部分に指を掛けてマスクをはずす

マスクを取るときは、触れる部分を最小限に抑えるよう、耳の後ろ部分のひもに指を掛けてはずしましょう。取りはずしたらすぐに、ふたつきのごみ箱に処分。

【13:30】スマホや眼鏡を消毒する

外出後のスマホや眼鏡は、外の空気に触れている時間が長く手でさわる機会も多いので消毒を。ガラスを傷つけないよう柔らかい布を使用しましょう。

【18:00】食事の前にテーブルを拭く

ぺーパータオルや清潔なふきんにアルコールスプレーを吹きかけ、テーブルを消毒。端から一定方向に拭くとウイルスを広げません。表面だけでなく家族がさわる場所も忘れずに。

テーブルの側面やいすの背もたれを忘れずに!

【18:30】食事を1人分ずつ盛りつける

飛沫感染や接触感染を避けるために、料理は大皿に盛らずに1人分ずつ盛りつけましょう。食事中は、大きな声での会話を控えるのも大切です。

【19:30】食後、なるべくすぐ食器を洗う

食事後の皿は、放置時間が長くなればなるほど菌が繁殖します。食器や流しを清潔に保つためにも、食後はなるべく早く洗う習慣をつけて。

編集部おすすめ

「除菌JOYコンパクト」(175ml)/P&G

油汚れも菌もしっかり除去。毎日の皿洗いで、皿やキッチンツールを清潔に保ちます。

【20:30】よくさわる場所を消毒

1日の終わりに、家族が手でよくさわる場所をアルコールで消毒。家族の行動を考えて、取っ手やスイッチなどを念入りに拭きましょう。

こんな場所もCHECK

・冷蔵庫の取っ手
・ハンドソープのポンプ
・スイッチ
・ドアノブ
・リモコン
・トイレの便座

【21:00】タオルを1日に1回取り換える

1日使った手拭きタオルは、毎日交換。乾いている清潔なタオルを使い、菌の繁殖や接触感染を防ぎましょう。

ウイルスを広げない暮らし【帰省編】

帰省先でも、外と家の中に境目をつける意識が大切です。みんなが安心して楽しい時間を過ごせるよう、基本的な対策はしっかり行いましょう。

1 帰省の2週間前は人が集まる所に行かない

帰省の日程が決まったら、2週間前から行動に気をつけて。感染リスクが高まる人が集まる所に行くのは控えて、免疫力を上げる暮らしを意識しましょう。

2 移動中、子どもにおやつを食べさせない

移動中、子どもがおなかをすかせると、つい手を清潔にする前におやつなどを食べさせてしまうことも。外や新幹線内などでの飲食は、なるべく控えましょう。

3 ハグやチューなど密なコミュニケーションを避ける

久々の再会に盛り上がってしまう気持ちはわかりますが、高齢者や子どもの接触感染を防ぐために、おじいちゃんおばあちゃんと孫の密なコミュニケーションには注意しましょう。

4 持って行ったおもちゃは消毒してから遊ぶ

外の空気に触れたおもちゃは菌が付着している可能性があるため、遊ぶ前に消毒を。ふだんの生活でも、外と家の中で遊ぶおもちゃは分けるのが大切です。

アルコールが使えない場所には?

子どもやペットがいる場所など、強い薬品を使えないときは、アルコールフリーでも除菌効果がある商品を!

「クロラスバリアふんわりミスト」(50ml)/バルサン

クロラス酸を使用した、アルコールフリーで無香料の低刺激なウイルス除去、除菌・消臭スプレー。帰省中の除菌にもおすすめ。

問い合わせ先/花王TEL0120-165-693 日本本製紙クレシアTEL03-6665-5302 P&GTEL0120-118-226 ライオンTEL0120-556-913 レックTEL03-6661-9941

※掲載商品は、すべての菌に有効ではありません。

参照:『サンキュ!』2021年1月号「ウイルスに負けない衣食住」より。掲載している情報は2020年11月現在のものです。撮影/上原朋也 モデル/林瑛未 取材・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部

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