「気づいたら45歳」20歳から5歳まで5人の子どもを育てる暮らし
2021/02/27
12年に読者モデルオーディションに合格し、13年の「自主卒業」まで何度も表紙を飾った小林涼子さん。卒業後5人目の子を授かり、現在45歳。20歳から5歳までの年の差子育てを楽しむ小林さんの「今」を追いました。
<教えてくれた人>
元「サンキュ!」読者モデル 小林涼子(こばやし りょうこ)さん(45歳)
75年8月20日生まれの45歳。東京都在住。夫(47歳)、長男(20歳・大1)、二男(18歳・高3)、長女(15歳・中3)、三男(12歳・小6)、二女(5歳・年中)の7人家族。現在は専業主婦。『サンキュ!』創刊の95年は20歳で、幼稚園の先生をしていた。
25年前は20歳。まさか自分が5人の子の母ちゃんになるなんて、1ミリも想像していませんでした
読者モデルに応募したのは37歳のとき。4人目の子が幼稚園に入って、少しだけ1人の時間ができたころでした。愛読していた『サンキュ!』を眺めているうち、生まれて初めて「読者モデルをやってみたい!」と思い、ダメもとで応募。まさかの合格でした。「私でいいの?」と戸惑いながら、撮影に参加するようになりました。
でも、不器用な私にはお母さん業と読者モデルの両立はできず、1年で卒業させていただきました。その後40歳でまさかの妊娠。5人の子の母になりました。20歳のころは予想だにしなかった、にぎやかで楽しい毎日を送っています。
25年前
20歳のころ。短大を卒業し念願の幼稚園の先生になったばかり。エネルギーの塊のような子どもたちと歌って踊って走っていました。
読者モデル時代
表紙を飾った13年11月号。「涼子ちゃんが表紙になった号はメチャ売れる!」という伝説があり、この号も実売29万部超。このとき38歳。
20歳から5歳まで5人の子どもを育てる暮らし
年齢も生活リズムもばらばら。個性や考え方、散らかす物もまったく違う5人の子どもたちとワイワイ暮らす毎日は「楽しい!」のひと言。私には、親として子どもをこう育てたい、こうなってほしいという目標はあまりなく、「一人一人の姿を見つめながら、今この時間を大切に過ごしたい」と思っています。
平日のスケジュール
6:30 起床。着替え、ピアスをし、メイクをする
7:00 べんとうと朝ごはんを作る、子ども5人を順番に起こす
7:30 夫起床。朝ごはん、片づけ。夫と子ども3人が時間差で家を出る
8:50 二女を幼稚園へ送る
9:00 スーパーで買い物
9:40 家事。洗濯機を2度回して干す、掃除
11:30 夕ごはんの仕込み
12:00 昼ごはんを作り、長男と昼ごはん。片づけ
13:00 自由時間。本を読む、SNS
13:40 二女を幼稚園へお迎え。そのまま公園遊び
16:00 帰宅。時間差で下校する子ども3人におやつを出す
17:00 夕ごはんを作る。サッカーに行く三男に軽食を出す
18:00 二女とお風呂
18:30 洗濯物をたたむ
19:00 夕ごはん、片づけ、この日3度目の洗濯
19:30 三男と夫が時間差で帰宅、夕ごはんを出す
20:00 二女を寝かしつける
20:30 1日の片付け、明日の朝ごはんとべんとうの準備、洗濯物を干す、学校と園の役員の事務作業
22:00 自由時間。本を読む、インスタやtwitter、YouTubeでお笑いを見る
23:00 就寝
肉は1回の夕食で1キロ。
パンは1回の朝食で2斤。
子どもは2人くらいかな~と思っていたけど
私自身は2人きょうだいで育ち、「子どもは2人」となんとなく思っていました。でも、長男が通った幼稚園には子だくさんの家庭が多く「きょうだいが多いっていいなぁ」と思い、まね。計画性はなし(笑)。
顔を見て「お帰り」を大切にしたい
帰ったときの子どもの表情で、1日元気に過ごせたかわかります。教育費がかかるので二女が小学校に上がったら給食室のパートを始めるつもりですが、今は帰ってくる子どもたちを迎えられるのが幸せ。
勉強をがっつり見てあげる、はできていないなぁ
子だくさんの生活は時間がなく、「宿題やった?」と聞くくらいしかできていません。進路についても、夫と私の介入は最小限で、受験のときの情報収集も完璧ではないです。上の2人は自分で考え、道を決めました。結果、これでよかったかな、と今は思っています。
起きている時間はだいたい台所にいる
「これもよし」と思えるようになったのは5人目を授かってから。
4人目が7歳になった矢先に5人目を妊娠し、子育てはゼロからのスタートに。そのとき「自分の時間を満喫できるママ友はうらやましいけれど、こうなった以上、不満を言ってもつまらないだけ。それなら『お母さん』を思いっ切り楽しもう!」と吹っ切れました。
長男の大学はリモート授業。一緒の時間が増えたのは思いがけない収穫
感染拡大防止で大学がリモート授業になり、バイト以外は家にいる長男と毎日昼ごはんを食べます。2人きりで過ごすのは赤ちゃんのとき以来。人生何が起こるかわかりませんね。長男は中2まで超やんちゃで、校長室に呼ばれたことは何度も。でも今は、頼れる長男です。
家族7人だれも個室はないけれど
3LDKのわが家は大人も子どもも共同部屋。上の4人は2段ベッドで、夫婦と二女はリビングわきの和室で寝ます。個室がないことで子どもたちはけんかもするし、プライバシーなどあったものではないな……と思ってはいるけれど、これが小林家。みんな、ゴメン!
大きいお兄ちゃんが小さい子のお世話。このシーンを見られるのは年の差育児の醍醐味
長男が幼稚園のとき、高校生が小さい妹や弟をお迎えに来るのを見て「素敵な光景だな~」と憧れていました。それが今わが家で実現!「5人の子の母でよかった」と実感するのは、こんなときです。
洗濯機は毎日3度回します。
気づいたら、45歳になっていました。
二女の幼稚園ママの中ではたぶんいちばん年上。「小林さんて何歳?」と思われるだろうから、いつも自分から年齢を公開(笑)。若く見られたいとは思いません。私の憧れは、古い台所が似合うかっぽう着姿のおばあちゃん。そんなふうに年を重ねていけたらと思います。
白のワントーンがマイブームガンガン洗うから汚れてもいい
白は雰囲気が明るくなるからふだんからよく着ます。ママ友に「汚れない?」と聞かれるけど、高い服は買わないので汚れたら洗えば平気。アウターはノーブランド。セーターはユニクロ、パンツはGU。
45歳を隠さない
肌がたるんできたせいか、シミだけじゃなく毛穴も目立つように。「毛穴 目立つ 40代」でネット検索したら、加齢が主な原因とわかり……。それなら仕方ない。年相応のこの顔で生きていきます。
化粧品はこれがすべて。最近少し増えました
前は顔を洗って終わりでしたが、今は無印良品の化粧水とアンチエイジング乳液をつけるゆとりができました。メイクはBBクリームを塗ってまゆを描き、アイシャドウ、アイライン、チークをつけるだけ。
私の最大のぜいたくは、本を借りずに、買って読むこと
趣味はインテリアや暮らしの本を読むこと。素敵な生活を見ると癒やされます。内田彩仍さん、一田憲子さん、石黒智子さんなど、好きな人の本は何度も読みたいから、買って手もとに置いています。
子どもの手が離れたら、夫と上高地に行くのが夢
夫と結婚して20年。子育て中の今は2人で話していてもだれかしらそばにいて、夫婦の時間は週末の買い出しくらい。私も夫も自然が好きだから、2人の時間ができたら上高地の山を登るのが夢です。
参照:『サンキュ!』2021年3月号「人気読者に会いに行く」より。掲載している情報は2021年1月現在のものです。撮影/久富健太郎(SPUTNIK)、取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部
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