片づけのプロが考える収納の極意はコレだ!”しまう”ことより”使うこと”を考える!
2021/08/07
整理収納アドバイザーでサンキュ!STYLEライターの渡部夏代です。
やりたくなる片づけ。毎日の片づけを楽しく続けるためにできることをいつも考えております。
しまうことを目的にしてしまうと、いわゆる「収納テクニック」を駆使してたくさん詰め込んでしまいます。モノがぎゅうぎゅうに詰め込まれてしまうと、使いにくくなってしまいます。
収納は、まず使いやすさを考えることが一番です。
収納箇所には、取り出しやすい場所とそうでない場所がある
引き出しの中に入っているモノ達、それらを最後に使ったのはいつですか?
最後に使ったのがいつなのか思い出せないモノで棚や引き出しを埋め尽くしている・・そうだとしたら見直しが必要です!
特に、あまり使わないモノが手が届きやすい場所の収納にしまい込まれているなら要注意です。手の届きやすい場所は、よく使うモノを取り出しやすくするために使うところにします。踏み台を使わないと届かない高い場所や、腰をかがめないと取り出せない低い奥の位置は取り出しにくい場所です。
腰の高さの位置にある引き出しはもっとも取り出しやすい場所です。取り出しやすい場所には、毎日使うモノのみを収納します。
収納は「出す(使う)ために収める」であり「しまうために詰め込む」ではない!
収納テクニックと聞くと、「たくさんの量のモノを上手にしまう」と思う方が非常に多いです。上手にしまうことができても、使う時に取り出しにくいのであれば良い収納とは言えません。
あくまで、目的は「使うため」です。たくさん詰め込んでしまうことが目的ではありません。
詰め込み過ぎると出し入れがしにくくなり、扉の前に床置きしてしまうことが起こりやすくなります。すると、その扉の中が結局開かずの扉になってしまうというのはよくあることです。
スカスカくらいがちょうど良い
モノをいっぱいに詰め込んでしまうと取り出しにくくなってしまいます。
例えば、引き出しにモノが何層にも重なって詰め込まれていたとしたら、その中からお目当てのモノを取り出すには億劫です。見えなくて持っていることを忘れてしまうこともあります。
腰の高さの引き出しなど、せっかくの良い場所なのに、モノがぎゅうぎゅうで取り出しにくかったら台無しです。モノとモノが干渉し合わないように、ゆとりを持たせて収納するのが理想です。
「いやいや、そうは言っても使うモノがたくさんあるのよ」
それなら、使い方そのものを見直します。〇〇用のおたま、〇〇専用スプーン、〇〇器など、用途が限られたツールであふれていませんか?
兼用できるツールに絞って、数を減らしてください。収納の極意は、まず使うモノを厳選することから。ここから始めましょう!
この記事を書いたのは…渡部夏代
札幌に住む整理収納アドバイザー。
子どもの頃から片づけが好きでした。自分の部屋の模様替えを何度も行った子ども時代を過ごしました。大人になって家庭を持つようになってからも片づけ好きは変わらず。
子育てしながら、だんだんと増えていくモノとどう向き合っていくか試行錯誤を繰り返しました。整理収納アドバイザーという資格があることを知り、「まさに自分のためにある資格だ!」と飛びついて資格を取得し、現在に至ります。
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