収納グッズが原因で、家の収納がうまくいかないこともあるんだとか。整理収納アドバイザーでインテリアコーディネーター、カラーコーディネーターなどの資格も保有する方尺真美さんに解説してもらいます。

ふたつきの収納グッズには要注意!
ふたつきの収納グッズは、ほこりの侵入を防ぐことができたり、ケースを上に重ねることができたりするメリットがあります。一方で、ふたを開けるのにはどうしてもひと手間かかるので、ものの出し入れのしやすさに影響が出てきます。ふたがあるせいで出し入れが面倒になり、その辺にものを放置してしまっては意味がありません。
もし、「収納しづらいな」と感じたときには、まずはふたが本当に必要かどうか検討しましょう。たとえばほこりが入りづらい収納空間であれば、ふたなしで使用するほうが使いやすいですよ。
引き出し式には要注意!
ものをこまかく仕分けられる引き出し式の収納も、便利な反面、使う場所を考えないと途端に収納が面倒になりがちです。
たとえば扉がある収納空間に、さらに引き出しタイプのグッズを使うと、ものを取り出すアクション数が増えてしまいます。扉がある収納空間で引き出し式の収納グッズを使う場合は、毎日使うものではなく、使用頻度が低いものを入れるのがおすすめです。
見栄えばかり重視するのは要注意!
SNSで見かけた「美収納」を真似してやってみたが、実際は本人には使いにくいこともあります。きれいに収納グッズが並べられているのは美しいですが、どこになにがあるかわかりづらい、収納するものに合っていないと使いにくくなります。
収納グッズを選ぶ際は、収納するものや使う人に合わせることが大切です。
たとえば、子どもが使うものであれば、軽い収納グッズがよいでしょう。持ち手があったり、手をかけるための穴があったりするのもいいですね。大人でも、大きく仕切ったほうが出し入れしやすい人、こまかく仕切ったほうが管理をしやすい人など、人によってタイプも様々です。
ぜひご自身に合う収納方法を考えることを大切にしてみてください。
◆執筆/方尺真美さん
衣食住を通じて「暮らしはちょっとのことでグンっと楽しくなる!」をモットーに活動しているSSS-Style+に所属の整理収納アドバイザーで、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターなどの資格を保有。3児のママ。