原因は意外なアレ!? げた箱のイヤ~なニオイ簡単撃退法
2022/05/23
「靴箱のニオイが気になる」
「消臭スプレーを使っているのに玄関がずっと臭う」
このように、玄関や靴箱のニオイに悩む方は多いのではないでしょうか。その原因は、カビの可能性があります。
本記事では、靴箱にカビが発生するメカニズムについて深堀りし、靴箱のカビを防ぐ方法やカビが発生した場合の対処法について詳しく解説します。
この記事を読むことで、靴箱のニオイの原因やカビの発生理由についての正しい知識を身につけ、カビ対策やニオイ対策のポイントを把握できます。カビやニオイについて根本から理解することで、適切な予防方法やカビの落とし方を実践できるでしょう。
玄関を清潔で快適な状態にキープしたいと考える方は、是非この記事をチェックしてみてください。
靴箱のニオイの原因はカビ?
靴箱の不快なニオイの原因として考えられるのが、靴から発生する雑菌やカビです。
泥や雨水がついた靴をそのまま靴箱に置いてその状態が続くと、雑菌のニオイやカビ臭いニオイが発生します。また、靴についた泥や水滴を落としても、靴が汗や皮脂を吸収すると雑菌が繁殖してニオイやカビの原因になる場合があります。
では、カビは具体的にどうやって発生するのでしょうか。
靴箱にカビが発生する原因
靴箱がカビる原因は、靴箱の高温多湿な環境と靴の中の皮脂汚れの2つにあります。まずはカビが発生する原因をしっかりと掘り下げ、靴箱のカビ防止やニオイ対策につなげましょう。
高温多湿な環境
靴箱にカビが発生する原因の1つが、高温多湿な環境であることです。ジメジメとした状態はカビが発生しやすいというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
文部科学省の「カビ対策マニュアル」によると、カビが生育しやすい具体的な要件は「温度が25~28度」「湿度が70%以上」です。同資料によると、温度25度で相対湿度が70%の環境だと数か月で繁殖し、75%を越すと繁殖速度が急激に早まると言われています。
つまり、温度や湿度が高くなりやすい梅雨から夏にかけては、特にカビが発生しやすいと言えます。
靴に残った皮脂汚れ
カビが発生するもう1つの原因が、靴の中で発生する皮脂汚れです。
カビは、温度や湿気だけでは発育せず、栄養源を必要とします。多種多様な栄養源で発育しますが、人が分泌する皮脂や垢も含まれます。そこに酸素が加わり、温度・湿気・栄養・酸素の4つの条件を満たすと、みるみるうちに成長してカビだらけになるのです。
なお、カビが生えなくても皮脂そのものがニオイの原因になることがあります。それが、「イソ吉草酸(いそきっそうさん)」と呼ばれる脂肪酸です。足の裏の細菌が皮脂などを分解する際に発生し、靴箱やシューズクローゼットに悪臭を発生させます。
靴箱のカビを防ぐ方法
それでは、どうすれば靴箱のカビ防止やニオイ対策ができるのでしょうか。ここでは、靴箱のカビ予防に役立つ掃除やお手入れの方法について詳しく解説していきます。どれもすぐに実践できるものばかりなため、是非今日からお試しください。
靴や靴箱を定期的に消毒する
まず、靴や靴箱を消毒用エタノールで定期的に消毒しましょう。
外から持ち込まれた汚れがカビの発生原因とならないように、靴の裏や靴箱にエタノールをスプレーします。ただし、エタノールには油分を分解する性質があり、木製の靴箱や革製の靴を変色させることがあります。初めて使う際は、目立たないところで試してからにしましょう。
また、皮脂によるカビの発生を防ぐために、靴の中もエタノールで消毒します。このときも、革靴にスプレーする場合は注意しましょう。
靴の保管に紙箱ではなく布袋を使う
靴を保管する際は、紙箱でなく布袋の使用がおすすめです。
靴の購入時についてくる紙箱を靴箱に置くと二重収納になり、湿気がこもって雑菌が繁殖する原因になります。お気に入りの靴や高価な靴を保管するなら、通気性のいい布袋を使いましょう。
その際、汚れがついたままだとカビの発生原因となります。靴を洗ってしっかりと干してから収納するか、洗えない靴はエタノールをスプレーして陰干ししてから収納しましょう。
靴はひと晩干してから靴箱に入れる
靴はひと晩干してから靴箱に入れ、持っている靴をローテーションしながら履くようにしましょう。
同じ靴を間隔をあけないまま翌日も履くと、皮脂が溜まってカビやニオイの原因になります。1日靴を履いたらひと晩乾かしてから靴箱に入れ、翌日は別の靴を履くようにすると靴がしっかりと乾きます。カビやニオイを抑えるだけでなく、靴を長持ちさせることにもつながります。
こまめに靴箱の換気を行う
玄関の窓やドアをあけるなどして、こまめに靴箱を換気しましょう。
風通しをよくすることで、靴箱に溜まった湿気やニオイを取り除き、カビの予防に役立ちます。また、布袋に靴を長期間保管している場合は、時々袋から出して換気します。
靴箱用の除湿グッズ・カビ防止グッズを活用する
玄関に湿気が溜まりやすい場合や玄関に窓のない賃貸の場合、靴箱用の除湿グッズやカビ防止グッズを活用しましょう。
例えば、除湿剤を置くと、玄関の湿気除去につながります。湿気は空気がよどんでいる場所に溜まる傾向があるため、靴箱の上段よりも下段に置きましょう。
また、カビやニオイを防止する靴箱用のシートを使うのもおすすめです。カットして使える製品もあり、靴箱のサイズに合わせて設置できます。
靴箱にカビを見つけたときの落とし方
では、対策してもカビが発生した場合は、どう対処すればよいのでしょうか。ここでは、靴箱にカビを見つけたときの取り方について、2つの方法を紹介します。いずれも身近なアイテムで簡単にできる方法ですので、是非お試しください。
エタノールでふき取る
靴箱にカビを発見したら、エタノールでふき取りましょう。エタノールをスプレーで吹き付け、雑巾などでふき取ります。
除菌効果が期待できると言われるエタノールは、アルコール濃度が70~80%のものです。薬局などで売られている消毒用エタノールを使います。濃度が高すぎる無水エタノールは、短時間で蒸発して除菌に時間がかかります。
使用する際は、エタノールがすぐに蒸発しないように遮光性の高い小瓶に入れておくと便利です。また、エタノールは引火しやすい液体ですので、火のそばでは使わないように注意しましょう。
しつこい黒カビには漂白剤が使える
落ちにくい黒カビが発生したら、漂白剤で掃除する方法もおすすめです。
まず、皮膚を痛めないようにゴム手袋を身につけます。スプレーボトルに漂白剤を入れ、黒カビのある場所に吹き付けてしばらく待ちましょう。雑巾をお湯につけて絞り、漂白剤をふき取ったら乾いた雑巾で乾拭きします。終わったらしっかりと乾燥させましょう。
ただし、この方法は注意も必要で、塩素系漂白剤で靴箱が色落ちすることがあります。初めて使う際は、靴箱の目立たない場所で試して色落ちしないことを予めチェックしておきましょう。
靴箱のカビ対策の方法を知って実践してみよう
靴箱の湿気や汚れをそのままにしておくと、ニオイやカビを発生させる原因になります。ニオイやカビを取り除く方法もありますが、まずはそもそもカビが発生しないように防止することが先決です。
紹介した靴箱のカビ対策を実践し、清潔な玄関をキープしましょう。