収納アイテムは買っちゃダメ!?片づけのプロは知っている「片づかない家」のヒミツ
2024/10/29
部屋を片づけよう!と思い立って、まず収納用品を買わなくちゃ!と考えていませんか?じつはそれ、間違いなんです。むしろ片づかなくなってしまう可能性があるんですよ。
個人宅やオフィスの整理収納を行っている整理収納アドバイザーで、100均を始めとしたプチプラアイテムにも詳しい、ライターの山岡さくらさんに教えてもらいました。
片づけの最初にやること
まずは、家の中に収納すべきものがどれくらいあるのかを知ることが必要です。そのため、最初にやるべきことは、いわば家の中のものの棚卸しだと考えます。
いきなり全体では時間も労力もかかりますから、引き出しひとつ、棚ひとつなど、狭い範囲からでかまいません。中に入っているものを一度すべて出して、一つひとつ確認します。
よく使うもの、たまに使うもの、めったに使わないけれど年に一度は必ず使うもの、これはすべて収納すべきものです。振り返ってみて、1年以上使っていないなと思うものは、基本的にはなくても困らないものですよね。その場で手放すのがベストですが、もし迷ってしまうなら一定期間別の場所で保管しておきましょう。
この手順を飛ばしていきなり収納しよう、収納アイテムを買おうとすると、失敗してしまうのです。
先に収納アイテムを買ってはダメな理由
しまう場所が足りない!と新しい収納家具を買うと、しまう場所が増えた=もっと入れられる、と考えてしまいませんか?それは、詰め込むだけになってしまいますし、結局不要なものが減っていないのに新たに増やすことにつながってしまいます。
収納ボックスなども適当に選んで買ってくることになるので、実際には入れたいものが入らなかったり、きちんとものを見直したら必要がないものだったりします。サポートに行ったお宅でも、収納アイテムや、スペースそのものが余ってしまうこともたびたびあるのです。
先に見直して、収納すべきものがわかってから、本当に必要な収納アイテムを買い足せばお金も無駄になりません。
キープできる仕組みをつくる
片づけは一度終わらせればよいのではなく、それをキープすることが大切です。片づけやすい仕組みが整っていないと、どんなに見た目をきれいに整えてもキープするのがむずかしくなってしまいます。
出しやすく戻しやすい収納にしてあれば、出して使って戻す、という流れが習慣になり、片づいた状態をキープしやすくなりますよ。出しやすく戻しやすい収納のために必要なものを見極めて、きちんとサイズを測って買い足すようにしましょう。
片づけを成功させるポイント
収納アイテムを先に買ってはいけない理由がおわかりいただけたでしょうか。片づけを成功させるためには、まずは家にあるものを整理し、必要なものだけを残すこと、これがもっとも大切なポイントです。収納アイテムを買い足すのはそのあとでも遅くありません。
片づけのプロも同じ手順を踏んで片づけを行います。失敗しないために、まずは見直しから始めてみてくださいね。
■執筆/山岡さくら…元汚部屋出身、面倒なことは大嫌いなずぼら整理収納アドバイザー。無印良品、ニトリ、100均、3COINSなどのシンプルでプチプラなアイテムを活用した収納を得意としている。
編集/サンキュ!編集部