キッチンは家の中でもとくにものが増えがちな場所。便利そうに見えて、じつは「なくても困らないもの」が意外と多いかもしれません。
今回は、実際に買わずに生活してみて「むしろ快適になった」と感じたキッチンまわりのアイテムを、整理収納アドバイザーで100均をはじめとしたプチプラアイテムにも詳しい、ライターの山岡さくらさんに教えてもらいました。

キッチンマット
調理中の汚れ対策や冷え防止として定番のキッチンマット。けれどじつは、ずれてストレスになったり、汚れて洗濯の手間がかかったり。さらに掃除もしづらくなりがちです。
敷くのをやめたら、毎日の掃除がぐっとラクに。「ないのが当たり前」になっても困ることはありません。もしどうしても敷いていないと不安なら、洗える素材ではなく拭けるものを選ぶとよいかもしれません。
三角コーナー
以前はどこの家庭にもあった三角コーナー。けれど、ぬめりやニオイの原因になりやすく、衛生面が気になってしまうことも。
今は使っていないかたも増えているアイテムです。たくさん生ごみが出るときはチラシなどでつくったボックスに入れたり、少ないときはシンクの排水口ネットにためて捨てたりします。
水切りカゴ
食器を乾かすのに便利な水切りカゴですが、場所を取るうえに、ヌメリや水アカがつきやすいのが悩みどころ。しかも食器をそのまま放置して、使うときはカゴから出すというずぼらあるあるはもちろん実践済。
10年以上前に水切りカゴをやめていて、食洗機を導入するずっと前から「洗ったらすぐ拭く」スタイルに。乾きにくいものだけマットやタオルで水切りすれば、不便を感じることはありません。今では調理スペースも広く使えて、とても快適です。
資源ゴミ用のゴミ箱
ゴミの分別がこまかいと、その分ゴミ箱が増えて大変!?それ、専用ゴミ箱を使わなくても大丈夫かもしれません。大きなゴミ箱は場所を取るうえ、ゴミ箱自体も汚れるのでお手入れも手間になってしまいます。
燃えるゴミを入れるのは45Lサイズのしっかりしたものがあった方がいいと思いますが、資源ゴミは別の方法にしてみるとキッチンがすっきり。
隙間にぴったりサイズになるようにワイヤーラックで棚をつくり、そこにボックスを置いてペットボトルや紙ゴミをまとめています。ボックスごと持ち出して捨てることもできるので、とても便利です。
「なくても平気」は、むしろ「あると不便」かも?
「当たり前に使っていたもの」を手放してみたら、意外な快適さが手に入ることもあります。自分の暮らしに本当に必要かどうか、改めて見直してみることで、キッチンがもっと使いやすく、すっきりとした空間に。
毎日の家事が少しでもラクになるよう、ぜひ参考にしてみてください。
■執筆/山岡さくら…元汚部屋出身、面倒なことは大嫌いなずぼら整理収納アドバイザー。無印良品、ニトリ、100均、3COINSなどのシンプルでプチプラなアイテムを活用した収納を得意としている。
編集/サンキュ!編集部