「残念なキッチン」に共通する3つの落とし穴とは?年間約500件の家事代行をこなすプロが解説

「残念なキッチン」に共通する3つの落とし穴とは?年間約500件の家事代行をこなすプロが解説

2025/08/24

毎日の料理をつくるキッチンは生活の中心とも言える場所。しかし、「なぜか使いにくい」「いつも散らかってしまう」と感じることはありませんか?そう感じてしまうキッチンには、共通する残念な特徴があるんだとか。

そこで今回は、使いやすいキッチンとそうでないキッチンの決定的な違いをご紹介。教えてくれたのは、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル、西田美保さんです。

アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお客さま宅で、定期家事代行...

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ストレスフリーな「動線」と「定位置」が使いやすいキッチンの鍵!

「使いやすいキッチン」の共通点は、スムーズに作業が進む「ストレスフリーな動線」と、すべてのものを迷わず戻せる「明確な定位置」が確保されていることです。

必要な道具が手の届く範囲にあり、使ったらすぐに元の位置に戻せる。これこそが、料理の効率を上げ、片付けの負担を減らす理想のキッチンなのです。

具体的には、冷蔵庫から食材を取り出し、シンクで洗い、調理台で切り、コンロで調理し、盛り付けるまでの一連の流れが、最小限の動きで完結するようになっているキッチンが、「使いやすいキッチン」と言えるでしょう。

一方で、使いにくい「残念なキッチン」には共通する3つの落とし穴があります。以下の内容が当てはまっていないか、チェックしてみてください。

落とし穴1.「とりあえず置き」が常態化!ものの「住所不定」問題

「後で使うから」「とりあえずここに置いておこう」…が、いつの間にかキッチンのあちこちに増えていませんか?

調理器具、調味料、食器、食材のストックなどが、使うたびに違う場所に置かれたり、出しっぱなしになっていたりすると、必要な時に捜す手間がかかります。さらに調理台の貴重なスペースを占領し、作業効率も低下します。

●改善ポイント
ものに「定位置」がないと、キッチンはあっという間に散らかり、常に捜し物をするストレスに悩まされます。使うものを使いやすい場所に置くことはもちろん、頻繁に使わないものにも一時的な置き場を決め、使い終わったらすぐ戻せるようにしておくことが使いやすさの分かれ道です。

落とし穴2.「ゴールデンゾーン」の無駄遣い!使用頻度と収納場所のミスマッチ

「残念なキッチン」に共通する3つの落とし穴とは?年間約500件の家事代行をこなすプロが解説

シンクからコンロまでの間の調理スペースや、立ったまま手が届く範囲の引き出しや棚などはキッチンの「ゴールデンゾーン」とも呼べる重要な場所。

ここに、めったに使わない来客用の食器や年に数回しか使わない調理器具などが収納されていませんか?

●改善ポイント
使用頻度の低いものがゴールデンゾーンを占領していると、毎日使う菜箸やボウル、フライパンなどが遠い場所や使いにくい場所に追いやられ、無駄な動きが増えます。

まずは「今日1日で何を使ったか」を振り返り、本当に必要なものだけを「ゴールデンゾーン」に配置することで、使い勝手は劇的に向上します。

落とし穴3.「収納内部」の非効率!出しにくさでイライラが募る

収納扉を開けると奥からものが雪崩れ落ちてきたり、必要なものを取り出すために手前のものをすべて動かしたりしていませんか?

一見片付いているように見えるキッチンでも、収納の中がものの迷路になっていたり、奥行きが活用されていなかったりすると、結局「取り出しにくい」ために使わなくなり、不満が募ります。

●改善ポイント
収納場所があっても、その収納方法が非効率では「ものがあるのに使えない」状態になってしまいます。

引き出しケースやスライド式ラック、ファイルボックスなどを使って立てる収納を取り入れるなど、奥のものまでスムーズに手が届く工夫をすることで、作業時間の無駄が減り快適な空間になります。

まとめ:すべてのものの「定位置」を見直してストレスフリーなキッチンに!

使いやすいキッチンへの第一歩は、今あるものを見直し、それぞれの「定位置」を決めること。
そして使用頻度に合わせて収納場所を最適化し、すべてのものがすぐに取り出せる状態にすることです。

これらを意識することで、ストレスフリーで快適な空間に変わります。

「残念なキッチン」から「使いやすいキッチン」へと変える第一歩を踏み出してみませんか。

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