物が詰め込まれてゴチャゴチャした「クローゼット」は、扉を開けるたびにため息が出てしまいます。なんとかしなければと思っているけど何もできないでいる人は、まずその原因を把握しましょう!
ゴチャつく原因は?
クローゼットの中が乱れてしまうのは、目当ての服を出し入れするときに、ほかの服の収納をくずしてしまうから。それには、収納の色や形がバラバラで服を探しにくかったり、中に入れる量が多すぎたり、さまざまな原因があります。詳しくみていきましょう。
1:ゴチャついて見えるのはハンガーが原因!
クローゼットの主役は”洋服”。でも、バラバラのハンガーを使うと、中の空間までバラバラの印象になり、肝心の洋服が探しにくくなります。ハンガーの色と形をそろえれば、服が目立って整って見えるほか、スリムタイプのハンガーを使えば収納できる量も増え、出し入れもスムーズに!
2:箱の中が乱れるのは、しまい方が原因!
引き出しは、上から全体を見渡せるよう、服を同じ形にたたみ”立てて”収納するのが基本。こうすれば、出し入れしても、収納がくずれにくくなります。奥行きがある場合は、縦ブロックと横ブロックを組み合わせる〝縦横収納〞が◎。
3:すぐに見つからないのは並べ方が原因!
なんとなく空いているスペースに洋服を収納していくと、統一感のない収納になり、目当ての服を探すのが困難に。「左から右に、色の薄い順で並べる」と決めるだけで、見た目も整い、探すのもラクになります。
\これでくずれない/
色別に並べる〝グラデーション収納〞で目当ての服が即探せます。
4:衣替えが大変なのは、箱が原因!
衣替えの際、オフシーズンの服を1つにまとめて収納してしまうと、来年出すときにひと苦労。でも、春夏用、秋冬用の洋服を同じ形の箱(収納ケースや引き出しでも可)に収納すれば入れ替えるだけで衣替えが完了します!
同じ箱がない場合は、オンシーズン用の箱の数に合わせて、袋などで仕分け、戻しやすい状態にしておきましょう。
5:ルールがくずれるのは量が原因!
クローゼットいっぱいに服を詰め込んで収納すると、出し入れするときに隣の服をくずす原因に。収納量を「8割」にすれば、死角ができず服も傷めないので、クローゼットを最大限有効に使用できます。
<8割ってどのくらい?>
例1:ハンガー
ハンガーパイプの長さを測り、8割の長さを計算。服の種類によって厚みが異なるので、下の表を参考に、手持ちの服の量を見直しましょう。
例2:引出し
引き出しの服と服の間を、手のひらがスムーズに通るかチェック。入れにくかったり、出すときに服がくずれたら、量が多い証拠です。
毎日開け閉めをするクローゼットに必要なのは、スペースいっぱいに収めることではなく、出し入れのしやすさを優先した収納。また、衣替えもラクになる収納にすれば、一年中くずれないクローゼットになります。
教えてくれた人…中山真由美さん
「インブルーム」代表、片づけコンシェルジュ。実は自身も、汚部屋に悩んでいた歴史あり。現場で培った技術と心理学の知識で、お悩みを解決。
参照:『サンキュ!』6月号別冊付録「今、気になる収納と片づけのすべて」より一部抜粋。掲載している情報は18年4月現在のものです。監修/中山真由美(インブルーム) イラスト/徳丸ゆう 構成・文/出下真紀
『サンキュ!』最新号の詳細は こちら!