片付けがラクになる「暮らしの動線」整理術7選

2025/11/26

「いつも片付かない」「ものが散らかる」——。
その原因、ものの量や収納場所ではなく、“人の動き”にあるかもしれません。
日々の家事や生活動作に合っていない収納は、出しっぱなしや戻し忘れを生みやすくなります。
今回は、「暮らしの動線」から整える片付けやすい家づくりのアイデアを、整理収納アドバイザーであるライター持田友里恵がご紹介します。

サンキュ!STYLEライター。片付けられない主婦から片付けのプロに!“片付け=自分を大切にすること”という信...

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1:玄関〜靴収納までの“3歩以内”ルール

靴を脱いだまま玄関に放置してしまうのは、靴箱が遠かったり、収納が使いづらかったりするサイン。
動線の基本は、「出す→使う→戻す」がスムーズなこと。靴の収納場所は、脱いだ場所から3歩以内を意識しましょう!

家族の靴があふれがちな家庭では、パーソナル収納をつくるのも効果的です。子どもでも出し入れしやすいように、低めのラックやカゴを使うと習慣化につながります。

2:洗濯動線は“干す・たたむ・しまう”を1か所で完結

洗濯は「干す→たたむ→しまう」の工程があり、移動が多いと手間がかかります。
そこでおすすめなのが、洗濯動線の“集約”。

たとえば、
・干す場所の近くにカゴや収納棚を設置
・たたみやすい台やテーブルを用意
・収納も同じ空間に置く(ファミリークローゼットなど)
といった工夫で、“洗濯が終わるまでの距離”がグッと短くなり、負担も軽減されます。

3:料理中の“うろうろ捜し”をなくすキッチン整理

料理中に「アレどこ?」と捜す時間は無駄が多く、作業効率も下がります。
調理の流れに合わせて、“使う場所に道具を置く”収納がポイント。

たとえば、
・コンロ付近にフライ返し・お玉
・シンク下に洗剤・ゴミ袋
・調味料はコンロ横のラックに配置
など、“うろうろ捜し”をなくすだけで、調理も片付けも驚くほどスムーズになります。

4:帰宅後すぐ置ける「ランドセル&バッグ置き場」

リビングや床に放置されやすい通学カバンやバッグ。
これは、“一時置き場”がないことが原因です。

おすすめは、玄関〜リビングの動線上に「置くだけ収納スペース」をつくること。
・フックを取り付ける
・カゴやボックスを用意する
・棚の一角に指定スペースを設ける
など、帰宅後すぐに“置く場所”があれば、床置き習慣はグッと減ります。

5:脱ぎっぱなし防止!リビングに“部屋着セット”を用意

外出から帰ったあと、リビングで服を脱ぎっぱなし…という悩みもよく聞きます。
これも動線の工夫で防げます。

リビングやその近くに「部屋着セット」を用意し、着ていた服を脱いだらすぐ着替えて所定の場所に戻す流れをつくりましょう。
・小さなカゴを用意
・部屋着上下
・靴下
・ヘアゴム
などをセットしておくと、その場で着替えが完結して“脱ぎ散らかし”がなくなります。

6:掃除道具は「気になる場所の近く」に配置

掃除が面倒になる理由のひとつが、“掃除道具が遠い”こと。
使いたいときにサッと取り出せる場所にあれば、ちょっとした汚れもすぐ拭けるようになります。

たとえば、
・トイレ掃除用品はトイレ内へ
・ウェットシートはリビングの棚の中
・コロコロクリーナーはソファ横のカゴに
など、「その場で完結」を意識すると、片付け習慣が自然と身につきます。

7:よく使う日用品は“1アクション収納”を意識

ティッシュ・ハンドソープ・綿棒など、よく使う日用品こそ、収納場所を見直してみましょう。
開ける・取り出す・戻すといった工程が多いと、それだけで面倒に感じてしまいます。

おすすめは、「1アクション収納」=引き出しやフタを開けずに使える状態。
・ティッシュは表に出す
・ストックは透明ケースに入れて可視化
・ラベル付きで誰でも戻せるようにする
といった工夫で、日用品まわりのプチストレスが解消されます。

まとめ:動線を変えると、片付けが自然にできる

動線とは、“人の動き”を意識した収納の考え方。
自分や家族の動作の流れに合わせて収納場所を整えるだけで、驚くほどラクに片付きます。

つい床に置いてしまう、戻すのが面倒、ものが迷子になる…。
そんな悩みの根っこには、「動線のズレ」があることも。

今日からできる7つの動線整理術、ぜひご自宅で試してみてください。
ラクに片付けられる空間が、毎日の暮らしを整えてくれますよ。

■執筆/持田友里恵
整理収納アドバイザー。片付けられない主婦から片付けのプロに!“片付け=自分を大切にすること”という信念のもと、片付けの工夫や仕組みをInstagram(@yurimochi.home)で発信中。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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