「靴が出しっぱなし」「荷物の置き場がない」「朝の身支度が混雑する」…。
そんな玄関のごちゃつきには、実は“原因”があります。
家族全員が1日何度も出入りする場所だからこそ、仕組み次第でスッキリにもバタバタにも変わってくるもの。
本記事では、片付けやすく整った玄関をつくるための見直しポイントを、整理収納アドバイザーであるライター持田友里恵がご紹介します。

NG1:靴の量に対して収納が足りていない
靴箱に入りきらず、床に靴が並んだまま…そんな状態では毎日の出入りもストレスに。
とくに家族が多いと、誰の靴かわからなくなり、片付ける気も失せてしまいます。
改善ポイント
・季節外や出番の少ない靴は「別収納」へ移動
・子ども靴やサンダルは、カゴやスタッキングケースを活用して「1人1区画」に
・「1人〇足まで」とルールを決めると、自然と数が見直せます
靴の“適正量”を意識し、出しっぱなしにならない量まで絞るのがコツです。
NG2:帰宅後の“とりあえず置き”が発生している
バッグや買い物袋、上着などを玄関に置きっぱなしにしてしまう…
それは「一時置き場」がないのが原因かもしれません。
改善ポイント
・フックやカゴなど、“仮置きゾーン”をつくる
・通勤・通学バッグ専用のカゴやフックを家族ごとに用意
・スペースがなければ、玄関近くの廊下にS字フックを設置するのも◎
「すぐにはしまえないけど、とりあえず置く場所がある」だけで、散らかりが減ります。
NG3:家族の動線がぶつかる収納配置
「靴を履こうとしたら、後ろで上着を取っている」「引き出しを開けたら人とぶつかる」など、
動線が交差するとスムーズな出入りができず、結果的に片付けもされにくくなります。
改善ポイント
・「靴を履く」「上着を取る」など行動を分解し、それぞれの動線を見直す
・一方通行にできるよう家具の配置を工夫
・フック類は“背の高さ”や“利き手”に合わせて設置すると、子どもでも使いやすい
家族みんなが“自然に動ける流れ”を意識することで、収納もスムーズになります。
玄関は「出入りの効率」で整える!
玄関は、ただキレイに片付いていればいいのではなく、
「家族がスムーズに出入りできる」「毎日気持ちよく迎えられる」空間であることが大切です。
・靴の量を適正に
・一時置き場の確保
・動線に合わせた収納配置
この3つの視点から見直せば、毎日ラクに片付く玄関に近づきます。
一度整えてしまえば、リバウンドもしにくくなるので、ぜひこの機会に見直してみてくださいね。
■執筆/持田友里恵
整理収納アドバイザー。片付けられない主婦から片付けのプロに!“片付け=自分を大切にすること”という信念のもと、片付けの工夫や仕組みをInstagram(@yurimochi.home)で発信中。
編集/サンキュ!編集部