白い家具、ダイニング テーブル付きのキッチンのモダンな新しい光のインテリア。

「余計に散らかる」リスクも!?じつは使いにくいキッチン収納グッズ5選

2024/02/25

星の数ほどある収納グッズ。見た目がよかったり、便利そうだったりしても、実際に使ってみると、「邪魔かも」「使いにくい」「余計に散らかる」「汚れが気になる」など、予想外に不便なものもあります。

そこで今回はキッチンの収納グッズに的を絞って、じつは使いにくい収納グッズとその理由を、暮らしスタイリストとして料理をはじめ家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに紹介してもらいました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

>>>暮らしスタイリスト 河野 真希の記事をもっと見る

【1】家電より大きいキッチンラック

食器棚に電子レンジ
weerapatkiatdumrong/gettyimages

キッチンのスペースに広々と余裕があるというおうちは、決して多くないように思います。でも、キッチンには家電や調理器具をはじめとして、食器や食材、調味料など置いておきたいものがたくさん。すでにある収納スペースだけでは、家電などが置けず、別にキッチンラックを購入することも多いでしょう。

ただし、キッチンラックを選ぶときに注意したいのがサイズです。大きめのキッチンラックがあると便利だと思うかもしれませんが、それがキッチンのごちゃごちゃの原因になることも。

大きいものを買えば、それだけでキッチンのスペースが狭くなり、圧迫感が出ます。さらに、家電の脇に余ったスペースがあると、調理中のちょい置きには確かに便利ですが、そのまま置きっぱなしになったり、キッチンに余計なものが増える原因になります。キッチンラックを買うときには置けるスペースがあったとしても、家電にぴったり合わせたサイズのものをおすすめします。

【2】引き出し型のキッチンラック

台所道具の引き出し
Timothy Degenero/gettyimages

キッチンラックにもさまざまな形のものがありますが、注意したいのは引き出しのあるものです。整理整頓が得意でない人にとっては、引き出しの中は魔窟になりやすいので、避けた方がいいことも。

引き出しの中は外からは見えないので、たとえ中がごちゃごちゃでも散らかって見えないというメリットがあります。でも、仕切りなどを使って整理整頓していないと、ものに埋もれたり倒れたりして、ぐちゃぐちゃになりやすいです。手早さが求められる料理では、その中から必要な調味料や調理器具がすぐに取り出せないようでは意味がありません。

また、調味料や食材などを引き出しに入れていると、奥の方のものは気づかないうちに賞味期限が切れて、使えなくなっていることがあります。

もともと備わっている収納が引き出しなのであれば仕方がありませんが、あえて自分で買うのであれば、引き出しではなく、棚タイプがおすすめ。引き出し収納を使うときは、サイズの合った仕切りやトレイなどを用意し、ごちゃつかないように気をつけましょう。

【3】木製のスパイスラック

ヴィンテージの木製のスパイスラックまたは保管キャビネットとガラスの瓶
barmalini/gettyimages

木製のキッチンアイテムはオシャレに見えます。でも、油や水、食材などを扱うキッチンは汚れやすく、とくにコンロの近くに置かれることが多いスパイスラックが木製だと汚れが目立ったり、落ちにくかったり、お手入れに手間がかかってしまうことがあります。

こまめな掃除が負担にならないのであれば、もちろん木製も素敵ですが、お手入れに時間をかけたくないのであれば、ステンレス製などの汚れの落ちやすい素材のスパイスラックを選ぶのがおすすめです。

【4】取っ手のないプラスチックケース

キッチンの保管
kazoka30/gettyimages

キッチンの戸棚は収納グッズを使わないと、空間が有効に活かされない場合があります。100円ショップなどでも見つかるプラスチックケースは、そういった戸棚の収納に便利ですが、買うときに注意してほしいのが取っ手があるかどうかです。

高い場所にモノを入れるときには、取っ手がないと、取り出しにくいことがあります。とくに背の高くない人や力の弱い女性は、上からものを取るときには取り出しやすさに気を配りたいもの。収納のサイズに合わせることはもちろんですが、高い場所に使う収納グッズは持ちやすさも確認しながら選びましょう。

一方で、シンク下やコンロ下などの手の届きやすい場所は、取っ手がムダなスペースを取ってしまうことがあるので、ないものを選ぶといいでしょう。

【5】サイズがバラバラの保存容器

プラスチック容器
Coprid/gettyimages

食材や料理を入れておく保存容器も、買うときに注意したいアイテムのひとつです。「容器が足りないなぁ」と必要に迫られて購入することが多いかもしれませんが、すでに手持ちの容器との相性を考えておかないと、その後容器を収納しようとしたときに、サイズがバラバラでムダにスペースを取ってしまうことがあります。

保存容器は100円ショップなどで手頃に買えてしまいますが、いくら安いものでもその場しのぎで買わないのがベター。手持ちのものに積み重ねやすいようなサイズが近いものや、大小で入れ子になるタイプのものなどを選びましょう。

冷蔵庫に入れるときにも、サイズがそろっていると、スッキリして取り出しやすいです。さらに、フタや容器自体が透明のものだと、いちいちフタを開けなくても中身がすぐにわかって便利です。


◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND