「クサい家」にしないために!部屋のにおいをすぐに消す方法
2024/02/09
料理をしたあとや来客がある前など、ふと「この部屋、クサくない?」と心配になることはないでしょうか。
そこで今回は、気になる部屋のにおいを素早くなくす方法を暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんにお伺いしました。
執筆/監修: 暮らしスタイリスト 河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...
料理や食べ物によるにおい
焼肉をしたときや魚を焼いたあとなど、料理や食べ物のにおいが部屋全体についてしまって困ることがあります。
まずは換気をして、部屋の空気を入れ換えましょう。換気をするときには、部屋の対角線上にある窓やドアを2ヵ所開けることで、空気がよく流れます。窓が1ヵ所しかない場合には、その窓に向かって扇風機やサーキュレーターで風を送ると、効率的に空気が入れ換えられます。
それでもまだにおいが気になるときは、そのまま換気しながら、ぬらしたタオルを振り回すのがおすすめ。ぬれたタオルがにおいの成分を吸着し、消臭してくれます。タオルをぬらすときに、水に好みの香りのアロマオイルを垂らしておくと、より効果的。急な来客など急いでにおいを消したいときに使えるワザです。
カーテンや布製ソファ、衣類のにおい
カーテンやソファ、クッション、衣類といった布製品はにおいを吸着しやすいです。洗えるものであれば、一度洗い直して、しっかりと乾かすといいでしょう。洗濯の際には、除菌力を高めた洗剤や酸素系漂白剤を使うのがおすすめです。
ただし、カーテンやソファといった大きな布製品は簡単には洗えないもの、また洗濯ができないものも多いです。それらのにおいを素早く取るためには、アイロンのスチーム機能もしくはスチーマーを使います。アイロンは布に直接触れず、スチームだけ当てるようにします。
水分が蒸発するとともに、においの成分も取り除いてくれます。頻繁に洗えない冬ものの衣類やスーツなども同様の方法で消臭できます。旅先などでアイロンが用意できないときには、蒸気のこもった入浴後の浴室にしばらくかけておくことでも近い効果が得られます。
また、部屋干しのにおいがついてしまった衣類には、一度全体を霧吹きなどでぬらしてから、スチームなしのアイロンを当てて乾かすと、短時間で生乾き臭を消すことができます。ただし、衣類全体が完全に乾くまでアイロンを当てないと、またにおいが戻ってくることがあるので、注意してください。
カーペット・ラグのにおい
カーペットやラグ、マットなどは、食べこぼし、汗や皮脂、髪の毛などのゴミや汚れがつきやすく、部屋のにおいの原因となっていることがあります。こちらも洗えるのであれば、一度洗うのがおすすめですが、時間がなかったり、洗えないものであれば、全体に重曹を振りかけ、そのまま数時間から一晩置き、掃除機で吸い取るといいでしょう。
重曹を振りかけて待つ時間が取れないときには、水に重曹を溶かした重曹水(5%程度の濃度)を用意し、布に含ませるか、スプレーボトルに入れて吹きつけながら、カーペットやラグを拭いていきます。仕上げに再度水拭きをしてから、部屋を換気して、よく乾かしましょう。重曹がにおいの成分を吸着し、皮脂などの酸性の汚れも中和して落としてくれます。
寝具のにおい
ベッドや布団といった寝具のにおいは、寝ている間についた汗や皮脂が原因です。においが気になる前にシーツや枕カバー、布団カバーを洗濯し、敷き布団やマットレスは天日干しするか、布団乾燥機を使って、水分を飛ばしましょう。干す場所がないときには、ソファなどにかけて、風をとおすだけでもOKです。
来客等でどうしてもすぐににおいをなくしたいというときには、除菌消臭スプレーを使うのも手。ただし、一時的ににおいを抑えてはくれますが、汚れや湿気が取れるわけではないので、できるだけ早く洗濯や布団干しをするようにしましょう。
◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。