レトルトや缶詰…ゴチャつきがちな備蓄用食品を使いやすく管理するためには?
2020/04/11
3.11以来、常に防災を意識しているサンキュ!STYLEライターのdanngoです。
食品のストック方法について防災の観点からアドバイスしたいと思います。
そもそもローリングストックとは?
私は防災に関して、『サンキュ!』の2018年10月号付録を参考にしています。
ローリングストックは「日常備蓄」と表現されているのですが、「いつも食べているものを少し多く買って保管すること」といったことが書かれています。
食べ慣れた、定番のものがよいのです。
・ふだん買わないのに特売だったので買ってしまった商品
・新商品や期間限定の商品
・誰かにもらったもの
以上のものは、ローリングストックには不向きといえそうです。味がよくわかっていないので、いざというとき口に合わず困るかも。
食べ慣れていないものを手に入れた場合には、忘れないうちに食べてしまうのが得策です。
まずは、今あるものを仕分けしてみよう
とりあえず、中に入っているものを全部出してみましょう。
レトルトや缶詰が多いように感じられますね。缶詰は備蓄におすすめです。高温多湿な日本でも耐えてくれますし、保管期限も長いです。
また、カップラーメンをここに備蓄するのはあまりおすすめしません。
形が収納に合っておらず、ストックには不向きです。縦にしても横にしても、ムダなスペースがかなり多く出てもったいないです。
カップラーメンが好きなら買ってもいいですが、おしゃれな麻袋にでも入れてドアノブあたりにひっかけておけば、こと足ります。麻袋がなければ、エコバッグやレジ袋でも大丈夫。
かわりに袋麺を買うことをおすすめします。5個パックで売られていることが多いですが、内側の袋にもつくり方が書いてあるので、外袋は捨てて構いません。どんぶりに麺を入れて熱湯を注ぎラップをして、鍋でつくる場合の3倍くらい待てば、おいしく食べられますよ。
わが家の備蓄は缶詰が多く、子どもが食べる果物や魚を中心に買っています。缶詰を入れるなら奥側がいいですよ。わずかな差ですが、重いものを奥にした方が重心が安定して引き出しやすくなります。
真夏に被災する可能性を考えると、粉末スポーツドリンクの備蓄はよいなと思いました。私もまねします。
パック入りご飯もあるとうれしいですよね。非常食は米以外のものが多くて…。電子レンジで加熱が基本ですけれど、そのままでも一応食べられます。パサパサしますが。
外袋は捨ててしまいましょう。写真主さんはちゃんとばらして保管されていますね。
ポイント1:保存食品をすべて同じ場所に入れない
ローリングストックがしたいのに片づかないというお悩みをおもちの写真主さんの画像を見ると、賞味期限が数カ月先のものはとりあえず入れている、という印象を受けます。
缶詰やレトルト食品に混じってマシュマロが入っていますよね。確かにマシュマロは未開封だと長持ちするのですが…一般の食品に紛れていると存在自体を忘れてしまいそうです。
避難生活でお菓子があると気が楽になるという話を聞くので、お菓子のストックは大事ですが。缶詰が重いので、下の方の引き出しに入れているのではありませんか?ほかの家族、とくに子どもに見つかりやすくなってしまいますよ。
いざというとき、いつの間にか食べられていたということになりかねません。
市販のお菓子は基本的に未開封なら長持ちするので、お菓子専用の箱をつくって手の届きにくい場所に隠してみては。
開封したものを食べ切ってから次の袋を開けるルールにすれば大丈夫です。
ポイント2:収納しやすい商品を選んで買おう
できれば、「買ったものをなんとなくローリングストックに」ではなく、「ローリングストックにすることを前提に商品を買う」方がよいと思います。
「これは家族が間違いなく食べる」「いつでも売っている」「近場で買える」「収納場所に入れやすい」「調理しやすい」といったことがポイントになります。最初から入れやすい高さのものを選んでおけば、後で悩む必要がなくなるのです。
写真には私の知らないブランドのカレーや無印良品のバターチキンカレーが見えますが、こういったものはいつでもどこでも買えるかというと疑問。どこのスーパーでも必ず売っているような、大手メーカーのものの方が無難でしょう。
ただ、箱がかさばるのですよね。
レトルト食品はパウチに賞味期限や調理法が書いてあるので、箱なしで問題ありません。
ポイント3:種類ごとに詰めよう
まずは缶詰を「野菜・果物系」「肉・魚系」とざっくりわけて収納することをおすすめします。わが家では魚の缶詰がなくなりやすいので、そちらを手前に置くようにしました。
缶詰は、種類が同じなら積み重ねてよいと思いますよ。賞味期限が古いものを上にして、循環しやすくするとよいでしょう。
少しスペースが足りないのでサバ缶だけ横にしてしまいましたが、この方がサバ缶であることがわかってよさそうです。このあたりは臨機応変に。
さんま蒲焼の缶詰は立ててしまってよいかと。わかりづらいのなら、よく見えるところにマジックで「さんま」とでも書けばよいです。
レトルト・パックご飯・袋麺は高さがほぼ同じなので同じスペースに並べられます。
スポーツドリンク粉末もここに。ばらつくようなら、ジッパーつき保存袋に入れて。もちろんジッパーは開けっ放しにします。
これで終わりにしてもよいのですが、引き出すたびに少しずつ動いて崩れそうな気もします。
ちょっとだけ仕切りがあった方がよさそうですよね。
おっと、まだ買いに行かないで。家にあるこんなもので何とかなります。
お高めの菓子箱。お菓子でなくても、しっかりしたつくりの箱なら使えます。
きっともらいものなどで手に入りますよね。今回はふたとみの両方をあてがってみて、ふたの方を使うことにしました。
ふたの側面を下にして置くのですが、側面部分は切り取りません。側面部分に缶詰の端をのせて缶詰の重さで押さえています。ずぼらですみません。ちゃんとしたいならテープで固定しても。
少し高さがあるのが気になったので、3cmくらい切り取って低くしました。パカパカしている部分はセロハンテープで固定。こういう微調整ができるところが紙のよさです。
わが家の場合はこれで終了。必要に応じてもう少し仕切りを足すのもよいでしょう。
でもあまり区切り過ぎることはないです。仕切りが少ないと、中身が少なくなった時倒れやすくなります。すると「使いづらいから買い足さなきゃ」となるのです。自然とローリングストックができるようになりますよ。
以上、スボラによる日常備蓄への提案でした。他の方のアドバイスもぜひ参考にしてくださいね!
◆記事を書いたのは・・・danngo
整理収納が苦手な二児の母。いかに楽をするかばかり考えています。見映えを重視することはほとんどなく「使えればいい」が決まり文句です。家事をする時間より、子どもと遊ぶ時間の方が長め。
※ご紹介した内容は個人の感想です。