薬膳師が考える災害に備えて備蓄しておきたい缶詰
2024/10/08
災害に備えて、食材の備蓄やローリングストックをしているご家庭もあると思います。備蓄してある食材を食べなければならない事態になったときは体も心も疲れていますよね。
今回は、看護師・薬膳師などの資格をもつ薬膳ナースけいこさんが、体と心の疲れを癒す力になる備蓄食材についてお伝えします。
災害のときに気にかけたい健康面
災害の際または備蓄してある食材を食べないといけないような事態になると、元々の持病、基礎疾患がなくても体と心に負担がかかりますよね。
栄養、衛生面、睡眠休息の充実…体や心の健康を守るために必要なことは多々ありますが、「体と心に力を与えること」「ひとときでもホッと一息つけること」血の巡りが悪くなることで体調をくずすケースもあるため「血の巡りをよくすること」今回はこの3つの視点を中心に、わが家でも備蓄してある備蓄に便利な缶詰をお伝えします。
薬膳師オススメの缶詰ストック
もしものときの備蓄のためにオススメの缶詰
【サバ缶】
薬膳では、エネルギーを与える、血を元気にして巡りをよくすると考えられています。
サンマ、カツオ、マグロ、サケなどの動き回る魚である回遊魚はエネルギッシュなため、食材としても栄養価が高いんですよ。
【ホタテ缶】
旨味成分が豊富で食欲のないときに食べやすいホタテですが、新陳代謝を活発にする「アスパラギン酸」や、疲労回復や筋肉増強に効果がある「アルギニン」も含まれています。
【コーン缶】
コーンは胃に力を与えて消化を助けるとともに食物繊維が豊富で便通を助けたり、水分代謝をよくして尿を出やすくする効果が期待できます。
【鶏缶】
薬膳では、体力気力を補いたいときに鶏肉をよく活用します。色々な味つけのものがあるのもうれしいポイントです。
リフレッシュのためのストック
備蓄してある食材を食べるようなときは、不安、イライラ、ストレスなど心のケアも大切になってきます。
そんなとき、少しでも甘いものを食べてホッと一息つきたいですよね。
そこでおススメなのがフルーツの缶詰です。とくに、みかんなどの柑橘類にはリフレッシュ効果が期待できるのでみかんの缶詰や柑橘類の入ったフルールミックス缶があると便利です。
先日、防災イベントに参加した際に多彩な防災備蓄の食材があることに驚きました。そんななかで体と心に力を与えるものを選択することも大切だと感じました。
ご自身や家族に合った準備で、もしものときに備えたいですね。
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中
編集/サンキュ!編集部