故郷の税金と寄付金

ふるさと納税、一番コスパがいい物を選びたいなら、どうする?

2023/02/01

値上げラッシュが続く昨今、「もう打つ手はない」と嘆くそこのあなた!ぜひふるさと納税を活用しましょう。今回は食費節約に効く返礼品をご紹介。年始に年間スケジュールを立てておけば、節約効果絶大です!

<教えてくれた人>
ふるさと納税プランナー 森口恵美さん
ファイナンシャル・プランナーで、ふるさと納税歴13年。Webサイト「ふるさとメモ」の編集長で、テレビ出演も多数。

返礼品を計画的に頼めば、食費がぐ~んとダウン!

白米
Okea/gettyimages

ふるさと納税として自治体に寄付するともらえる返礼品。豪華食材をイメージしがちですが、米をはじめ、鶏肉や豚肉、冬はみかんなど、毎日食べる食材も実は多いという森口さん。「地域自慢の返礼品は味も鮮度もよくボリュームもあって、お得感大!一気に届いて腐らせたりダブり買いを避けるためにも、年間計画を立てておくとむだがありませんよ」。

食費が下がる返礼品の選び方

□お得な「緊急支援品」や「訳あり返礼品」を探す
□高級品より、普段購入している食材を選ぶ
□賞味期限が長めの物を選ぶ
□イベントに合わせて頼む

食費が下がる3STEP

STEP1 寄付できる限度額を調べる
所得や家族構成などで、上限額が異なります。範囲内で寄付すれば実質負担は2000円のみ。下記の表(抜粋)や「控除上限額シミュレーション」ができるサイトで、今年の給与収入から算出を。上限額は目安なので、余裕を持った金額にとどめて。

*総務省「全額(2000円は除く)控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安」(22年11月末現在)から一部抜粋 *給与所得者で基本的な控除のみの場合。

STEP2 食費に効く食材からリサーチし、書き出す

日本産牛肉ステーキの生肉
kuppa_rock/gettyimages

ふるさと納税サイトで日頃よく使う食品からリサーチし、欲しい食材の自治体名、寄付金額などを書き出しましょう。常備したい物(米や肉など)と、季節の物(魚介やフルーツなど)をバランスよく入れると◎。

STEP3 寄付する自治体を決め、受取期間や申し込み期限をカレンダーに書き込む
優先順位の高い物と上限額を加味して、寄付する自治体を決定。ワンストップ特例制度を利用する場合は、5自治体以下に絞って。カレンダーや手帳、家計簿などに、申し込むタイミングと届く月を書いておきましょう。

やること&季節の食材がわかるふるさと納税年間カレンダー

1年の流れをチェック。季節の食材は、旬の数カ月前に申し込みをしておきましょう。

申し込んだらやるべきことは?

ワンストップ特例制度で、簡単申請を!

故郷の税金と寄付金
Yusuke Ide/gettyimages

寄付をして控除を受ける方法は2種類。確定申告不要の給与所得者で1年間の寄付先が5自治体以下であれば、便利な「ワンストップ特例制度」を利用するとよいでしょう。寄付をしたら自治体から「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」が届くので、必要事項を記入し、返信するだけ。1月10日必着なので、年末の駆け込み寄付は要注意。

控除上限額が高い人は、確定申告の方が得できます

6自治体以上に寄付した人は、確定申告が必要です。面倒なイメージですが、21年からe-taxからの申請がさらに簡単に(ふるさと納税サイトの「寄付金額控除に関する証明書」をダウンロードし、ファイルを添付)。上限額が高い場合は無理に5自治体に絞らず、目いっぱい寄付して確定申告をする方が得できます。

参照:『サンキュ!』2023年2月号「食費に効く!ふるさと納税の選び方」より。掲載している情報は2022年12月現在のものです。イラスト/HONGAMA 構成・文/草野舞友 編集/サンキュ!編集部

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