2024年ふるさと納税 節約の専門家が「ねらい目」だと思うおすすめ返礼品とは?
2024/09/14
年の後半に申し込む人が増えるふるさと納税。受け取ることができる返礼品は、食品から日用品、スポーツ用品、工芸品、イベントチケットや旅行などバラエティ豊富で、選ぶだけでもけっこう大変です。そこで、今年チェックしたい返礼品を、節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きしました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年8月時点の取材情報を基にしています。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
- 2024年ねらい目返礼品1:毎月届くお米の定期便
- 2024年ねらい目返礼品2: にん玉じゃがセット
- 2024年ねらい目返礼品3: これから値上がりする食品や失敗のない原材料系
- 2024年ねらい目返礼品4:「お得品」ではなくあえて「贅沢品」を選ぶ
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「2024年ねらい目返礼品」!
2024年ねらい目返礼品1:毎月届くお米の定期便
お米は毎年ふるさと納税の返礼品として人気ですが、今年はとくに注目したいものの1つ。なぜなら現在日本は米不足が叫ばれており、お米の価格が上がってきているからです。
米不足の原因は、昨年の猛暑の影響や、コロナ禍が明けて飲食店や観光業が再び活気を取り戻したことなど。そこに、世界的な日本食ブームなどが重なったことなどが起因していると言われています。
「秋になって春の新米が流通し始めれば米不足は解消される」という声もありますが、現在のところはまだわかりません。不安な人は、ふるさと納税でお米が毎月届く定期便に申し込み、1年分のお米を確保しておくと安心でしょう。
2024年ねらい目返礼品2: にん玉じゃがセット
にんじん、玉ねぎ、じゃがいもの価格も高騰が続いています。これらはさまざまな料理に使う基本の野菜。そこで、ふるさと納税で、にん玉じゃがセットを手に入れるのも1つの方法です。
ふるさと納税サイトを見てみると、にん玉じゃがの詰め合わせ4.5 kgセット8,000円や、8kgセット1万1,000円など、さまざまなセットが出ています(8月7日現在)。
じつは私もこのセットを申し込み、とても重宝しました。ジャガイモだけ10kgという返礼品もあるけれど、それでは量が多すぎるという人におすすめです。
2024年ねらい目返礼品3: これから値上がりする食品や失敗のない原材料系
2024年秋から、また多くの食品が値上げされる予定です。とくに今回は酒類や飲料類、加工品などの値上がりが多いと言われているので、値上げ前ならばこれらのものをふるさと納税で手に入れるのも一案でしょう。
値上げ後なら、肉など失敗が少ない原材料系がおすすめです。肉の場合、牛肉より豚肉や鶏肉の方が量が多くてお得です。ちょっと贅沢して、ブランド鶏やブランド豚を楽しむのもいいでしょう。
切り落とし肉といった味つけや加工がされていないお肉は、地場産品に限られている点にも注目したいですね。
また、オリーブオイルも高騰しているので、代用として注目されている米油を手に入れるのもいいでしょう。
2024年ねらい目返礼品4:「お得品」ではなくあえて「贅沢品」を選ぶ
2023年、2024年とふるさと納税のルールが改正されたことで、返礼品よりもふつうに買った方が安いものも増えてきています。
もともとふるさと納税は、自分が住む自治体以外の応援したい地域に寄付をするのが目的。返礼品はおまけでしたから、本来の主旨に立ち戻ってきたと言えるでしょう。
そう考えると、お得ハンターになるのではなく、返礼品を年末年始の贅沢品として楽しむのもありではないでしょうか。シャインマスカットやブランド牛といった高級品の返礼品は相変わらず人気です。ふるさと納税だからふだん食卓に上がらない食品で贅沢にいただくのもいいですね。
私の友人は、毎年もつ鍋と明太子のセットをふるさと納税で取り寄せ、家族でもつ鍋パーティを楽しむとのこと。これもふるさと納税の上手な活用法の1つと言えるでしょう。
ほかにもふるさと納税の活用方法として、台風や地震などで災害を被った地域への寄付や、クラウドファンディング型のふるさと納税で動物の保護や歴史的な建物の保存など、さまざまな支援があります。
ふるさと納税の制度は毎年のように変わっています。自分なりの納得できるふるさと納税活用法を、今一度考えてみるといいですね。
取材・文/かきの木のりみ