貯めている人は「歯」と「筋肉」をケアしている!今からできる『0円で一生モノ』になるケア方法
2023/02/28
生活を支える体のパーツの代表であり、老化とともに機能が衰えがちな「歯」と「筋肉」。病気やケガで医療費がかかったり仕事に支障をきたして収入を減らさないためにも、専門家に今知っておくべきことを聞きました!
貯めてる人はすでに歯と筋肉をケアしていた!
『サンキュ!』が「歯」と「筋肉」について調査をすると、貯めてる人に、驚きの習慣と共通点がありました!
貯めてる人※の約7割が「歯の定期検診」を受けていた!
3カ月や半年に1回、歯の定期検診に行く人が多数。「検診代は予算を組んでいます」「家族で行くので、今のところ家族全員虫歯ゼロ」というコメントも。
Q 筋肉のために行っている習慣があれば、具体的に教えてください。(複数回答)
1位階段を使う84%
「荷物が多かったり人といるときは別だけど、階段とエスカレーターなら、積極的に階段を選びます」というコメントが多数!
2位 家でストレッチやヨガをする39%
3位 ジムに行く23%
※『サンキュ!』モニターアンケートより(22年10月実施、回答者197人)。「貯めてる人」とは、月貯蓄額が3万円以上と回答した人(n=120)としています。
全身の病気にもつながる歯。ケア方法は歯みがきだけではないんです!
歯の健康を守るためには歯みがきはもちろん「口内環境」を整えることが大事。そこで注目したいのが「唾液」の力。虫歯だけでなく全身の病気の予防にプラスです。
<教えてくれた人>
歯科医師 石井さとこさん
口もと美容スペシャリスト。「ホワイトホワイト」院長。口もとを美しく保つアドバイスが人気。著書に『マスクしたまま30秒!!マスク老け撃退顔トレ』(集英社)。
マスク生活がつづいて唾液の量が減少。"ドライマウス"になる人が急増中!
マスクをつけることが「日常」になったことで、体にもさまざまな影響が出ています。実はマスク生活が唾液量の低下を招くことがあり、口の中が乾く「ドライマウス(口腔乾燥症)」が急増!4人に1人がその予備軍という研究報告もあって、今や身近な現代病の一つなんです。
唾液には抗菌物質や抗酸化物質など健康成分がたっぷり。そのため唾液量が少ないと口内環境が悪化し、虫歯など口内の病気のほか、いろいろな体の病気や生活習慣病にかかるリスクが高まります。「たかが唾液」と甘く見ずに、簡単なケアで歯と口内環境を守りましょう!
マスク生活によるドライマウスの原因
□マスクになれて口呼吸になり口の中が乾燥
□会話が減り、口の運動量が激減
□マスクで長時間口がふさがれて口内環境が悪化etc...
唾液が減るとこんなリスクが!
・虫歯 ・歯周病 ・新型コロナウイルス感染症
・インフルエンザ ・誤嚥性肺炎 ・がん ・動脈硬化etc...
唾液には免疫力を高めたり、老化を招く活性酵素の働きを弱める抗酸化作用があり、がんや動脈硬化など生活習慣病を防ぐ効果も。
0円で一生ものの歯になるケア方法
【まずはCHECK】外したマスクがくさかったらドライマウスの可能性が!
口臭がきついときは口内が乾いているのかも。唾液量が少ないと口内の雑菌が繁殖しやすくなり口臭が強まります。自分の臭いは気づきにくいので使用後のマスクの臭いをかいで確認して。
おすすめのケア方法1 1口につき20回噛んで唾液を湧き起こそう
唾液は「永遠の泉」ではなく年齢とともに「砂漠化」して分泌量が減ります。よく噛んで食べるといい唾液がたっぷり出て、ドライマウス対策にも有効です!
おすすめのケア方法2 「チョキあご挟み」で唾液のツボを刺激しよう
あごの周りには唾液腺があり、下を参考に左右10回ずつほぐすとマッサージ効果で唾液がジワッ!気づいたら行って習慣化すると口内環境も整います。
人さし指と中指を軽く曲げて、あご先を挟む。
右手をチョキの形にして2本の指を曲げ、あごを挟む。手にクリームやオイルをつけて滑りをよくするとやりやすい。
あご先から耳下まで指を滑らせる。
あごの先から左耳の下まで、フェイスラインの骨を挟むようにして右手を引き上げる。左手で顔の右側も同様に行う。
point
力は入れすぎず、「気持ちいい」と感じる程度がおすすめ!
空前の宅トレブーム。でも筋トレしなくても筋肉は鍛えられます!
家で動画を見ながら体を鍛えることが流行中。でも筋肉は日常生活の中で普通に鍛えられるって知っていましたか?無理して筋トレしなくていいんです!
<教えてくれた人>
健康運動指導士 植森美緒さん
テレビや雑誌でのメソッド紹介、スポーツクラブ、整形外科、健康保険組合、企業でのセミナーなど、幅広く活動。著書に『1日1分で腹が凹む』(ダイヤモンド社)。
ステイホームで運動量が減少。筋肉を甘やかしていると骨の病気やケガにもつながる!
筋肉が衰えると、骨や関節など予想以上に多くの病気のリスクが増していきます。
筋肉を鍛えるには筋トレをしなきゃと思いがちですが、長く続く習慣にするには、実は「普段の姿勢と歩き方」を見直すほうが効果大。歩く動作には全身の筋肉が関わっています。歩くときに意識的に筋肉を使って鍛えることで、年を重ねても生活に困らない一生モノの筋力を保てるのです。今の自分の姿勢のクセや目的によって効果的な歩き方は変わります。いくつになっても若々しく歩いている姿をイメージしながら、今日から始めてみてください!
筋肉を動かさないとこんなリスクが!
・腰痛
・坐骨神経痛
・圧迫骨折
・骨粗鬆症
・大腿骨頚部骨折
・椎間板ヘルニア
・変形性膝関節症etc...
筋肉をしっかり使えていないと関節などに負担がかかり、さまざまな症状につながります。筋肉を使い過ぎても体を痛めるので要注意。
0円で一生ものの筋肉になるケア方法
【まずはCHECK】ショーウィンドウで姿勢を"抜き打ちチェック"!自分のクセに気づけます。
人のクセはふとした瞬間に出るもの。外を歩いているときにガラスに映った自分を見ると姿勢をセルフチェックできます。「私って意外と猫背」など改善点が見つかるはず。
意識的に筋肉を使う姿勢で3分歩く
歩き方を意識するのは思いのほか難しく感じるかも。でも、それも筋肉の衰えの兆候。歯磨きのように、まずは3分!習慣にして筋肉をケアしていきましょう。
1万歩も歩かなくてOK!治したい症状別効果的な歩き方
●首や肩がこりやすい
首が前に出ないよう、背筋を"しっかり"伸ばして歩く。
●腰が痛くなりやすい
腰まわりの筋肉を鍛えるために、お腹を凹ませたまま歩く。
●骨粗鬆症を防ぎたい
かかとをコツンと地面に着地させながら、足裏全体で地面を踏みしめて歩く。
●血圧が高め
心臓も筋肉!鼓動を高めるために、「ハァハァ」と息が切れるくらい速く歩く。
参照:『サンキュ!』2023年3月号「長く貯めるには『歯』と『筋肉』がキモだった!」より。掲載している情報は2023年1月現在のものです。監修/石井さとこ、植森美緒 イラスト/德丸ゆう 構成/出下真紀 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部