多すぎる習い事、衝動買い…年収700万円以上が注意したいこと

1つでも当てはまったら今すぐ見直しを！頑張っても貯まらないのはなぜ？家計のムダ使いポイントを確認してみて。年収700万円以上は豊かに見えても、そんなにお金持ちではありません。将来に向けて要チェック！

豊かに見えても、実は"金持ち"じゃない！年収700万円以上

夫婦別財布で、お互いの収支は把握していない

共働きで別財布の場合、支払い分担は決めているけど、支出内容や金額はノーチェック。それぞれが貯めていると思っていたのに、実は貯蓄がなかったというケースも。

貯蓄は目的別に分けていない

普通に暮らしていても残し貯めができて、投資に回すくらいの余裕が。ただ、大きな支出があったとき、どこからどう出すか決めていないと、もめる原因になります。

「時間がない」「疲れた」を理由に、お金を使うことが多い

デリバリーや外食に頼ったり、タクシーで移動したりと、"お金で時間を買う"消費が比較的多め。たまに利用するのはいいですが、それが日常的になるとムダ使いのもとに。

生活費の予算と、小遣いの区別がない

食費や日用品費など「生活に必須の支出」と、趣味費や交際費など「ゆとりの支出」が混在していると、使い過ぎの部分があいまいに。「ゆとりの支出」は小遣いとして設定を。

子どもの塾通いや習い事は4つ以上している

高収入世帯ほど、子どもにかかるお金を"聖域化"している傾向が。将来の進学プランを見据えた備えができていないのであれば、今子どもにお金をかけ過ぎるのは要注意です。

ちょっといい家や車を買っている

「共働きだから大丈夫」と、ちょっと頑張った金額で住宅や車のローンを組んでいませんか？今と同じ条件で働き続けられなくなったとき、首を絞めることになるかも……。

値段を見ずに衝動買いしたことがある

衝動買いしたあと、放置していたり、使い切れなかったりするのはムダ。貯蓄を殖やしたいのなら、今までに捨てた物を振り返り、ムダ買いをセーブするようにして。

旅行やイベント事にはお金をかける

旅行や誕生日などのイベントにかかるお金を度外視しがち。「今のお楽しみ」も大事だけど、5年後、10年後にかかるお金を見据えて、年間の特別出費の予算を考えましょう。

収入が減ったときのことを想定して、家計の共有を

年収700万円以上の世帯は、一見余裕があるようですが、所得税や社会保険料の負担も大きくなり、実はそんなにお金持ちとはいえません。"今の働き方ありき"の収入で背伸びした暮らしを続けていると、どちらかが働けなくなった途端、家計が破綻する可能性があります。"もしものとき"を想定して貯蓄目標を決め、定期的に家族に関わるお金（生活費、教育費、貯蓄額など）を共有していくことが大事です！

※紹介している年収は、手取り額です。

＜教えてくれた人＞
ファイナンシャル・プランナー 塚越菜々子さん
自分自身の結婚、出産の経験を経て、「ママたちのお金の不安を解決したい」という思いから、CFPの資格を取得し、独立。年間約200件の家計相談を受け、セミナーも多数開催。2児の母。

参照：『サンキュ！』2023年6月号「貯まらない家計のドボンチェック」より。掲載している情報は2023年4月現在のものです。構成・文／宮原元美　編集／サンキュ！編集部