お金の流れを把握し、年間計画を立てる!『年100達成』のために、今年やりたい8つの貯め行動
2024/01/19
総貯蓄をキリよく増やす、年100達成のために!
「2024年こそ100万円貯めたい!」というあなたに、今年やりたい8つの行動をお金のプロに取材。
貯まる2024年に!
<教えてくれた人>: ファイナンシャル・プランナー 塚越菜々子
自分自身の結婚、出産を経て、「ママたちのお金の不安を解決したい」という思いから、CFPの資格を取得し、独立。...
1 2023年の収入を確認する
まず、給与明細や源泉徴収票で年収をざっくり確認。「夫婦どちらが多く稼いだかではなく、世帯でいくら稼いだかが大事。『1年よく頑張ったね』とねぎらい合いましょう」。また、収入は月収やボーナスだけではありません。児童手当や育児休業給付金、住宅ローンの還付金、保険の満期金、投資の売却益や配当金、親族からのお祝いなども年間の収入としてカウントを。
2 2023年の支出を確認する
月ごとの支出はそれほど多くなくても、年間で見ると高額になる場合があるので、費目ごとの年間の支出合計額を出すことが大切。家計簿をつけていない人は通帳やカード明細で確認を。また、支出の多い費目は手取り年収の何割を占めるか確認し、今後の予算を見直しましょう。「多額の使途不明金がないかどうかも要チェック。使途不明金は“貯める余地のあるお金”と心得て!」。
3 2023年末時点の財産や負債を洗い出す
すべての通帳の残高を調べ、トータルの財産を確認します。財形貯蓄や貯蓄型保険の解約返戻金、投資の元本や評価額など、見えにくい財産も忘れずにチェックすること。次に、住宅や車、太陽光発電などのローン、奨学金の残りの返済額などの負債を確認。「返済がいつまでかかるかチェックし、一括返済できるものはないか、ローンを借り換えたほうが得かどうかなどを検討しましょう」。
4 2023年に増えた貯蓄額をチェック
定期預金や財形貯蓄、教育費や老後資金用の積み立てなど、この1年で増えた貯蓄額を確認。NISAやiDeCoなどの投資元本も含めてOKです。さらに、年収に対して何割貯まったのかも確認を。この割合を高めることが年100への近道になります。「先取りしたのに使ってしまっていた“なんちゃって貯蓄”には要注意。また、運用に回せるお金がないかもチェックしてみて」。
5 現在のお金の流れを把握する
新しいカードや保険などの契約で新たに支払いが始まったもの、転職や住宅ローンの借り換えで振り込みや引き落とし口座が変わったものをチェック。また、ローンや保険料の支払いが済んだものを確認し、使っていない口座は整理を。それぞれの口座の入金から支払いまでのお金の流れがスムーズか、銀行に何度も出向いて口座間でお金の移動をするなど、余計な手間がかかっていないかも確認。
6 2023年分のお金関連の書類を整理する
2023年の家計を振り返るついでに、給与明細や源泉徴収票、公共料金の明細、保険証券、ねんきん定期便など、お金関連の書類を整理しましょう。ペーパーレス化で増えているデータ交付の明細や請求書なども、必要なものはダウンロードしておくのがポイント。「確定申告をする場合、年末年始に医療費控除やふるさと納税などの関連書類をまとめておくと確定申告がラクになります」。
7 現在の家計について夫婦で話し合う
夫に家計の話をする際はアポを取り、お茶を用意するなどリラックスした雰囲気を心がけ、ポジティブ3:ネガティブ1の割合で話すのがコツです。「思うように貯まっていない場合も感情的にならず、家計の現状を紙にまとめ、事実として話すと夫も聞く耳を持ってくれるはず。『お金がたりない』『節約して』と責めるのではなく、『このお金、どこから出そうか?』と相談するスタンスを心がけて」。
8 2024年の年間計画を立てる
「何のためにいくら貯めるのか?」「いつまでに、いくらずつ貯めるのか?」など新年の貯蓄計画を練り、先取りして貯める仕組みを整えましょう。「ただ貯めるより、○○用など貯蓄に名前をつけたほうが貯まりやすく、手をつけにくくなります」。貯蓄計画をくずさないためには年間でかかる大きな出費を予測し、計画的に備えることも重要です。
<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 塚越菜々子さん
保険を売らないファイナンシャル・プランナーとして、家計改革や資産運用をサポート。“FPナナコ”の名でSNSやYouTubeを通じ、身近なお金のあれこれをわかりやすく発信。
参照:『サンキュ!』2024年2月号「2024年版 1年で100万円貯まる本」より。掲載している情報は2023年12月現在のものです。編集/サンキュ!編集部