"ない"なら、自分で作っちゃおう！『子ども服交換の場』『オンラインサロン』金持ち母さんのひらめき

自分にできることをお金に変える！長期的、効率的にお金を生み出す金持ち母さんをご紹介。なければ作ればいい、自分の限界値を把握＆経験を強みにするなど、実際にどうやってお金に変えたのか教えてもらいました。

子どもの服、捨てるのも頻繁に買うのももったいないから交換する場を作っちゃった金持ち母さん

【エコなくらしまいばらさん】
22年春に発足。滋賀県在住のお母さんたちが企画・運営している「子ども服や日用品の無料譲渡会」。

DATA
● 地域で不要品を持ち寄り、必要な人に譲る会を企画
● 2～3カ月に1回開催
● Instagram：econakurashi_maibara

きっかけ

「お下がりどう？」って聞きにくい。なら交換する場を作ろう！
入れ替わりが多い子ども服や学用品。近所のお母さん同士が「気軽にもらってくれる人、譲ってくれる人がいたらな～」と、話しているときにひらめいた！

ママ友と公民館の一室を借りた！フリマアプリの売上金より対価が高い活動に！

近所の人に、不要品収集を呼びかけ。フリマアプリに小まめに出品するよりコスパがよく、地域の人とのつながりもできた。＆ゴミも減って環境にも◎。

"ない"なら、自分で作っちゃおう！

暮らしの不便や悩み、「こんなサービスがあったらいいな」という気づきはビジネスチャンス！声をかけて協力者を集めればパワーもアイデアも倍増☆

「最近、家散らかってない？」とハッとして、勤務日数をセーブ。結果、長く大きく稼ぐ金持ち母さん

おひざさん（東京都　33歳）
夫（33歳）、長男（4歳）、二男（1歳）の4人家族。二男出産後に将来必要なお金を試算し「扶養外で働こう」と決意。

DATA
● 調剤薬局の薬剤師
● 雇用形態／パート勤務（週3日の11:00～17:00）
● 月収（手取り）／約15万円
● 年収（手取り）／約180万円

きっかけ

散らかった家を見て気づく。「今の私のキャパを超えている」
育休明け、扶養から外れてバリバリ働くも、数カ月後、家事に手が回らず家が散らかり出す。疲れで家族にも優しくできないことがつらくなり、夫にすぐ相談。

勤務日数を週4日→3日に！体調も家計も崩れず、安定して稼ぐペースをつかむ！

働くペースを抑えたら体調と心が回復。「一時的に収入は減るけど、また仕事に集中できる時期はくる。細く長く続けることが家計のため、と判断しました」。

自分の限界値を把握するのもスキルです！

仕事を頑張り過ぎて体や心を壊したら、収入が減るだけでは済みません。"ちょうどいいペース"は人それぞれ。短期的ではなく長期的に考えてこそ金持ち母さん。

「これしかできない」と思っていた保育士の経験を強みにして家で年360万円稼ぐ金持ち母さん

saoriさん（埼玉県　36歳）
夫（36歳）、長男（9歳）、長女（7歳）の4人家族。出産前、保育園と児童養護施設に勤務。疲れていると片づけ・掃除の優先度が下がる。

DATA
● ママ向けの育児・日常をサポートするオンラインサロンを運営
● 職業形態／フリーランス（基本、平日9:00～15:00の子どもが家にいない時間に稼働）
● 月収（手取り）／約30万円
● 年収（手取り）／約360万円
● Instagram：parent.child.facilitator

「自分ができること」でお金を生み出すまでのHistory

【10年】保育士としてフルタイム勤務。結婚

【15年】帰ってきた子どもに「おかえり」って言うのが夢。長男出産後、退職して専業主婦になる

【17年】長女出産正～直、家計はカツカツ……。でも、外で働く余裕はなし
「私ならうまくこなせる」と思っていた育児も、実際は思いどおりにいかないことばかり。やりくりも手が回らず、夫ともケンカが絶えない毎日。

【18年】扶養内、家事・育児との両立を条件に、深夜のファミレスでバイトを始める
会社に勤めるイメージも湧かないし昼間の子どもたちとの生活を犠牲にしたくないから、22:00～2:00の深夜バイトで稼ぐことに。

【20年】コロナ禍でバイト継続もピンチ。「今、私ができることって何だろう」と立ち止まる

金持ち母さんマインド発動！

「これしかできない」と思っていた保育士の経験を「これがある！」と気づく！
保育士時代から、「子どものケアの前に、疲れたママたちのケアが必要」と感じていた課題に本気で向きあう。オンラインサロンの立ち上げを決意。

【事業を本格START】
人からお金をもらう後ろめたさと葛藤。でも、自分の経験には価値があると割り切る

初めは、同じママからお金をもらうことに遠慮があったけど、「自分がかけてきた時間、勉強した知識も財産。自信を持って対価をもらおう」と考えた！

仕事が軌道に乗るターニングポイント

【22年】2馬力で稼ぎ、なんと住宅ローン借入の限度額がアップ！＆自己価値感もアップ！

「今更、会社勤めなんて無理」＝「稼げない」という思い込みを捨てたら人生が変わりました

専業主婦時代、家計に余裕はなかったけれど、新しい職場に働きに出る勇気や余裕はありませんでした。しかし20年、「経験を活かし、自分で仕事を立ち上げる」と覚悟を決めます。現在、オンラインサロンは約70人の会員がいるほどに成長。家計と心にゆとりが生まれました。

どんな経験も、他の人にはない"自分だけの武器"

「私には何もない」という人がいますが、経験こそ自分だけの武器。稼ぎ方は時代とともに変化するから、常識にとらわれず自分の武器を強みにしましょう。

＜教えてくれた人＞
ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
社会保険労務士。生活に身近な年金問題や経済問題を、わかりやすく解説。近著に『お金がなくてもFIREできる』（日経プレミアシリーズ）。

参照：『サンキュ！』2023年7月号「金持ち母さんになる方法」より。掲載している情報は2023年5月現在のものです。構成・文／出下真紀　編集／サンキュ！編集部