「お金持ちになりたい!」…それは、誰もが一度は抱いたことのある願望ではないでしょうか。じつは、お金を手にできない原因は「才能や運」ではなく、やってしまいがちなNG行動にはまってしまっていることがあるから。
そこで今回は、節約×投資で資産形成まっただなかの主婦ライターおこめが、「お金持ちになりたい人がやってはいけないNG行動」を3つ紹介します。

1.「誰がもうかる?」を考えないと損する
SNSで話題の、短期間で高利回りをうたう投資商品。気になって動画や投稿を最後まで見てしまった経験はありませんか。利用者のコメントや「みんなやってる!」という声を見ると、「自分ももうかるかも」と期待してしまいますよね。
そこで立ち止まって考えたいのが、「この仕組みで一番もうかるのは誰か?」という視点です。投資系の案件は、企業から発信者への紹介料が高額な場合も多く、フォロワーの多い発信者ほどまとまった報酬を得られる仕組みになっています。
投資家(フォロワー)は「銀行より利回りが高いから試してみよう」と考え、発信者は「紹介料が入る」となるため、一見すると双方にメリットがあるように見えます。しかし実際には、発信者の収益は安定している一方で、投資家はリスクを負うという非対称性があるのです。
その投資商品が流行っているのは、誰がもうかるからなのか?大切なお金を預ける以上、投資対象が「どんな仕組みでお金が増えるのか」「どれくらいのリスクを負うのか」を理解し、納得したうえで始めることが重要です。
2.「最短でお金持ち」を狙うと一生たどり着けない
投資を始めたばかりの人が一攫千金を狙ってリスクの高い手法に挑戦すると、大やけどを負う可能性があります。
そんな初心者さんにおすすめなのが、インデックスに連動した投資信託を活用し、長期・積立・分散で「平均点を積み上げる」方法です。
インデックスとは市場全体の動きを表す指標で、それに合わせてプロが運用してくれます。世界や国の経済は長期的に成長してきた実績があり、15年以上の積立で元本割れの可能性は極めて低くなるといわれています。
そのリターンは、年平均でおよそ7%程度と「爆発的」ではないものの、長期で運用すると雪だるま式に増え、大きな差に。実際、世界の著名な投資家たちも支持している、シンプルで堅実な手法です。
筆者も初心者の頃、値動きの大きい個別株に挑戦し、うまくいかず元本割れを経験しました。振り返れば「最初からインデックスを選んでおけばよかった」と思う場面が多々あります。
市場を読み解きながら積極的に利益を追う「攻めの投資」は、インデックスで基盤をつくってからでも遅くはないでしょう。
3.「これで十分」と思えないとお金も幸せも逃げていく
「これがしたい」「あれも欲しい」と人の欲望にはキリがありません。収入に見合わないお金の使い方を続ければ、どれだけあってもすぐに底をついてしまいます。
もちろん、お金を使うことが悪いわけではありません。実際、人の「もっと」という思いが社会を発展させ、便利さや豊かさをもたらしてきたのも事実です。
大切なのは、「欲しいものすべてを追いかける」のではなく、「今の自分にとって本当に必要なもの」を見極めること。小さな幸せに目を向けられるようになると、自然と浪費が減っていきます。
実際に筆者も、特別な贅沢をしなくても、家族とすごす時間や日々の安心感から「十分幸せだ」と感じることが増えました。そのおかげで支出が落ち着き、資産形成に回せるお金も増えていきました。
「足るを知る」とは、がまんではなく「心の余裕」を育てること。お金を使うべき場面ではしっかり使い、そうでないところでは控える。そんな心地のよいバランスが、長く安心して暮らせるお金の土台をつくってくれます。
今日できることから始めよう
お金持ちになるために大切なのは、正しい知識を身につけ、冷静に判断する力を養うこと。そして、欲張りすぎず、今あるものに感謝できる心をもつことです。
一気に結果を出すのはむずかしくても、一つひとつの積み重ねが将来を大きく変えてくれることでしょう。自分のペースで大丈夫。「未来の自分のために、今日できること」をいっしょに始めていきませんか。