「なんであんなもの買ってしまったんだろう…」と、後悔したことはありませんか。
お金の使いかた次第で、人生は良いほうへも悪いほうへも転がります。あとになって後悔しないためには、支出に対する自分なりの方針を持っておくことが大切です。
そこで今回は、節約×投資に真剣に取り組み、夫婦で資産4,000万円を達成した主婦ライターおこめが「これだけは絶対しない」と決めているルールを4つ紹介します。

1. 一括で買えるものしか買わない
分割払いやローンを組むと、毎月の返済が「義務」になり、気持ちに重くのしかかります。欲しかったものを手にしても「返済が終わるまでは安心できない」という状態では、生活の自由度も下がってしまうことに。
特に注意が必要なのはリボ払い。年15%前後の利息がかかることもあり、返済が長期化すればするほど支払い総額はふくらみます。キャッシングも同様で、気軽に利用すると負担が雪だるま式に増える危険があります。
筆者は「一括で払える金額かどうか」を基準にし、身の丈に合った買い物を心がけています。無理なく払える範囲で選ぶことで、お金に追われることなく気持ちもラクに保てます。
2. 買い物は即決しない
「あ、これ便利そう!」と思った瞬間に購入ボタンを押してしまい、後から「やっぱり必要なかった…」と後悔することはありませんか。
食品や日用品のように必ず使うものは即決しても問題ありませんが、調理家電やガジェット、洋服や小物などは少し冷静になる時間が必要です。
迷ったときには、高評価だけでなく低評価レビューも読むといいでしょう。また、その場で決めず一週間ほど寝かせることで気持ちが落ち着き、「なくても困らない」と思えることも多いはず。
さらに、維持・管理やいずれ処分する際にかかる手間やコストを想像すると、むやみに買わないほうがラクだということにも気づけます。買い物の失敗を極限まで減らすことで、本当に必要な場面では気持ちよくお金を使えるようになるでしょう。
3. 投資は長期・積立・分散を崩さない
「投資で一気に増やしたい!」と思う気持ちは誰にだってありますよね。しかし、実際にはプロの投資家でも短期トレードで勝ち続けるのは至難の業なのです。
だからこそ大切にしたいのが、「長期・積立・分散」という投資の王道のスタイル。全世界や米国のインデックスファンドを中心に長期で運用することで、リスクを抑えつつも市場全体の成長を取り込みながらお金を増やすことができます。
過去の実績からも、15年以上積み立てれば元本割れの可能性はかなり低くなると見込まれています。リターンは年平均でおよそ7%程度と派手さはないものの、複利の力で時間をかけるほど雪だるま式に増加。
無理に勝ちを狙わず「平均点を積み上げる」ことが、結果的に資産を育てる近道だといえるでしょう。
4.「幸せ」につながらない使い方はしない
お金は本来、暮らしを豊かにするための手段です。
ところが「人にどう思われるか」を基準にした見栄消費は、満足感が続かず後悔につながりやすいもの。かといって、未来に備えることばかりを重視して「今」の楽しみをがまんしすぎるのも本末転倒です。
大切なのは、他人軸ではなく「自分や家族が心から満たされるかどうか」を基準にすること。
そのうえで「これは必要?」「優先順位は高い?」と立ち止まって考えることで、少ないお金でも満足度が高まり、お金が持つ「人を幸せにする力」を最大限に受け取れるようになります。
「ちょっと立ち止まってみる」ことで後悔は防げる
むだを減らし、納得できるお金の使い方をすることが、資産形成と暮らしの満足度を両立させる近道です。買い物も投資も節約も、「立ち止まって考える」ことで後悔が防げます。
お金の使い方で後悔したくないかたは、まずは今日の買い物から、この4つのルールを意識してみてくださいね。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life。
編集/サンキュ!編集部