「節約を続ける」と聞くと、質素な生活を強いられるイメージがあるかもしれません。しかし、「ここにはお金をかける」と決めることで、心豊かに暮らすことができるんです。
そこで今回は、夫婦で節約と投資に取り組み、現在も資産形成まっただなかの主婦ライターおこめが「メリハリのあるお金の使い方」を実体験ベースで紹介します。

1.暮らしに欠かせない毎日使うもの
使用頻度が高く、それ無しに暮らせないものには、ある程度お金をかけることで、暮らしの満足度を上げることができます。
買い物の際に検討するうえで大切なポイントは、
・自分のこだわりを満たしてくれるか
・価格に見合った価値を感じられるか
・ストレスなく使えるか
・「好き」と思えるか
であり、無条件に価格の高いものを選ぶことではありません。
しかし、こだわりをもって選ぶツールは安くないことが多いので、慎重に下調べしたうえ納得できるものを選びましょう。
筆者は、毎日使う調理器具や刃物は安さ第一で選ばず、「貝印」や「無印良品」の製品を愛用。ガジェット好きな夫は「Apple」製品の中から必要なものだけを厳選して所有しています。
一方で、使用頻度が低いものやこだわりをもっていないものは、「使えればOK」程度で、比較的安いものを購入。こうすることで暮らしの満足度は維持しつつも、トータルの支出を抑えられますよ。
2.経験・体験・思い出づくり
「思い出」は、人生を豊かにしてくれる唯一無二の資産です。
楽しい経験は、思い出すたびに幸せな気持ちにさせてくれます。苦い経験も、困難な状況に直面したときに、乗り越える力や心の支えになってくれるでしょう。
老後に備えてお金を貯めることも必要ですが、健康で活動的な人生の早い段階に、お金を使ってでしか得られない経験をすることも大切です。
筆者は、毎年親子4世代で旅行へ行っています。高齢の曽祖母とひ孫が一緒に過ごせるのは、「今だけ」の大切な時間。旅行を終えてからも、家族が楽しそうにしている姿を思い出すたびに、あたたかな気持ちになれます。
お金を貯めることだけに気を取られ、後で後悔しないために、「今この瞬間」も最大限に楽しむ。筆者は、「ここぞ」というときに気兼ねなく使えるよう、普段の生活では節約を徹底することで、メリハリのあるお金遣いを心がけています。
3.健康を維持するためのもの
どれだけお金があっても、元気でなければ人生は楽しめません。
健康に長生きするためには、とりわけ「歯」を大切にすることが重要。なぜなら歯は、食べるときに使うだけでなく、全身の健康に影響するからです。
歯はただしく発音したり顔の表情を作ったりするためにも必要ですし、歯周病は糖尿病や心臓病のリスクを高めることも知られています。
そこで筆者は、年に3回、歯科でクリーニングを受けています。最近では電動歯ブラシも購入し、死ぬまで自分の歯で食事がとれることを目標に歯のケアに取り組んでいます。
自身の子どもたちも、歯の大切さやケア方法を学ぶため、幼い頃から年に3回の予防歯科に通わせています。子どもの予防歯科の受診料は一回500円程度なので、とても良い投資だと感じています。おかげで歯磨きも上手になりました。
体を壊してから使う「保険」にかけるお金は最小限にし、健康を維持するためにお金を使っています。
4.時短家電
「時短家電なんてなくても平気」とお考えのかたもいらっしゃるでしょう。今の家事に不満がなければ、あえて導入する必要はありません。
しかし、どうしても「嫌い」、「苦手」な家事があるなら、代行してくれる家電を取り入れることで生活の質はグッと上がります。
一方で、「SNSで人気だから」、「便利そうだから」となんとなく導入しても、その「よさ」は実感しにくいでしょう。時短家電には、高額なうえにランニングコストがかかるというデメリットもあるからです。
検討すべきポイントは、「お金をかけてでも減らしたい手間かどうか」。
筆者は、数ある時短家電の中から「食洗機」を導入しました。食器洗いの手間が減ったことで自炊のハードルが下がり、外食や総菜の利用が激減。食費が抑えられ、1年ほどで元がとれましたよ。
「自分にとって」減らしたい手間を見極めれば、時短家電は心強い味方になります。
5.自己投資
節約を意識した生活の中でも、「自己投資」はお金をかける価値のある支出のひとつです。とはいえ、やみくもに高額なサービスを利用すればいいわけではありません。
まずは気になる分野の本を読んでみるなど、自分に合った形で少しずつ始めるのがおすすめです。知識を深めることで、将来の選択肢が広がり、暮らしや働き方の満足度が高まることもあります。
私たち夫婦はキャリアコーチングをそれぞれ受講しました。夫は自身の強みを客観的に把握できたことで昇格試験に合格し、収入アップ。仕事への向き合い方も変わり、充実感が増したようです。筆者も自分の特性や価値観を整理でき、生き方に迷いが少なくなりました。
学びの場では、普段出会えない人や考え方に触れる機会もあり、知識以上の刺激が得られることもあります。自己投資にお金をかけることで収入を増やすだけでなく、より豊かな人生を送れるようになるでしょう。
メリハリのあるお金遣いで心豊かな人生を
「節約=我慢」ではありません。必要なところにはしっかりお金を使うことで、節約しながらも暮らしの満足度を高めていきましょう。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life
編集/サンキュ!編集部