「ちゃんとしなきゃ」「みんなやってるから」そんな思い込みの中で、いつの間にかお金にも心も余裕がなくなっていた…なんてことはありませんか。「完璧」を目指すより、自分に合った「ほどよい暮らし」にシフトすることで、じつは自然とお金が残るようになるのです。
そこで今回は、節約×投資主婦おこめが「やめたらお金がスルスル貯まった習慣」を3つ紹介します。
1.「世間の当たり前」を目指すのをやめた
物価上昇が続く昨今、「みんなが買っているから」という理由で手当たり次第に手に入れようとすると、気づけば支出が収入を超えてしまうこともあります。
子どもが生まれたら新築マイホーム、保険はたくさん入るのが安心、連休は旅行に行くもの、新商品が出たらすぐ試す…そんな「世間の当たり前」に合わせてがんばりすぎていませんか。
物や情報があふれる時代だからこそ、大切なのは「自分や家族にとって本当に必要なもの」を見極めること。世間に合わせるのをやめ、「自分が本当にやりたいから」「心の底から手に入れたいから」と選ぶようになると、自然とお金の使い方も整っていきます。
「欲しい気にさせられていただけの物」への支出を減らすと満足度はむしろ上がり、心のゆとりが増えるはず。流されない選択こそ、貯まる暮らしへの近道です。
2.「レシピ通り」作るのをやめた
レシピ通りにきっちり作ろうとすると、時間も手間もかかってしまい、続けるのがしんどくなりませんか。
しかし、自炊を続けるうえで目指したいのは「完璧な料理を作ること」ではなく、「無理なくおいしく食べること」。冷蔵庫にあるものを使ったり、工程を省いたり、安い食材で代用したりすることで、ラクに続けやすくなります。
あり合わせの材料で作った「名前のない料理」でも十分OK。「一汁三菜を毎日守らなきゃ」と思い込むより、その日の余裕に合わせて柔軟に。
完璧を目指さないことこそが、自炊継続のコツです。がんばりすぎない工夫が結果的に食費を減らし、家計にも心にもゆとりをもたらしてくれるでしょう。
3.「全部自分でやる」のをやめた
「自分でやったほうが早いから」と、家事や育児を一人で抱え込んでいませんか。
確かに最初は人に任せるより自分でやったほうがスムーズに進むこともあるでしょう。しかし、長い目で見れば、家族で分担したり、子どもに「自分でできること」を少しずつ任せていったりするほうが、家庭がうまく回るようになり、心のゆとりも生まれます。
また、家事の一部を冷凍食品や惣菜、時短家電に頼るのも立派な選択です。無理を重ねてストレスを溜めるより、うまく手を抜くことで結果的に節約が続くことも。
イライラして「ごほうび消費」に走る回数が増えれば、それだけでお金の貯まり方も変わってきます。全部を背負わず、家族や物の力を借りることが、無理なく貯まる暮らしの秘訣です。
自然と貯まる秘訣は、目指す方向を変えること
がんばりどころを「完璧さの追求」から「心地よさの追求」にシフトすると、むだな出費もエネルギーも減らせます。完璧じゃなくても、がんばりすぎなくても大丈夫。
自分と家族が笑顔でいられる暮らしこそが、いちばんの豊かさです。肩の力を抜いて、まずは「手放す一歩」から始めてみませんか。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life
編集/サンキュ!編集部