子どもの「お金の教育」何から始める?元小学校教諭で節約×投資主婦がやっている3つの習慣

2025/12/02

「子どもにお金の知識をどう教えればいいの?」と悩むかたはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。「お金の教育」と聞くと家計簿や投資などを思い浮かべるかもしれませんが、まずは日常の小さな習慣から「健全な金銭感覚」を育むことが大切です。

そこで今回は、元小学校教諭であり、節約×投資で資産形成中のおこめが、未就学のわが子に実践している「3つの習慣」を紹介します。

サンキュ!STYLEライター。夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4000万円を達成。元小学校教諭で男の子...

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1.「物」を大切にする子はお金も大切にできる

「駐車場」と名付けた我が家のリビングの一角

お金の感覚を育てるうえで、最初のステップになるのが「物を大切にする」習慣です。おもちゃや文具をていねいに扱う、使ったら出しっぱなしにせず片付ける。こうした小さな積み重ねが、お金を大切にする姿勢にもつながります。

一方で、物をぞんざいに扱った結果「壊れてしまう」ことを経験するのも大切な学びの1つ。壊れたものを直してまた使うのもよし、「元には戻らない」ということを知るのもよし。どちらも「大切に使わないと」という実感につながります。

片付けの習慣付けについては、「片付けなさい」と丸投げしないことが肝心です。収納場所が決まっていないと、子どもは何をどうすればいいのか分からず、苦手意識を抱いてやりたがりません。

おすすめなのは、大きめのかごなどでざっくりと収納場所を示し、「これはここに戻すんだよ」と一緒にやってみること。「誰がたくさん入れられるかな?」など遊び感覚で始めることで、子どもも取り組みやすくなるはずです。これを何度も繰り返すうちに、自然と自分で管理できるようになっていくでしょう。

2.「もったいない」を感じる力は金銭感覚の基礎

出典:写真AC

健全な金銭感覚に、「もったいない」と思う気持ちは欠かせません。資源をむだにしない、電気や水は必要な分だけ使う。こうした行動が習慣になると、自然とお金を大切にする姿勢につながっていきます。

例えば、冷暖房中はドアを閉める、トイレの電気を消す、水を出しっぱなしにしないなど、日常の中でできることはたくさんあります。ただ「やりなさい」と指示するだけでは身につきにくいため、まずは親が一緒にやってみて、できたらしっかりほめることがポイントです。繰り返すことで、意識しなくてもできる「習慣」になっていくでしょう。

「食べ物を大切にする」姿勢も同様です。苦手なものも一口だけは食べる、はじめから盛りつけの量を調整しておくなどすることで、無理のない範囲で工夫して「残さず食べられた」経験が積めます。ただし、無理に完食させようと必死になると、お互いに負担が大きくなるため、余裕があるときに少しずつ取り入れるのがおすすめです。

3.「買い物」は生きた「お金の授業」になる

出典:写真AC

子どもの金銭感覚は、実際の買い物を通してぐんと育ちます。スーパーで食品を選ぶ場面では、「どんな基準で選ぶのか」「安ければ良いわけではない」「いつも買っている商品の相場はどれくらいか」など、学べる要素がたくさんあります。

親がなぜその商品を選ぶのか理由を言葉にしたり、「今日は○○ちゃんが選んでみる?」と子どもに任せてみたりするのも効果的。子どもは親が選ぶ「定番商品」もよく見ています。

もちろん、毎回一緒に行く必要はありません。時間や気力に余裕がある日の「ついで」で十分。日常の買い物が、自然と「生きたお金の授業」になり、「自分で考えて選ぶ力」を育ててくれます。

特別なことはしなくていい

特別な教材やむずかしい知識がなくても、日常生活の中にかくれている「お金の学び」の機会を活かせばいいのです。もちろん、すべてを完璧にこなす必要はありません。

できるところから1つでも取り入れれば、子どもの金銭感覚は確実に育ちます。今日から始める習慣で、未来を「生きる力」を育んでいきませんか。

■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。Instagramは「@ocome_money_life」。

編集/サンキュ!編集部

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