年末年始は、知らず知らずのうちに予定外の出費が増えてしまう危険な季節。お得に見える価格表示につられて、わざわざ買うものを探したり、購入後に「やっぱり、いらなかった…」と後悔したりした経験はありませんか。
そこで今回は、節約×投資で資産形成に励む主婦ライターおこめが、お金を守るために「セールで買わない」と決めているものを3つ紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
1.買う予定になかったもの
セールになると、つい「安いから」という理由でカゴに入れてしまいがち。けれど、予定外の買い物ほど後から使わなくなるケースは多いものです。
とくに年末年始は購買意欲が高まりやすく、衝動買いが起こりやすい時期。そのため、一見すると値引率が魅力的に感じても、実際は「普段とほぼ同じ価格」、むしろ「普段より割高」に設定されていたなんてことも。
そのときの勢いだけで買うと、結局はむだにつながってしまいます。だからこそ、安さだけでない「自分にとっての買う理由」があるかどうかを冷静にチェックすることが大切です。
もし狙っている商品がある場合は、セール開始前から普段の価格を把握しておくのもいいですね。必要なものを、適切なタイミングでお得に買う。セールをうまく「家計の味方」につけることで、お金の貯まりやすさはグッと変わります。
2.必要以上の日用品
日用品が安くなっていると「どうせ使うから」とつい多めに買いたくなりますが、必要以上のストックは古くなったり、保管スペースを圧迫したりと意外なデメリットもあります。一見お得に見えても、使いきれなければ結局はむだ遣いに。
そこで大切なのが、買い物前に家にある在庫を把握すること。必要な数がわかっていると、「何個買えばよかったっけ?」と迷ったり「とりあえず多めに買っておこう」と買い込んだりすることが減り、ストック管理もラクになります。
最後まで使いきれるものだったとしても、「たくさんあるし」という気の緩みから必要以上に使ってしまうと、結局はむだにつながります。「必要十分」にとどめる習慣が、家計にも暮らしにも余裕をつくってくれます。
3.これから使う「かも」しれないもの
セールでは、シーズン終わりの商品や在庫など、一気に売り切りたいアイテムが多く並べられます。
「来年着るかも」の防寒具や冬用アイテム、「正月太りしたから運動するかも」のダイエット用品、「時間に余裕ができたら片づけるかも」の収納用品。こうした「かも」がきっかけの買い物をしたものの、ほとんど使わず眠らせてしまったという経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。
「お得だから買う」は、商品そのものより「割安感」に惹かれているケースも少なくありません。注目すべきは、未来の「かも」ではなく、今の生活で本当に使うかどうか。
「今」必要なものに絞るだけで、むだ買いは自然と減り、家も気持ちもスッキリした状態で新たな一年のスタートを切れるでしょう。
自分だけの「買わない基準」でセールを味方に
セールを味方につけるコツは、「買わない基準」を先に決めておくこと。買う・買わないの軸があるだけで、周囲の誘惑に流されにくくなります。
年末年始こそ、未来の家計を整えるチャンス。必要なものだけを選び、浮いたお金は積み立て投資や自己投資へまわして、「満足度が上がる使い方」につなげていきましょう。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life
編集/サンキュ!編集部