昨今の物価高や将来への不安から「もっと貯めたい」と思う一方で、我慢ばかりの節約は長続きしませんよね。
そこで今回は、節約歴5年の主婦ライターおこめが、節約生活をラクに続けるために夫婦で決めた3つの「しないこと」を紹介します。

1.生活の質が下がる節約はしない
節約生活を続けるうえで、必要以上の我慢は禁物。自分のなかの優先順位を明確にすることで、お金のかけどころ・減らしどころが見えてきます。
一口に節約といっても、手軽なものからエネルギーを要するものまでさまざま。無理を続ければ、必ずどこかで破綻します。
節約に力を入れるあまり、家庭内がギスギスしては本末転倒。「その節約法は、お金以上に大切な何かを犠牲にしていないか?」と立ち止まることも大切です。
筆者の場合、お金を貯めることよりも、家族が元気であることや、くだらないことことで笑い合える雰囲気のほうが大切です。
そのため、真夏に冷房を我慢したり、クタクタに疲れきった日にまで無理に自炊したり、家族に電源オフを強要したりはしません。
一度の見直しで効果が続く固定費削減や、家族で楽しむノーマネーデーなど、負担の少ない方法でラクに貯めています。
2.家計簿に時間をかけない
お金の流れを見える化し、使いすぎやムダを防ぐために欠かせないのが家計簿。ただし、記録に時間をかけすぎて家計簿をつけることそのものが目的化してしまうと、長続きしません。
家計簿は、書き込むことよりも「支出を振り返って改善すること」が本来の目的。記録するだけでは支出は減らないのです。
そこで筆者は、家計簿アプリとキャッシュレス決済を活用して入力をすべて自動化。食品はスーパー、日用品はドラッグストアといった具合に買い物する店を固定すれば、店名と支出項目が一致し、アプリが自動で仕分けてくれます。
このように記録の手間を極限まで減らすことで、浮いた時間を副業や家族との時間にあてています。家計管理がストレスフリーになれば、節約も長く続けられますよ。
3.価値観に合わないお金の使い方をしない
「みんな持っているから」「いいなと思われたいから」…。お金の使い方は自由ですが、人生で手にできるお金は有限。本当に心が満たされる使い方を意識することが大切です。
そこで知っておきたいのが「地位財」という考え方。これは「他人と比べることで価値が高まるもの」を指します。ブランドバッグや高級腕時計、高級車などがその例です。
どれだけいいものを持っていても、周囲が同じレベルのものを持ち始めれば、特別感が薄れ、満足度は下がってしまいます。
一方、「非地位財」は「他人と比べなくても、自分にとって価値があるもの」。健康な体や愛情、友情、趣味の時間、自己成長などがこれにあたります。
まわりの誰がどれだけ持っていても、自分の満足度が揺らぐことはありません。
ストレスなく貯めるうえで大切なのは、終わりのない「見栄くらべのレース」に参加しないこと。他人の基準ではなく、自分の心の物差しでお金を使えば、少ないお金でも豊かに暮らせます。
「節約=我慢」じゃない!
節約と聞くと我慢を強いられるイメージが強いですが、やり方や考え方をアップデートすることで、ぐんとラクに貯められるようになりますよ。
年々物価が上昇して不安が募る毎日ですが、まずは行動することで、自分にあった方法を見つけていきましょう。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life
編集/サンキュ!編集部