投資に興味があっても「何から学べばいいのかわからない」「正しいやり方がわからない」と迷う人は少なくありません。実際に投資には専門用語も多く、一見むずかしそうに感じますよね。
しかし、段階に応じた学び方を取り入れることで、知識は着実に身につきます。そこで今回は、お金の知識ゼロから節約×投資で資産4,000万円を達成したおこめが、実際に行ってきた勉強法を4ステップで紹介します。

1.映像でとっつきやすい「YouTube」
初心者が投資について学ぼうとしたとき、始めやすいのがYouTubeです。
文字だけでは理解しにくい内容も、映像や図解をまじえて解説してくれるので、スッと頭に入ってきます。最近は無料で質の高い情報を発信しているチャンネルも多く、これを活用しない手はありません。
ただし、情報の質は発信者によって差があります。いたずらに不安を煽ったり、発信内容に一貫性がなかったりするものもあるので、チャンネル選びは重要です。
特に重視したいのは、
(1)投資と節約を両立していること(庶民的な金銭感覚があること)
(2)3年以上継続して発信していること
(3)投資方針が「長期・積立・分散」であること
の3つ。これらを満たすYouTuberは実生活に根ざした発信が多く、再現性が高い学びにつながります。信頼できる情報源を選ぶことが、安心して投資を学ぶ第一歩になるでしょう。
以下、筆者のおすすめチャンネルです。
2.図やイラストでわかりやすい「雑誌」
YouTubeで投資の基本用語に耳が慣れてきた頃におすすめなのが、雑誌です。
雑誌は写真やイラスト、グラフが多く使われているため、文章だけより理解しやすいのが特長。さらに、専門家の解説や個人投資家の体験談も掲載されているので、幅広い視点から学べます。
株や経済の専門誌はもちろん、「サンキュ!」など生活に身近な雑誌でも投資特集が組まれることがあり、初心者でも手に取りやすい内容になっています。
最近では「新NISA」や「iDeCo」に特化したムック本も多く、自分の興味に合わせて選ぶと学びやすさが一段と高まるでしょう。
3.知識がついてきたら文字だけの「書籍」
動画や雑誌で基礎をつかめたら、次のステップとして文字だけの本に挑戦してみましょう。ここまでくると、専門用語の解説がなくても理解できることが増え、本から得られる知識の幅がぐんと広がります。
書籍は最新のニュースやテクニックではなく、投資の「本質的な考え方」に触れられるのが魅力です。特に、長期的な資産形成を目指すうえでの指針となる「名著」に触れることで、相場の上がり下がりに振り回されない安定した判断力を身につけられます。
おすすめの一例を紹介します。
・投資の必要性がわかる一冊
『金持ち父さん貧乏父さん』ロバート・キヨサキ著
・投資初心者が読むべきインデックス投資のバイブル
『全面改訂 ほったらかし投資術』山崎元 著
・信頼性の高いデータに裏付けされた、富を築くための方法が学べる一冊
『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』ニック・マジューリ著
こうした書籍を読むことで、相場の下落時にも冷静さを保つことができるでしょう。初心者はもちろん、投資に慣れてきたかたにとっても、心強い学びが得られます。
4.でもやっぱり一番学びになるのは…
あらゆる媒体で学ぶのももちろん大切ですが、もっとも重要なのは、実際に「行動」することです。
現代は月1,000円、さらには100円からでも投資を始められる環境が整っています。余剰資金だけを使うことで、投資を始めるハードルは下げられるでしょう。
小さな額でも運用を始めることで、相場の変動や心の変化を通して、知識が「生きた経験」へと変わっていきます。完ぺきに理解してからではなく「学びながら実践する」姿勢が、着実に資産を育てる近道なのです。
「増やす人」は始めている!
投資はむずかしそうに見えても、レベルに応じた順序で学べば誰でも続けられるでしょう。基礎から学び、少額で実践しながら知識をアップデートする。
知識と経験を積み重ねることで、着実に資産を増やしていきましょう!
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life
編集/サンキュ!編集部