今が貯め時!未就学児~小学校低学年までの教育費の備え方

2019/09/07

子どもの教育費のこと、ちゃんと考えていますか?教育費は子どもが大きくなってから貯め始めるのでは遅いですよ。いつ貯めるのがいいのか、どう貯めたらよいのか、お金のプロに話を聞きました。

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<教えてくれた人>
竹下さくらさん
ファイナンシャル・プランナー。大学生、高校生の母としての経験を踏まえたアドバイスが好評!著書に『「教育費をどうしようかな」と思ったときにまず読む本』(日本経済新聞出版社)など。

そもそも教育費って、いくらかかるの?

調査(※)によれば、小学校から高校まですべて公立+大学は国立に進んだ場合で約715万円、高校・大学から私立の場合、文系で約1046万円、理系では約1189万円に。「子どもの可能性を想定して貯蓄プランを立てることが大切です」(竹下さん)

(※)小学校~高校のデータは、平成28年度文部科学省「子供の学習費調査」より。授業料、給食費、学校外活動費(習い事や塾など)を含む。国公立大は、文部科学省令による標準額、私立大は文部科学省「平成29年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額の調査結果について」より(すべて1万円未満は四捨五入)。大学は昼間部の授業料、入学金、施設設備費を含む。生活費等は含まない。

教育費の目安

【小学校(6年間)】
公立:約193万円
私立:約917万円

【中学校(3年間)】
公立:約144万円
私立:約398万円

【高校(3年間)】
公立:約135万円
私立:約312万円

【大学(4年間)】
国立:約243万円
公立:約255万円
私立(文系):約397万円
私立(理系):約540万円

どう備えたらいい?

子どもが小さい今こそ〝貯めどき〞です

教育費が最もかかるのは大学時期。そのときに困らないよう、高校までの教育費とは別に、大学進学資金の貯蓄は早めに始めるのが肝心です。「子どもが小さいうちから、時間を味方につけてコツコツ貯めていきましょう。10月からの幼保無償化で、その分浮いた費用も貯蓄に回して!」

*幼稚園~高校まで

高校卒業までの教育費は、家計の中でやりくりを。「中学以降は塾代などの負担が増すので、習い事をさせすぎず、余力を保つこと。私立中学を受験する場合は、中学以降、毎年130万円を出せる余裕があるか検討して」

*大学進学資金

「推薦などで高3の2学期中に進学先が決定するケースが多く、決まるとすぐ入学金が必要になるので、高3の秋までに貯めておきましょう。学資保険は、受け取れる満期の年齢設定に注意を」

大学進学資金は3本立てで貯めよう!

大学進学資金は、児童手当、学資保険で確実に貯め、さらに積み立て投信などを活用して、殖やすのも手です。

*児童手当

「児童手当は、生活費でうっかり使ってしまわないよう、子ども名義の口座に移すなど確実に貯める仕組みをつくりましょう。0歳からでなくても間に合います。今から『児童手当はないもの』と思って貯めて」。0歳~中3まで全部貯めると約200万円に!
※児童手当の支給額は、家族構成によって異なります。

*学資保険

例えば、0歳から月1万円ずつ積み立てて、17歳満期だと約200万円受け取れます。「最近の学資保険は返戻率が低いものの、途中解約しにくく、計画的に貯められるのが利点。できるだけ早めに加入するのがポイントです」

*その他の貯蓄(積み立て投資など)

さらに余力があれば、その他の積み立て商品で補強を。「大学まで10年以上あるなら、つみたてNISAなどの積み立て投信を活用して殖やす道を検討しても。お年玉やお祝い金も貯め続ければ、受験時に助かります」

自分の家計を見直して、現状で子ども1人につき、教育費をどれくらい用意できるかチェック。不足している場合は、これからどうのように貯めていくかを考えてみましょう。

参照:『サンキュ!』9月号 とじ込み付録「子どもを大学に行かせてあげるために。知っておきたいお金の話」より。掲載している情報は19年7月現在のものです。

編集協力/トレンド・プロ イラスト/上路ナオ子 編集/サンキュ!編集部

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