手で鉛筆で女子中学生の

一目でわかる!中高大でかかるお金&先輩ママのリアルボイス

2020/03/30

中学以降は、増加が加速するといわれる教育費。サンキュ!編集部がリサーチした情報を、お金の専門家の解説とともに紹介します。公的データはもちろん、見えない部分にかかる意外な出費まで大公開。教育費問題を乗り越えた、先輩ママの体験談も!

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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<教えてくれた人>
竹下さくらさん
ファイナンシャル・プランナー。ママ目線のアドバイスが大人気!著書に『「教育費をどうしようかな」と思ったときにまず読む本』(日本経済新聞出版社)など。

教育費の備え、そしてお金がかからない時期に「ミニマムな暮らし」を

教育費対策は、やりくりがキツくなってからでは遅いと竹下さん。「中学以降は、塾や受験で、年間数十万円の支出がほぼ毎年あります。急に節約するのは無理なので、小学校時代までのやりくりが大切」(竹下さん以下同)。ゆとりがある時期こそ、引き締めて貯蓄に回すと後々ラク。「教育費には〝かかる〞部分と〝かける〞部分があります。かける部分を広げすぎずに、教育費を早めにプールしておくと、中学以降も余力を保て、落ち着いてやりくりできます」。

グラフの見方

【学習費】
学校教育のための支出。授業料のほか、教科書、制服、修学旅行、遠足や芸術鑑賞会、PTA会費、音楽や技術家庭など各教科で必要な教材、給食費、通学費用など。

【補助学習費】
家庭内で学校教育に関する学習のために支出するお金。塾、家庭教師、通信教育などの入会金や月謝、参考書や辞書、机やパソコンなど予習復習のための支出など。

【学校外活動費】
ピアノや水泳など、知識や技能、感性を培うための習い事や学習活動のための支出。ハイキングやボーイ(ガール)スカウト、図書費、映画や音楽鑑賞の諸経費など。

中学校時代にかかる教育費

[公立]231万429円 [私立]520万1283円

「中学では制服や部活動に関する支出が増加します。公立は、高校受験があるので中3で塾代が上昇。私立に進学しても成績のために塾に通うケースが多く、補助学習費は高めです」。

高校時代にかかる教育費

[公立]354万2922円 [私立]529万8777円

「高校は公私ともに授業料は無償化の方向に。ただし、PTA会費や修学旅行費などは必要で、私立は寄付金の負担も。大学を一般受験する場合、塾や受験費用が推薦より多く必要です」。

大学受験をする場合は受験費用が追加!

大学受験をする場合、高校3年生の1~3月に受験費用が追加されます。

(例)私大受験料3万5000円×8、センター試験1万8000円×2、すべり止めの入学金25万円、本命の入学金25万円、前期授業料約45万円など。

大学時代にかかる教育費

[国公立]242万5200円 [私立]457万7579円

「授業料は毎年、前期・後期の一括払いで納入する大学がほとんど。実際の負担は大学や学部によって大きく異なり、一人暮らしをする場合はさらに生活費がかかります」。

先輩ママのリアルボイス

現実は想定外の出費の連続。「こんなにかかるの?」と思わずボヤいた瞬間を先輩ママが語ります!

「学資保険で準備した100万円が一瞬で消えました」

息子が県外の大学に進学。引っ越しに手配した飛行機やホテルが春休みで高額なのが痛かったほか、行ってみたら坂が多いキャンパスで原チャリも買うことに。さらに学食代1年分、パソコン、家電と1カ月で出費が100万円強。学資保険は入学前に消えました。
千葉加奈子さん〈仮名〉(熊本県 47歳)

「自分にかけたランチ・服代貯めとけばよかった」

下の子が中学受験し、年間の塾代が小4で33万円、小5で73万円、小6で92万円と年々上昇。さらに、姉の高校受験も始まりダブルパンチ。下の子の塾の送迎にかかるガソリン代、べんとうやおやつ代も家計にひびき、新婚時代のムダ使いをひたすら後悔……。
S.yukikoさん(神奈川県 49歳)

「進学について家族で話す機会をつくるべきだった」

短大志望だった娘が、急に専門学校に進路変更。それも遠くて、通学用に車を買うことに。学費以外の150万円は想定しておらず、予算が狂いました。息子も狙っていた近所の高校が統合でなくなり、交通費のかかる高校に。通学費用、バカになりません!
浅野幸子さん(福井県 43歳)

※平成29年度文部科学省発表「国公私立大学の授業料等の推移」より。大学のデータは、1年の授業料の半額を前期として高3の3月に納入。残り半額を後期で納入したものとして計上。100円未満の端数は切り捨て。

参照:『サンキュ!』2020年4月号「ふくらむ教育費問題本気で考えてみた」より。掲載している情報は2020年2月現在のものです。編集/サンキュ!編集部

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