中年女性はベッドの上で早起き

小さなことで落ち込んでクヨクヨ…原因は女性ホルモン!?上手につきあう方法

2021/05/01

「更年期うつ」という症状もあるくらい、女性ホルモンの変化で自律神経が乱れると落ち込みやすくなるんです。そんな落ち込みへの対策を専門家がアドバイス!メンタルの不調ともうまくつきあう方法ご紹介します。

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<教えてくれた人>
・産婦人科医・医学博士 対馬ルリ子先生
58年生まれ。対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長。NPO法人「女性医療ネットワーク」を設立し、600名の女性医師・医療従事者と連携。よりよい女性医療の実現に注力。

・美容家・オーガニックスペシャリスト 吉川千明さん
59年生まれ。90年代よりオーガニックコスメと植物美容を日本に広げたナチュラルビューティーの第一人者。対馬ルリ子ライフクリニック銀座で「更年期カウンセリング外来」を担当。


女性ホルモン塾®全面監修

対馬先生と吉川さんが2002年から20年近くにわたり運営している健康講座。40代以降の人生を元気で豊かに過ごすために、心と体のすべてにかかわる女性ホルモンとのつきあい方を日本全国でレクチャーしている。

「すべては女性ホルモンのせい」と割り切って無理しない

・小さなことで落ち込んでクヨクヨしてしまう(48歳・岐阜県)

・何だかもやもやして気持ちが晴れない(39歳・奈良県)

・体だけじゃなく、心も疲れやすくなった(45歳・愛知県)

「『プレ更年期のあらゆる不調は女性ホルモンが関係していること』は意外と知られていません。40代女性は仕事や家事で忙しく『ちゃんとやらなきゃ』と頑張りがちだけど、体がしんどいなら手を抜いていいんです。10のうち5や3できれば充分。ぜひ自分をいたわってあげて」(吉川さん)

気分が落ちてきたらしっかり体を温めよう

木製のテーブルの上にお茶を入れます。
Wako Megumi/gettyimages

「体を温めると血流がよくなり、自律神経を介して心をゆるめる作用が働くので、気分の落ち込みもラクになります。38~40℃のお風呂に20分ほどつかると体のしんからポカポカに。しょうがパウダーをお湯や紅茶、料理に加えてとるのもおすすめ」(対馬先生)

なるべくぐっすり眠ることを意識しよう

女性のポートレート
Milatas/gettyimages

「不調が出やすいプレ更年期には睡眠が最も大事!眠りが浅いと脳の疲れをリセットできず、自律神経が乱れて心も乱れやすくなります。ぬるめのお湯にゆっくりつかると睡眠の質が上がり、脳も心もパワーをチャージできますよ」(対馬先生)。

「脳の疲れ」に効く食材をとろう

味噌ソースの煮込みサバ
taa22/gettyimages

「脳が疲れていると心も疲れて沈みがちに。脳を元気にする良質な脂質・オメガ3を積極的にとって。さばやぶりなどの青魚、えごま油などに多く含まれます。また、代謝を高めるビタミンB群が豊富な豚肉やぎんなんも脳の疲労回復に◎!」(対馬先生)

ネガティブな言葉を減らして「ありがとう」を増やそう

子供は紙にお礼を書く
Hakase_/gettyimages

「気持ちが落ち込むと『私ってダメだな』『あの人のせいで』など否定的な言葉を口にしがち。でも自分が話す言葉は自分の心にもすごく影響します。ネガティブな言葉はいったんはずして『ありがとう』『よかった』などポジティブな言葉を増やしましょう。心がポッと明るくなりますよ」(吉川さん)

吉川さんの体験談

離婚と更年期が重なり、うつ状態に。カウンセリングで心が救われました。

更年期で心が不安定なときに離婚が重なり、自分を責めてひどく落ち込みました。このとき初めてカウンセリングを受け、驚くほど心が軽くなりうつ状態から回復。プレ更年期は心も体も特別な時期で、落ち込みはうつにもつながりかねません。この先の人生を楽しむために、時にはプロの力を借りることも大切だと実感しました。

参照:『サンキュ!』2021年5月号「女性ホルモンが減らない暮らし方」より。掲載している情報は2021年3月現在のものです。構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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