「新年に1年の計画を立てただけで満足しちゃう(汗)」。そんな計画倒れになりがちな人は必見!誰でもできる、着々と計画を実行するための秘策を、脳の仕組みに詳しいドクターに聞きました!
![](https://img.benesse-cms.jp/thank-you/tag/image/normal/43133828-bedd-41a2-9c22-e7b03bff63a8.jpg?w=100&h=100&resize_type=cover&resize_mode=force)
<教えてくれた人>: 脳神経外科医 菅原道仁
東京都内で2つのクリニックを開院。脳の働きをわかりやすく解説し、 各メディアで活躍。最新刊『すぐやる脳』(サ...
- 脳って、実は流されやすくて誘惑に弱い、怠け者!「やりたくなーい!」と思うのは脳のせいなのです!
- 脳から見れば理由があった!すぐやらない人の特徴
- でも大丈夫!「すぐやる脳」に変わる唯一の方法はドーパミン(快楽物質)を出すことです!
- 誰でもすぐやる脳に変わる3STEP
脳って、実は流されやすくて誘惑に弱い、怠け者!「やりたくなーい!」と思うのは脳のせいなのです!
「人間の脳は元々サボることが大好き。それは脳が燃費の悪さナンバー1の臓器だから」と菅原さん。「体重のわずか約2%しかない脳が、1日に必要なエネルギーの約20%を消費しています。そのためエネルギーを節約しようとしてすぐ怠けるんです」。つまり、計画にすぐ取りかからず先送りにしたくなるのは脳の仕組みのせい。心が弱いからではないのです。「計画を実行するためには、ドーパミンというホルモンを出して脳をやる気にさせるのが一番!今回紹介する方法を21日間続ければ、誰でも『すぐやる脳』に変わりますよ」。25年の年間計画達成に向けて、レッツトライ!
脳から見れば理由があった!すぐやらない人の特徴
□ 「失敗したくない」「リスクが恐い」
【言い訳しがちな完璧主義者】
完璧を求めるあまり、小さな失敗やリスクを過剰に恐れて先送りにしがち。満点よりほどほどの合格点を目指すと、計画に着手しやすくなります。
□ 「みんなやってないし、私もや~らない!」
【周りの人に流されがち】
脳には「バンドワゴン効果」といって大勢がしていることを自分もすることで安心するクセがあります。そのせいで計画実行の好機を逃しているかも!?
□ 「他のことが気になって集中が続かない」
【家の中が散らかっている(かも)】
五感の影響を受けやすく気が散りやすいのも脳の特徴。特に視覚情報から強い影響を受けるので、雑然とした部屋は集中できず作業する気が起きません。
でも大丈夫!「すぐやる脳」に変わる唯一の方法はドーパミン(快楽物質)を出すことです!
やる気になるためにマストで必要なのがドーパミン。人は小さなことでも「できた!」と思うと、脳内でドーパミンが出ます。すると達成感や充実感が生じて心地よい状態に。その成功体験を繰り返し脳に刻み込むとやる気が出やすくなり、すぐ行動する脳にバージョンアップ!あなたを計画達成へと導きます。
誰でもすぐやる脳に変わる3STEP
1 目標設定を超――小刻みにする
年間計画達成のためにやることを月単位や日単位、時間単位に細分化。「スモールステップ」にすれば作業のハードルが下がり、目標を達成しやすい!
2 見切り発車してとにかく手を動かす
手を動かすと「作業興奮」が発動。大脳が刺激されて神経細胞が活発に。TODOを1つ書くなど、ごく簡単なことでやる気スイッチが入ります!
3 少しでもやれたら自分を大げさにほめる
ささいなことでも「できた!」「私ってえらい!」と喜びをかみしめることでドーパミンが分泌。脳は五感の影響を受けやすいので声に出すと効果大!
Q ごほうびを作るのもあり?
A あり。でも同じごほうびが続くと脳はあきます。
スイーツを食べる、動画を見る、カフェに行くなど、複数のごほうびを用意すると脳があきずドーパミンが出続けてやる気をキープ。
Q 自分で自分をほめるのもあきちゃいそう……
A 承認欲求を逆手にとって、「発表会」を!
人にほめられたり感謝されたときもドーパミンが出ます。家族に報告したり、SNSで家計アカウントを作って近況を発信するのもおすすめ。
人は21日間で生まれ変わります。“とにかく”始めて、計画を達成しまくる最高の2025にしましょう!
<教えてくれた人>
脳神経外科医 菅原道仁さん
東京都内で2つのクリニックを開院。脳の働きをわかりやすく解説し、 各メディアで活躍。最新刊『すぐやる脳』(サンマーク出版)。
参照:『サンキュ!』2025年2月号「2025年お金の大計画」より。掲載している情報は2024年12月現在のものです。監修/菅原道仁 構成/出下真紀 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部