女性のスキンケアのイメージ

若い頃となんか違う。いつのまにか進む「顔の老け」を、打ったり切ったりせずに解消する方法

2023/12/24

昔と顔が何か違う……30~40代になると、シミ、シワ、たるみなどの肌トラブルで、顔の老けが加速。少しでも食い止めるには?できるだけお金をかけずにできる悩み解消法を2人の美のプロが指南します!

<教えてくれた人>
・美容皮膚科医 橘澄さん
最先端の美容医療クリニックTHE ONE.医師。美容外科医でもある。美容医療情報を発信するインスタが人気。

・MAKE UPプロデューサー SHOKOさん
40代での病気の経験から、何歳になっても美しく元気であるための美容法を「SHOKO美チャンネル」で発信。『1秒で惹きつける人になる 読むだけで「最高の自分」! 大人の美容BOOK』(KADOKAWA)。

【37歳】産後、シミ、肝斑がどっと増えた……なんとか消したい(M美さん 東京都)

A.トラネキサム酸やシナール、ユベラなどを飲みましょう(橘さん)

肝斑はセルフケアでは治せないので美容皮膚科や皮膚科へ。肝斑の改善に効果があるトラネキサム酸のほか、シナール(ビタミンC)、ユベラ(ビタミンE)などの内服薬で治療することが多く、服用を続けると改善しやすくなります。ただし保険は利かず自費診療です。

【45歳】おでこや眉間のシワが気になって毎日憂うつ……でもボトックスは打ちたくない(KMさん 神奈川県)

A.保湿と肌にハリを出す成分の入った化粧品を試してみては(橘さん)

肌を気遣う女性
byryo/gettyimages

おでこや眉間のシワは表情筋が動いてできるので、その動きを抑えるボトックス注射が効果的。でも、打つのに抵抗がある場合は、保湿やハリを出す成分、ボツリヌス菌と同じ作用をもつ成分が配合されたコスメが登場しているので、試してみるといいと思います。


A.鏡を部屋のあちこちに置いて、表情のクセをチェックして(SHOKOさん)
目が老化していて目をこらすクセがあったり、不機嫌な表情をすることが多いと、おでこや眉間のシワが深くなります。このクセを直すために、いたるところに鏡を置いて、シワが寄っていることに気づいたら、グーの手でおでこや眉間をほぐして。

【45歳】なんだか人中が伸びて、日に日におばあさんの顔に近づいてる気が……(めもさん 千葉県)

A.ベロ回しをして口輪筋を鍛えて。メイクも味方に(SHOKOさん)

人中が伸びるのは、加齢とともに、上唇を引き上げる口輪筋が衰えてくるのが大きな原因。ベロ回しで口輪筋を鍛えて改善を。また、メイクでは、鼻の下に影を入れて、上唇はオーバーリップ気味にリップを塗ると目立ちにくくなります。

●ベロ回しを習慣に【50回】

口の中でベロをできるだけ大きな円を描くように回します。右回し、左回し各10回。慣れたら徐々に回数を増やし、50回を目標に。

●メイクで変身!
鼻の下にシェーディングパウダーを塗って影をつけ、上唇はオーバーリップ気味にリップを塗ります。これだけで若々しい印象に。

鼻の下にシェーディング&オーバーリップに。

【44歳】毛穴がたるんできて気になる。エステや美容医療じゃない方法で解決したい……(キンギョソウさん 東京都)

頬マッサージをしている中年日本人女性
kazuma seki/gettyimages

A.たるみも紫外線が原因。紫外線対策と禁煙、ストレスをためない生活を(橘さん)

たるみは、紫外線によって肌の奥のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどの成分がダメージを受けることが大きな原因。これ以上たるませないためにも紫外線対策を万全に。喫煙とストレスもたるみの原因なので、喫煙者は禁煙し、ストレスは発散を。

【42歳】気づくと目がしじみに……。二重の幅も狭くなってきた。どうにかしたい(しろくまさん 東京都)

A.目が小さくなるのは加齢によるたるみ。目の周りの血流をよくすればパッチリしますよ (SHOKOさん)

加齢とともにまぶたを引き上げる筋肉が衰えると、まぶたがたるんで目が小さくなりやすく。まゆ毛をつまむマッサージで血流を良くするのが有効。また、側頭部が硬くなっているとたるみが加速するので、耳を回して側頭筋をよくほぐすのもおすすめです。

1 まゆ毛をつまむ

親指と人差し指で、まゆ毛をつまんでほぐします。眉頭から眉尻まで全体をよくほぐしましょう。両側1分ずつ行って。

2 耳を回す

こちらは側頭筋ほぐし。手で左右の耳をつまんで、耳をひっぱりながら、後ろ回しにくるくるとなるべく大きく回します。1分間回して。

【49歳】ぶっちゃけ顔に5万円つぎ込むならどれがコスパがいい?(のんさん 神奈川県)

(1)美容皮膚科でシミをとる
(2)美顔器を購入し、習慣的にケア
(3)高級コスメを継続的に使う
(4)お金をつぎ込んだところでどれも 五十歩百歩だから、日頃のケアや運動、恋の1つでもした方が良い


A.1と4です!(即答)(橘さん)

結果を求めるなら1です。セルフケアより美容皮膚科の施術の方が即効性が高いですし、市販のコスメより美容皮膚科で処方されるものの方が美容成分などの濃度も高めなので、時間的コスパがいいのは1です。ただし生活習慣の改善は必要なので、4も大事。

【52歳】マスクをとった顔下半分に唖然……ほうれい線とあごのたるみがひどい……(さあやさん 岐阜県)

A.胸鎖乳突筋をほぐしたり、あご周りを押して血流を促して(SHOKOさん)

首を斜めに走る胸鎖乳突筋という筋肉と、あご周りをほぐすとリンパの滞りが改善されてたるみが改善しやすくなります。また、側頭筋が硬くなっていると頬がたるんでほうれい線ができるので、上で紹介した2.の耳回しで側頭筋をほぐすのも有効。

●あご骨に沿って押す

あごの下に両手の親指を入れて、あごの中央からえらの下までほぐします。ゴリゴリと硬くなった部分がほぐれるまで行いましょう。

●胸鎖乳突筋をほぐす

耳の下から鎖骨中央まで走っているのが胸鎖乳突筋。横を向くと浮き出るので、ここをつまんでよくほぐしましょう。左右とも行って。



参照:『サンキュ!』2022年12月号「体と見た目の悩み解決スペシャル」より。掲載している情報は2022年10月現在のものです。撮影/堤博之 モデル/町田円香 構成/海老澤まり子(風讃社) 取材・文/和田美穂 編集/サンキュ!編集部

 
 

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