女性着て、リップグロス

歯周病予防には『善玉菌』と『悪玉菌』のバランスが重要

2023/05/21

年齢を重ねると増えるのが歯や口の悩み。そんな悩みを歯科医師の宝田恭子さんが解決。正しいケアで健康な歯と口をキープして。生活習慣病でもある歯周病から歯を守るためにできる6つのこともご紹介します。

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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<教えてくれた人>
歯科医師 宝田恭子さん
宝田歯科医院院長。日本アンチエイジング歯科学会監事。67歳の現在も白く健康な歯と若々しさをキープ。

『たるみが消える顔筋リフト』(¥1,320/講談社)

『サンキュ!』読者のみんなは歯と口で悩んでいた!!

『サンキュ!』6月号企画前アンケート(n=225)より

実は悩みのほとんどは歯周病が原因だった!!

歯と口で悩むのはホルモンのせい?女と歯周病の深い関係とは?

miya227/gettyimages

読者アンケートで挙がったさまざまな歯と口の悩み。大半は歯周病が原因なのだとか。「歯周病は虫歯と違って生活習慣病。生活が自由になる大学生以降に急に増えます。さらに、女性ホルモンは歯周病菌の増殖を促すので、女性は歯周病になりやすい傾向が。特に女性ホルモンが大きく変動する思春期、妊娠・出産期、更年期の3つの時期は歯周病になりがちに。妊娠・出産期は、子育てに忙しく、自分のケアを怠りがち。更年期は、唾液が減ってくるためリスクが増加。歯周病は歯を失う恐れもある病気です。健康な歯を保つために、毎日の正しいケアが大切なのです」(宝田さん)。

もしかしてあなたも歯周病?いくつあてはまるかチェック!

□ 一日中お菓子や(砂糖入りの)コーヒーが手元にある
□ 猫背。歩幅が小さい
□ 黄ばみが気になる
□ 朝、子どもにお口くさい!と言われる
□ 常にスマホをいじっている
□ すぐ歯に物がつまる
□ 歯茎がやせた
□ 炭酸飲料が大好き
□ 食べ物はあまりかまずに飲み込む
□ ずーっと寝不足が続いている

実はコレ!歯周病の症状と歯周病を招く生活習慣だったんです!!

チェック数4以上

もしかしたら歯周病かも?油断してたらヤバイ……。今すぐ対策をチェック!

チェック数1~3

気をつけてケアをしてるはず。もう少し丁寧にしたらよりgood!

チェック数0

とっても良好。きっと丁寧にケアしているのでは。この調子で!

歯周病は生活習慣病!歯を守るために今すぐできること

歯科治療の概念。
metamorworks/gettyimages

歯周病にならないために、宝田さんがすすめてくれた今すぐできることは以下の6つ。さっそく今日から取り入れて歯を守りましょう。

そもそも歯周病って?歯が抜ける一番の原因!!

「歯周病は細菌感染によって歯周組織に炎症が起こる病気。歯肉のみの炎症を歯肉炎、進行して歯槽骨(しそうこつ)が溶け出した状態を歯周炎といいます。最終的に歯が抜けてしまいます」。

歯周病はこうして進む!

1 歯は歯槽骨で支えられて立ち、歯肉で守られている

2 歯肉炎になると歯肉が赤くはれ、歯周ポケットが広がる

3 歯周炎になると歯肉が後退し、歯槽骨が溶け出す

4 最後には歯槽骨が歯を支えられなくなり、歯が抜ける

1 口内環境をよくする=口内の善玉菌と悪玉菌のバランスを保つ

腸内と同じように口の中にも善玉菌と悪玉菌がすんでいて、バランスを保っています。「歯のブラッシングを怠って食べかすが残っていると、それをエサに悪玉菌が増えて虫歯や歯周病の原因に。食べたらブラッシングをする癖をつけましょう」。

2 食べるたびにブラッシングが理想!正しく磨けたかベロでチェック!

鏡を見るためにアジアの女性、オーラルケア、
miya227/gettyimages

歯磨きは食べるたびにするのが理想的。「3食後のほか間食後にも行いましょう。終わったら舌で歯を触ってツルツルになっていたらOK。ただ雑に何回も磨くくらいなら丁寧に1回磨くほうがいいので、忙しい人は寝る前に磨き残しがないように」。

アラフォーからは歯周病対策できるグッズがおすすめ!

宝田さんのおすすめグッズは以下の2つ。「『薬用ブレスクラブ』は歯周病や虫歯の原因菌は殺菌して善玉菌は残します。歯茎のマッサージにも◎。『マルケンブラシ』は歯と歯肉の間に入り込みプラークを確実に落とせます」。

悪玉菌は殺菌し善玉菌はなくさない歯磨き粉。

柄を曲げられるのがスゴイ!

(右)フランスの医療現場で用いられているアロマオイル配合。研磨剤不使用。薬用ブレスクラブ 50g ¥1,265、(左)確実に歯周ポケットに入る超極細毛。マルケンブラシ¥715 /ナチュールヴィバン

3 一日中ダラダラ食べ、飲み続けない!

1日3回の食事以外に口に物を入れると虫歯のリスクが。「もちろん歯周病も同じ。口に物を入れるたびに口の中は汚れるととらえて、甘い飲み物やおやつは避け、ダラダラ飲み食べしないようにして」。

4 ひと口30回以上かんで唾液を出そう!

よくかむことも心がけたい習慣。「唾液には口内の食べかすを洗い流す作用や、酸を中和する作用、殺菌作用などがあり、虫歯や歯周病を防いでくれます。姿勢よく食べると自然とかむ回数が増えて、よく味わえます」。

白いご飯と箸をボウルに入れておる女性
west/gettyimages

消化がよくなりやせやすくなる効果も。

5 さあにぎやかにいただくの食事を意識し、歯を強く

食べ物でも歯を丈夫にすることが可能。「歯によい食品は、一番上の文字を並べて"さあにぎやかにいただく"と覚えましょう。特に骨にとって大切なたんぱく質やカルシウム、ビタミンDが補給できる食品を摂って。全体量にも気をつけてバランスよく」。

6 スマホを見るとき、目の高さにして猫背にならないようにする!

スマートフォンを使用して魅力的なアジアの女性
miya227/gettyimages

丈夫な歯を維持するには姿勢も大事。「歯が生えている上あごと下あごの骨は、よい姿勢でしっかりかむことで刺激されて丈夫になります。よい姿勢でかめるように、ふだんからスマホは目の高さに上げて見るようにするなど、猫背にならないように気をつけましょう」。

商品の問い合わせ先/ナチュールヴィバンTEL044・981・1182
※商品の価格は税込みです。

参照:『サンキュ!』2023年6月号「女の歯と口の悩み解決スペシャルLesson」より。掲載している情報は2023年4月現在のものです。イラスト/ツルモトマイ 構成/海老澤まり子 取材・文/和田美穂 編集/サンキュ!編集部

 
 

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