なんとなく温活していない?実は使い分けするのか賢い温活食材とは?
2023/12/04
温活に有効な食材として名前が挙がることの多い「しょうが」ですが、おろししょうがなど「生」で使った時と料理などで「加熱」して使った時で、効果が異なることは知っていますか?
今回は、シーンに合わせて使い分けするのが賢いしょうがの活用方法を、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。
生のしょうがが有効なのはこんな時!
生のしょうがは、さわやかな風味とともにピリッとした辛みが味わえるのが魅力ですよね。
そんな生のしょうがが得意なことは、「体の表面の冷えを払うこと」。
例えば、急な雨や雪に降られて濡れてしまった時。そんな時、薬膳では冷えが体の芯まで及ばないうちにじんわり汗をかいて冷えを取り去ることで風邪などの不調を予防します。
着替えたり、入浴したりするなどの対処とともに、体の表面の冷えを払うのが得意な生のしょうがを飲み物に混ぜたり、食べたりすると効果的です。
加熱したしょうがが有効なのはこんな時!
加熱したしょうがは辛みがまろやかで、しゃきしゃきとした歯ごたえも魅力ですよね。
そんな加熱したしょうがが得意なことは、「体の芯から温めること」。体の芯から冷えているとはどのような状態か、わかりにくいかもしれません。
体が芯から冷えている時は、
□ 胃のあたりや下腹部を手で触った時に冷たい
□ 舌の色がいつもより薄い
□ 尿の色が薄い
□ 透明な鼻水や痰がでる
□ 透明でさらさらしたおりものが増える
などの傾向がみられます。そのような時は、加熱したしょうがを料理にとりいれるように意識しましょう。
手軽な活用方法も
温活に気を遣っていても、毎日家にしょうががあるわけではないと思います。手軽に活用しやすいものを常備しておくのもひとつの手段です。
例えば、生のしょうがであれば、チューブタイプのおろししょうがや、しょうがシロップが常備しやすいですよね。
また、加熱したしょうがと同様に、乾燥したしょうがも体の芯から温めてくれます。しょうがを乾燥させておいたり、市販のしょうがパウダーを常備したりしていれば、飲み物や料理にパパッとかけて使えるため便利です。
温活食材の代表格のようにいわれる「しょうが」。せっかく使うなら、力を発揮しやすいシーンに合わせて賢く効果的に活用しましょう。
寒い冬も、しょうがでポカポカ温まって元気に過ごせますように。
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部