野菜の価格が高騰しており、食費のやりくりに頭を悩ませている方もおられると思います。そんな中、シャキシャキとした食感と味のしみ込みやすさが特徴のもやしは価格も安価で安定しており、食卓の救世主ですよね。
実は、もやしは種類によって異なる特徴があるって知っていましたか?
今回は、看護師・薬膳師などの資格をもつ薬膳ナースけいこさんが、それぞれの特徴と賢く使い分ける方法をお教えします。
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緑豆もやし
緑豆もやしは、緑豆という豆が発芽してもやしになったものです。
緑豆もやしには、アスパラギン酸という疲労回復効果が期待できる成分が含まれています。時間に追われて忙しくて疲れた…といった時におススメです。
また、解毒作用、利尿作用など体内に留めたくない余分なものを体外に出してくれる力があると言われています。
大豆もやし
大豆もやしは大豆が発芽してもやしになったものです。
大豆もやしには、キャベジンという胃を整える成分が含まれています。薬膳では胃を整える際にキャベツを活用することがあるのですが、現在価格が高騰していて、購入を控えているご家庭もあるかもしれません。
胃の調子が気になる時にはぜひ、大豆もやしを選びましょう。
若葉や蕾には力がある?
薬膳では、種や若葉、蕾の食材は、これから成長していく力を蓄えているため、食材としての力が強いと考えます。
もやしは、種から発芽したばかりの元気いっぱいの食材です。
ただし、注意点もあって、もやしは体を冷やす作用のある食材なので、ニラや玉ねぎなど体を温める食材と一緒に食べることで冷やす作用を和らげることができます。
炒め物、スーブ、鍋料理など様々な料理の脇役になるもやしですが、意外と力持ちな優秀食材なんですよ。
野菜の価格高騰が続いていますが、節約の方向性を間違えると、体調を崩したりして仕事を休んで家計の負担が増すといったこともおきかねません。野菜の特徴を知って賢く健康的に食費を節約しましょう。
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中
編集/サンキュ!編集部