朝晩が少しづつ涼しくなり、空気の乾燥を少しずつ感じる季節になりました。そうなってくると肌のカサつきや小じわが気になり始めませんか?
この「乾燥」はまさに秋の特徴で肌にダメージを与える原因と考えられています。そんなとき頼りになる食材がジューシーで美味しい秋の味覚「なし」です。
今回は、看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこが美肌に嬉しいなしの力と、美肌効果倍増の食べ合わせをお伝えします。

なしの薬膳パワー
薬膳では、なしは古くから「肌に潤いをもたらす果物」として親しまれてきました。美肌効果以外にも
・肺を潤し、乾燥からくる咳やのどの痛みを和らげる
・体の余分な熱を冷まして、ほてりや口の渇きを改善する
・便通をよくし、腸をスムーズに整える
といった力があると考えられています。
つまり、なしは「からだの内側に水分を届けてくれる天然の美容食材」乾燥が原因で起こる肌荒れや小じわを内側からケアしてくれる、秋の強い味方なのです。
薬膳の知恵を使った美肌効果倍増の食べ合わせとは?
なし× 白きくらげ
「食べる美容液」とも呼ばれる白きくらげは、潤いを補い、肌や粘膜を保護する働きがあります。梨の水分補給力と合わさることで、まさに「うるおいチャージスイーツ」になります。
梨と白きくらげを一緒に煮てコンポートにすれば、甘さ控えめでも満足感のある薬膳スイーツが完成します。
お好みで、潤いを与える力を持つはちみつを加えればさらに美肌効果がアップしますよ。
なし× 甘酒
「飲む点滴」と言われる甘酒は、疲労回復や代謝アップを助けてくれます。さらに発酵食品であることから美肌に欠かせない「腸活」までサポートしてくれる組み合わせです。
梨をすりおろして甘酒と混ぜれば、手軽に作れる潤いスムージーになるため、朝食やおやつにおすすめです。
なし× クコの実
薬膳の代表的な美容食材であるクコの実は、「滋養・目の疲れ改善・血を元気にする」作用があります。抗酸化作用も期待でき、梨の潤い効果にプラスしてアンチエイジング効果が高まります。
梨と白きくらげのデザートにトッピングしたり、ゼリーや杏仁豆腐のトッピングでなしと組み合わせれば見た目も華やかになりますよね。
目や肌の乾燥が気になるときに特におすすめです。
肌を内側から潤す美味しいなしの薬膳スイーツで、秋冬を健やかに、美しく過ごしましょう。
■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師として25年以上の実践経験を持つ令和元年生まれの息子を子育て中のママでもある。
Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部