春の体調管理に薬膳師が常備している手軽に使える3アイテム
2024/04/22
寒暖差や花粉などの外的原因や、新しい環境に変化したことからくるストレスなどの内的原因で体調をくずしやすい春。いそがしいからパパッと使えるアイテムで心と体を整えたいですよね。
今回は、心と体をサッと整えたいときに役立つ3つのアイテムを、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。
おすすめ1.赤しそのもの
赤しそのものとは具体的に、赤しそふりかけやゆかり、赤しそパウダー、赤しそ茶やジュースなどです。
薬膳では、赤しそは氣(き)の巡りを良くするためリラックス、リフレッシュしたいときに活用します。緊張感が続いたり、新たな環境でストレスを感じたときに使うといいでしょう。
また、血の巡りをよくしたり、解毒作用があることが広く知られています。さらに、赤しそに含まれるロズマリン酸という成分がアレルギー症状を緩和するという報告もあります。
飲み物やふりかけで手軽に取り入れられるのもうれしいですね。
おすすめ2.梅醤
梅醤は、「うめびしお」「ばいしょう」などと呼ばれます。梅としょう油などを材料としてつくられ、既製品が販売されています。
発酵食品であることや、梅の酸味で疲労回復効果があるのはもちろんのこと、「体の中から温める力が強い」のがおすすめポイントです。春は寒暖差や疲れ、ストレスで気づかないうちにお腹が冷えているということが多いのですが、内臓の冷えは不調の原因になります。疲れや冷えを感じたときに、疲労回復、温める効果が強いものが家に常備してあると体調管理をするうえでとても便利です。
お茶やお湯に混ぜて飲んだり、梅としょう油の風味を生かした調味料としても活用できます。体調の悪いときにはお粥の味つけに使うといいでしょう。
おすすめ3.れんこんパウダー
れんこんパウダーは、スーパーでの取り扱いは少ないと思いますが、自然食品、健康食品などの店舗や通販で入手することが可能です。サッと溶かして飲んだり調味料として使えることからパウダーをすすめていますが、なければ青果コーナーに売ってあるれんこんで十分です。
れんこんには、のどや肺を潤し咳や痰を鎮める力があります。また、体の余分な熱を冷ましたり、余分な水分を体外に出すためむくみの緩和が期待できます。食物繊維が豊富で便通を整えてくれるのもうれしいですね。
ちなみに、効果が高い部分は「節」と言われています。れんこんパウダーを買う際には「節入り」を買うのがおすすめです。
手軽なものから試してみよう!
今回は、春の体調管理のおすすめアイテムをご紹介しました。パウダーや液状でサッとかけたり混ぜたりして、手軽に使いやすいものなど、思い立ったときにすぐ使える一品を常備して、早めの予防に活用してみませんか?
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部