ブロッコリーの栄養と効能とは?美容&筋トレへの効果や簡単レシピを紹介
2024/06/10
緑黄色野菜の代表格であるブロッコリー。
メイン料理の付け合わせやサラダ、お弁当など口にする機会も多いのではないでしょうか。
そんなブロッコリーは栄養価が高いため、美容や健康を意識している方にも人気の野菜です。
ところが、具体的にどのような栄養素が豊富に含まれているのかご存じない方も多いと思います。
そこで今回はブロッコリーに含まれる栄養素の効能や、効率よく栄養を摂るための方法についてわかりやすくお伝えしていきます。
さらにブロッコリーを使った簡単で美味しいレシピの紹介もありますので、ぜひ最後までお付き合いください。
教えてくれたのは: シンクヘルスブログ編集部
糖尿病に強みを持つ健康管理アプリを展開するシンクヘルス社のオウンドメディア。ダイエット、糖尿病の食事、マイン...
ブロッコリーの栄養成分と効能
ブロッコリーは100gあたり37kcalと低カロリーですが、栄養価の高い野菜です。
ここからは、ブロッコリーに含まれる栄養とその効能について詳しく解説していきます。
●健康や美肌の維持に欠かせない「ビタミンC」
ブロッコリーに含まれる注目すべき栄養素は、ビタミンCです。
ビタミンCは別名「抗酸化ビタミン」と呼ばれ、病気に対する抵抗力を高めたり、日焼けを防ぐ作用、肉体疲労の蓄積を抑制するといった働きが特徴です。
つまりビタミンCは、健康や美肌を維持するために重要な役割を持っているといえますね。
ビタミンCといえば、レモンに多く含まれることで有名です。実のところ、生のブロッコリー100gにはレモン果汁7個分のビタミンC(140mg)が含まれます。
ちなみにビタミンCは「水溶性ビタミン」といって水に溶けやすい特徴を持つため、食材を茹でる際に損失しやすい栄養素です。
そのため茹でたブロッコリー100g中のビタミンCは55mgまで減りますが、それでも1日に推奨されているビタミンCの摂取量(※)の50%以上が含まれています。
(※)2020年版食事摂取基準では、12歳以上の人は1日に100mgのビタミンCを摂取することが推奨されている。
●筋肉のもととなる「たんぱく質」
次に注目すべき栄養素は、たんぱく質です。
たんぱく質は筋肉や臓器など体を構成する成分ですから、筋トレに励む方々に好まれます。
そのほかにもホルモンとして体の機能を調節する役割を持つたんぱく質は、老若男女問わず全ての方にとって重要な栄養素です。
一般的に良質なたんぱく質(※)は肉や魚などの動物性食品に多いです。一方で植物性たんぱく質には、カロリーを抑えながらたんぱく質が摂れるメリットがあります。
(※)良質なたんぱく質とは、たんぱく質を構成しているアミノ酸の中でも必須アミノ酸(体で合成できないもの)がバランス良く含まれているたんぱく質のこと。
●造血ビタミンといえば「葉酸」
ブロッコリーに多く含まれる葉酸は、ビタミンB群の1種です。
葉酸は、赤血球の産生に関与していることから「造血ビタミン」とも呼ばれます。
葉酸は細胞の産生や再生に関わる重要なビタミンですから、年齢や性別に関係なく不足しないように摂取したいですね。
さらに胎児の正常な発育をサポートすることがわかっており、妊娠中は積極的に葉酸を摂取する必要があります。
●腸内環境を整える「食物繊維」
食物繊維には水に溶けやすい水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維があり、ブロッコリーには不溶性食物繊維が多く含まれます。
不溶性食物繊維は水分を吸収して便を増やすので、スムーズな排便に効果的です。
また食物繊維は腸内の善玉菌の餌となるため、腸内環境を改善する働きがあります。
腸内環境が改善されると、肌の状態もよくなりますよ。
●ブロッコリースプラウトはβ-カロテンが豊富
スプラウトとは新芽のことで、もやしや豆苗、かいわれ大根もスプラウトの一種です。
ブロッコリーの新芽のことをブロッコリースプラウトと呼び、β‐カロテンが豊富に含まれています。
β‐カロテンは体の中で必要な分だけビタミンAに変換され、目や皮膚の粘膜を守ります。
またβ‐カロテンにはビタミンCと同様に抗酸化作用もありますよ。
●茎とつぼみの部分で栄養は異なるのか
ブロッコリーの茎は、つぼみ部分よりもビタミンCなどの栄養が豊富に含まれています。
外側の固い部分を剥いて、つぼみ同様加熱してから食べるとよいでしょう。
毎日食べるとお肌に良い?
ブロッコリーには肌の健康を保つために欠かせない栄養素が含まれていますので、毎日食べれば肌によい影響を与えます。
しかし、ブロッコリーを食べるときの調理法には注意が必要です。
ドレッシングをかけ過ぎたり、油を多く使ったりすると、脂質の摂り過ぎによって肌荒れを起こしやすくなる場合もありますので気を付けましょう。
●筋トレにも効果的
ブロッコリーには、筋トレの効果を高める栄養素が含まれます。
筋肉を作るためには、筋肉の主要な構成成分であるたんぱく質はもちろんビタミンも必要です。
とくにビタミンB6は筋肉を作る過程で重要なビタミンであり、ブロッコリーにも含まれます。
また先ほどお伝えしたように、肉体疲労の回復に効果的なビタミンCも含まれます。
したがって、ブロッコリーには筋トレの効果を高める栄養素がバランスよく入っているといえるでしょう。
●毎日食べると体臭が出るのは本当か
「ブロッコリーを毎日食べると体臭が出る」との噂もあるようですが、体臭には他の食べ物との食べ合わせや体質なども関係します。
したがって、ブロッコリーを適度に食べる分には気にしなくてよいでしょう。
生と冷凍ブロッコリーは栄養価に違いはあるか
市販の冷凍ブロッコリーは、生のブロッコリーと栄養価に大きな違いはありません。
なぜなら冷凍食品工場では食品を急速冷凍することで、栄養を保っているからです。
とくに冷凍野菜では栄養価の高い旬の時期に収穫して急速冷凍するため、時期によっては生鮮野菜より栄養価が高い場合もあります。
茹でる?レンジ?栄養を逃さない調理法はどっち?
栄養を逃さない調理法は「電子レンジ」による加熱です。
先ほどブロッコリーに多く含まれるビタミンCは、茹でることで減少するとお伝えしました。
さらに葉酸などのビタミンB群も水溶性ビタミンなので、茹でれば減少します。
したがってブロッコリーを調理する際は栄養が流れ出ないような調理方法か、スープなど流れ出た栄養ごと食べる料理がオススメです。
●【電子レンジ調理】美味しいブロッコリーレシピをご紹介
えびと合わせることでメインのおかずにもなる「ブロッコリーとえびのレンジ蒸し」をご紹介します。
ブロッコリーの栄養を逃さない電子レンジ調理は時短にもなり、お弁当のおかずとしてもぴったりです。
【材料】
・ブロッコリー 1房
・むきえび 300g
・オリーブオイル 大さじ1
・塩 少々
・胡椒 少々
・酒 大さじ1
・醤油 小さじ1
【作り方】
① ブロッコリーを洗って小房に分ける。
② ①を耐熱容器に入れたらラップをして、電子レンジでやわらかくなるまで加熱する。(目安:600wで3~4分)
③ えびを耐熱容器に入れたら、塩、胡椒、酒を加えラップをし電子レンジで加熱する。(目安:600wで1分30秒)
④ ②と③を合わせ、オリーブオイルと醤油を加えて混ぜ、塩と胡椒で味を調えたら完成。
まとめ
以上、ブロッコリーの栄養成分や効能について解説しました。
ブロッコリーは栄養価が高く、中でもビタミンCやたんぱく質を多く含みます。
ゆえに、お肌の健康が気になる方や筋トレをしている方にもおすすめの野菜です。
ブロッコリーは水溶性のビタミンを含むため、効率よく栄養成分を摂取するには茹でることよりも電子レンジでの調理が適しています。
それでは当記事を参考に、つぼみだけでなく茎にも栄養が詰まっているブロッコリーを余すところなく、積極的に食べていただけると嬉しいです。