どうして「糖質」をオフするとやせるの?
2019/03/12
現在流行中の「糖質オフダイエット」。糖質の摂取量を減らすだけで痩せると話題ですが、なぜ糖質をオフすると痩せるのか知っていますか?ダイエット成功のため、まずはその仕組みを理解するところから始めましょう。
<教えてくれた人>
・西澤真生さん(医師)
ひめのともみクリニック。オーソモレキュラー栄養医学に基づく栄養療法を実践し、個人に合わせたムリなく続けられる栄養指導が好評。『てんきち母ちゃんのゆる糖質オフのやせる献立』(扶桑社)を監修。
・吉川圭美さん(栄養士)
オーソモレキュラー栄養医学に魅了され、栄養カウンセラーの資格を取得。女性の美と健康について、栄養学の観点からアドバイスしている。
「糖質」をオフするとやせるのはなぜ?
糖質の多い物を食べると、血液中の血糖値が急激に上がります。すると、血糖値を下げようとしてインスリンが分泌されます。このインスリンの働きで、糖が脂肪へと変わり、その結果、内臓脂肪が増えるのです。
逆に、血糖値が上がらなければ内臓脂肪は増えません。しかも、糖質量を適正に減らすことで、内臓脂肪を燃焼するモードが発動して、やせやすい体に!
糖質の代わりに「何を食べるか」が重要
糖質オフばかりに気を取られて、大切な栄養素が少なくなってはダメ。特に、たんぱく質は不足すると基礎代謝が下がって太りやすくなるのでたっぷりととりましょう。肉や魚にはビタミンや鉄分などのミネラルも豊富!良質の油、野菜や海草の食物繊維も、どんどんとってください。
「ゆる糖質オフダイエット」成功のポイント
1 食べる物を変える
ダイエットの常識を忘れて、たんぱく質と油はたっぷりとってよし。パンやご飯で感じていた満足感を、たくさんの肉や野菜でカバー。
2 食べる順番を変える
糖の吸収を遅らせる物、血糖値の上昇がゆるやかな物を先に食べる。たったこれだけで、糖が憎き脂肪に変わる確率がダウン。
3 カロリー を気にしない
レシピ本やメニューなどに書かれているカロリー表記。つい気にしてしまいますが、体に吸収されるカロリーと必ずしもイコールになるわけではないので計算しなくてOK。気にするのは糖質量だけ。
とにかく糖質をとらなければ痩せるということではありません。体のメカニズムを正しく理解して、しっかり食べながらも、糖質量をコントロールしていくことが大切です。自己判断で過度な食事制限はしないよう、ご注意くださいね。
参照:『サンキュ!』3月号別冊付録「まんがでわかる!ゆる糖質オフでしっかり食べてやせる本」より。掲載している情報は19年1月現在のものです。取材・文/福山雅美 編集/サンキュ!編集部
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