Vネックでもシュッとしない「顔太り」スッキリさせるには?
2019/10/27
「Vネックのトップスを着たら、顔がシュッとして見える」……、はずなのに、私の場合そうでもないってどういうこと?
クルーネックやタートルネックのような首元が詰まったトップスと比べると、Vネックは顔まわりの開きが大きくスッキリ小顔に見せてくれるのは確か。なのですが、「トップスに頼りきりというのは、ちょっと待って!」と、ヨガインストラクターの高木沙織さん。
体の露出が減る分、顔の印象が強く残るのが秋冬なので「顔太り」の放置は避けたいところ。
今回は、“顔を太らせる習慣”について教えてもらいました。
執筆/監修: ヨガインストラクター 高木沙織
ヨガインストラクター/ライター。骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスを...
「顔太り」の悪習慣1…体重を増加させる食生活
顔が太ったと感じるときというのは、体全体もふっくらと体重が増加していることが多いでしょう。また、その反対も然り。
とくに秋冬は夏の間の食欲不振も解消され、ホクホクとおいしい芋栗カボチャ、脂ののった秋刀魚、鍋料理など食事が楽しく充実する季節。2~3kgくらいならすぐに増加してしまいます。
この場合の「顔太り」は、脂肪がついたことによるもの(むくみもある)なので食事内容や量を見直すきっかけにしましょう。加えて、脂質をエネルギーに変えるビタミンB2を含む食材(卵・乳製品・葉菜類・レバーなど)や糖質をエネルギーに変えるビタミンB1を含む食材(豚肉・豆類・玄米など)をバランスよく摂るのも〇。
食べる量を減らしても痩せないというのは、栄養不足が原因になっていることもあるので、無理な減量をするのではなく、栄養バランスの見直しを。体を動かしやすい気候でもあるので、運動量を増やすのもオススメです。
「顔太り」の悪習慣2…リラックス不足
日々の暮らしの中でリラックスできる時間って、じつのところあまりありませんよね。多くのかたは、“リラックス不足”の状態です。
では、なぜリラックスが不足すると顔が太るのか。それは、自律神経と関係があると言われているから。
リラックスが不足しているときというのは、交感神経が優位でよくいえばアクティブ、そして緊張状態だったりもするのですが、発汗を促す作用が強まることで体内が水分不足になり、むくみやすくもなるのです。「近頃リラックスできていない」というかたは、副交感神経を優位にする吸う息でお腹を膨らませる、吐く息でへこませる腹式呼吸をしたり、ストレッチをしたりすることから始めてみては。
ちなみに、ストレッチをするときは“水を飲んでから”がオススメです。リンパ濃度を薄め、むくみの原因のひとつであるリンパの流れを促してくれるでしょう。
塩分の摂りすぎや冷え、過度な運動、キツい衣類の着用もむくみの原因になるので、気をつけて。
「顔太り」の悪習慣3…無表情ライフ
顔にも表情筋という筋肉が存在します。楽しい表情や悲しい表情、いろいろな表情をつくり出す筋肉です。
ですが近頃は、通信の発達により対面でのコミュニケーションが激減。仕事のやりとりもメールで済んでしまうようになりました。つまり、無表情で過ごす時間が増えたということ。
使われない筋肉は衰えていきます。さらには、脂肪が垂れ下がり……、たるんでいってしまうでしょう。
たるみというと顔が下がったり、シワが目立つようになったりするのをイメージしますが、フェイスラインがぼんやりする、あごの下にお肉が……というのは、顔を太って見せることにもなります。
改善するためには、姿勢を正すことも大切です。現代人に多い猫背でうつむいた姿勢プラス無表情ライフは、顔のたるみを加速させます。まずは背筋を伸ばし、表情豊かに過ごすことを意識してみてください。「あ・え・い・う・え・お・あ・お」「いーうー」と口を大きく開けて繰り返し動かすだけでも表情筋は使われてきますよ。